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委託販売の始め方|ハンドメイド・雑貨を委託で販売する方法

STORES マガジン編集部
委託販売の始め方|ハンドメイド・雑貨を委託で販売する方法

自分で作ったハンドメイド作品や仕入れた雑貨を販売したいけれど、いきなり自分のお店を開くのはハードルが高い。そう感じている方にとって、委託販売は手軽に販売を始められる選択肢のひとつです。しかし委託販売を成功させるには、委託先の選び方・契約条件の確認・手数料の計算など、事前に押さえておくべき点がいくつかあります。

本記事では、委託販売の仕組みから具体的な始め方、委託先の選び方まで、実践的な手順を解説します。

委託販売の仕組みを理解する

委託販売とは、自分の商品をほかのお店(委託先)に預けて販売してもらい、商品が売れた際に代金から手数料を差し引いた金額を受け取る販売方法です。販売スペースや集客手段を持たない個人作家・販売者が、すでに顧客を持つお店の棚を借りて商品を売る、というのが基本的な構造になります。

委託販売の基本的な流れは次の通りです。

  1. 販売者が商品を委託先へ納品する
  2. 委託先が店頭またはオンラインで商品を販売する
  3. 商品が売れたら委託先が代金を回収する
  4. 売上から手数料(一般的には売上の30〜50%)を差し引いた金額が販売者に支払われる
  5. 売れ残った商品は委託期間終了後に返却される

委託販売は買取販売とは異なり、商品が売れるまで所有権は販売者にある点が特徴です。委託先が商品を引き取って終わりではなく、売れた分だけ収益が入ってくる仕組みのため、在庫を大量に抱えるリスクを回避しながら販売を試せます。

なお、委託販売に近い仕組みとして「場所貸し」や「レンタルボックス」があります。レンタルボックスは棚スペースを月額賃料で借り、自分で価格設定・商品管理をおこなう形式です。売れても売れなくても賃料が発生する点で委託販売とは異なります。どちらが自分の状況に合っているかを比較した上で選ぶとよいでしょう。

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委託販売のメリットとデメリット

委託販売を始める前に、メリットとデメリットを正しく理解しておくことが重要です。

メリット

初期費用を大幅に抑えられる

自分でお店を開く場合、店舗の賃貸・内装工事・什器購入などで数十万〜数百万円の初期費用がかかります。委託販売なら商品を作る材料費・梱包資材程度で始められるため、まだ資金が少ない段階の販売に向いています。

在庫リスクが低い

売れ残った商品は返却してもらえるため、在庫を大量に抱えて廃棄せざるを得ない状況になりにくい点もメリットです。商品の売れ行きを見ながら少量ずつ補充する形で運用できます。

市場反応をテストできる

新しい商品・デザインを試す際、委託販売で少数を預けて反応を確かめることができます。どの商品が売れるか、どの価格帯が受け入れられるか、実際の購買データを得ながら商品改善ができます。

委託先の集客力を活用できる

すでに固定客を持つお店に商品を置いてもらうことで、自分では集客が難しいターゲット層にリーチできます。広告費や集客施策にコストをかけずに販売機会を得られるのは、販売初期において大きなメリットといえます。

デメリット

手数料で利益率が低くなる

委託手数料として売上の30〜50%を差し引かれるため、原価と手数料を合わせると手元に残る金額が想定より少なくなるケースがあります。販売価格を設定する際は、手数料率を加味した利益計算が必要です。

販売状況の把握が難しい

委託先がリアルタイムで在庫状況を報告してくれるとは限らず、どの商品がいつ売れたかを把握しにくいことがあります。精算時になって初めて売上を確認する形になるケースも少なくありません。

商品の取り扱いリスクがある

委託先での保管・陳列中に商品が破損・紛失するリスクがあります。責任の所在をあらかじめ契約で定めておかないと、後になってトラブルの原因になります。

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委託販売先の種類と選び方

委託販売先には大きく分けて「実店舗」と「オンライン」の2種類があります。

実店舗への委託

雑貨屋・セレクトショップ・カフェ・ギャラリー・美容院・コミュニティスペースなど、実店舗に商品を預ける形です。

実店舗委託の最大のポイントは、店舗のターゲット客層と自分の商品の世界観が合っているかを見極めることです。委託を打診する前に実際に店舗を訪れ、置かれている商品の価格帯・雰囲気・客層を確認しましょう。自分の作品のスタイルと全く異なる雰囲気のお店では商品が浮いてしまい、売れ残りにつながりやすくなります。

また、実店舗委託では委託先との継続的な関係づくりが重要です。一度委託が始まったら、定期的に商品を入れ替えたり新作を追加したりと、コミュニケーションを続けることが売上につながりやすい傾向があります。

手数料の相場は売上の30〜50%程度が一般的ですが、店舗の立地・集客力・陳列スペースの広さによって異なります。

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オンライン委託販売・ハンドメイドモール

minne(ミンネ)・Creema・iichiなどのハンドメイドモールも、広義には委託販売の一形態です。プラットフォームに作品を出品し、売れた際に手数料を支払う仕組みで利用できます。

主要プラットフォームの手数料比較

プラットフォーム販売手数料特徴
minne(ミンネ)10.659%(税込)国内最大規模のハンドメイドモール
Creema11%(税込)品質重視。こだわり作家向け
iichi20%(税込)アート・工芸系に強み

※2026年7月時点の情報です。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。

オンライン委託は自宅にいながら全国の購入者へリーチできる点が強みです。しかしプラットフォーム内の競合が多く、検索上位に表示されるには商品写真の質・丁寧な説明文・レビュー数の積み上げが重要になります。

実店舗とオンラインを並行して活用することで販売チャネルを分散させ、リスクヘッジにもつながります。どちらか一方に絞るより、まず小規模でも並行して試してみることをおすすめします。

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委託販売の始め方・5つのステップ

実際に委託販売を始める際の流れを、ステップごとに解説します。

ステップ1:商品を準備する

委託販売では、商品に値札・商品説明・作家情報をつけることが求められるケースがほとんどです。委託先のルールを事前に確認し、指定の表示形式に合わせた準備をおこないましょう。

値札には「商品名・価格・素材・サイズ・作家名・連絡先(SNSアカウントなど)」を記載するのが一般的です。購入者が手に取った際に情報がすぐわかるよう、見やすいデザインを意識しましょう。

商品の梱包・ラッピングも委託販売では重要なポイントです。陳列中の破損を防ぐため、適切な保護材で梱包したうえで納品します。梱包の質は商品の第一印象にも影響するため、丁寧に仕上げることで委託先にも好印象を与えられます。

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ステップ2:委託先を探して交渉する

委託を希望するお店に直接問い合わせるか、委託販売を受け付けている店舗のSNS・Webサイトを通じて申し込みます。

打診する際には以下を準備しておくとスムーズです。

  • 作品・商品の写真(複数点、明るく鮮明なもの)
  • 価格帯と商品の種類の概要
  • 自分のSNSアカウントやポートフォリオのURL(あれば)
  • 委託を希望する理由・店舗を選んだ理由(一言添えると好印象)

断られることも想定し、複数の候補に声をかけておくことが大切です。最初のうちは、まず少数の商品からトライアル形式で受け付けてもらえる店舗を探すのも一つの方法です。

ステップ3:契約内容を確認・合意する

委託契約は口約束ではなく、書面またはメールで条件を記録しておくことを強くおすすめします。後述する「契約・条件確認のポイント」を参考に、重要事項を文書化しましょう。

ステップ4:商品を納品する

合意した点数・商品を委託先へ納品します。納品時には納品書(商品名・点数・単価の一覧)を2部作成し、委託先と双方で控えを保管しておきます。これにより、精算時や返却時の照合がスムーズになり、点数の食い違いといったトラブルを防げます。

納品後は、自分の手元にも在庫管理リストをつけておくことをおすすめします。どの店舗に何点預けているかを把握しておくと、補充のタイミングや精算の確認がしやすくなります。

ステップ5:売上管理・精算をおこなう

委託先との精算サイクル(月次・都度など)に合わせて売上を確認し、売上記録をつけておきましょう。売れ残り商品の返却時も、納品書と照らし合わせて点数・状態を確認することが大切です。

委託販売で一定の収入が生じた場合、確定申告が必要になるケースがあります。副業として委託販売をおこなっている場合は年間所得の計算に注意が必要です。

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委託販売の契約・条件確認のポイント

委託販売でトラブルが起きやすいのは、契約条件が曖昧なまま始めてしまうケースです。以下の項目を委託前に必ず確認しましょう。

確認項目確認内容
手数料率売上の何%が委託先の手数料か。税込か税抜かも確認する
精算サイクルいつ・どのように売上を受け取れるか(月末締め翌月払いなど)
委託期間何か月間商品を預けるか。更新・終了の手続き方法
売れ残り処理期間終了後の返却方法と送料の負担者
破損・紛失時の対応責任の所在と補償の内容
値引き・セール委託先がセールをおこなう場合の取り決め

特に「破損・紛失時の責任」「売れ残りの返却条件」「セール時の価格決定権」は後からトラブルになりやすい項目です。曖昧な状態で始めず、書面で明確にしておきましょう。

また、委託販売では著作権・意匠権の取り扱いについても確認が必要なケースがあります。自分のデザインを無断でコピーされないよう、権利関係の基礎知識も押さえておくことをおすすめします。

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委託販売から自分のネットショップへ展開する理由

委託販売で販売経験を積んだあと、自分のネットショップを開設するケースは少なくありません。その背景にあるのは、委託販売だけでは乗り越えにくい壁が存在するためです。

利益率の改善

委託手数料(30〜50%)を差し引かれ続けると、売上が増えても手元に残る金額が限られます。自分のネットショップなら手数料は販売プラットフォームの利用料のみ(STORES ネットショップ の場合3〜5%程度)となり、同じ価格でも利益率が大幅に改善されます。「もっと多く売れるようになってきた」と感じ始めたタイミングが、自分のお店を持つことを検討する一つの目安です。

ブランドとしての発信力

委託販売では、お店のブランドに商品が「間借り」している状態です。自分のネットショップを持つことで、商品の世界観・写真・説明文・プロフィールをすべて自分でコントロールでき、ブランドとしての認知を育てていけます。リピーターのお客さまが「あの作家さんのお店」として直接訪れてくれる関係性も作りやすくなるでしょう。

販売機会と顧客接点の拡大

委託先の営業時間・在庫スペースの制約から解放され、24時間全国への販売が可能になります。また、購入者の情報を直接保有できるため、次回購入へのアプローチや新作のお知らせなど、お客さまとの継続的なつながりを作ることができます。

委託販売は「最初の一歩」として非常に有効ですが、事業を安定・成長させるフェーズでは自分の販売チャネルを持つことが選択肢として浮かび上がります。

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STORES ネットショップ で自分のブランドのお店を持つ

自分のネットショップを始めるなら、 STORES ネットショップ はハンドメイド作家・個人販売者にも使いやすいサービスです。

月額0円の無料プランから開設でき、商品の登録・在庫管理・注文対応をひとつの管理画面でおこなえます。独自のショップURLを持てるため、SNSのプロフィールやハンドメイドモールのページから、自分のお店へお客さまを誘導しやすい点も特徴のひとつです。

委託販売を通じて「この商品は売れる」と確信できたラインナップを軸に、自分のネットショップを育てていく流れは、多くの作家・販売者が実践している方法です。委託販売と自分のネットショップを並行して運営することで、販路を分散させながら売上を伸ばしていくことも可能です。

まとめ

委託販売は、初期費用を抑えながらハンドメイド作品や雑貨の販売を始められる方法です。この記事のポイントを振り返ります。

  • 委託販売は商品を委託先に預け、売れたら手数料を差し引いた金額を受け取る仕組み
  • 在庫リスクが低く販売経験を積めるメリットがある一方、手数料で利益率が下がる点に注意が必要
  • 委託先は実店舗とオンラインモールの2種類。商品の特性や目標に合わせて選ぶ
  • 契約前に手数料・精算サイクル・売れ残り処理・破損時の対応を書面で確認する
  • 委託販売で経験を積んだら、自分のネットショップへの展開で利益率と販売機会を拡大できる

委託販売を入口として、段階的に自分の販売チャネルを育てていくことが長期的な収益につながる道のりです。

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