元小学校教員で、現在は東京・錦糸町にあるコーヒーショップ「私立珈琲小学校」の校長(店主)である吉田恒さん。カフェ運営だけでなく、開業支援も手がける吉田さんに、近年盛り上がりを見せるスペシャルティコーヒーについてと、開業のポイントについて伺いました。
「1996年に大手コーヒーチェーンが日本に上陸したことで、その後のスペシャルティコーヒーを受け止める土壌が日本にも出来上がったのではないかと思います。年齢や性別を問わず“コーヒーを飲む”という文化が広がり、同時に“味”への関心も高まった印象があります。例えばラーメンのように食文化が細分化されていくなかで、コーヒーも多様な楽しみ方が生まれていった気がします」と吉田さん。確かに、ラーメンにも無化調系やジャンク系などさまざまなスタイルがあるように、コーヒーの味わいや体験もひとつではありません。そうした認識の広がりが、今のブームを下支えしているのかもしれません。
「ファッションやさまざまなカルチャーと掛け算しやすいことが大きいと思います。お酒ほどハードルは高くないけれど、少し背伸びした嗜好品という立ち位置がちょうどいい」と吉田さん。ご自身も、代官山ではギャラリー、代々木では古着屋とカフェを併設していたそう。単一業態での経営が難しくなりつつある今、異なるカルチャーと組み合わせやすい柔軟さこそが、コーヒーショップの可能性を広げているのかもしれません。
「一番危険なのは一本足打法。ひたすら初期投資分の借金を返していくだけなのはしんどいので、自立するためには頼る先をたくさん持って欲しいです」と吉田さん。ご夫婦の場合は、どちらかが会社員を続けるなどのリスク分散を意識して欲しいとのこと。さらに「最低でも3ヶ月間は無給でも経営を続けられる準備が必要」ともアドバイスをしてくれました。「ネットの情報や、自分でいろいろ計画するのもよいですが、“行動すること”が大切。動かないと縁は巡ってこないです」最近も、自転車でコーヒー屋さん巡りをしているお客さまに、知り合いのお店を紹介し、思いがけないつながりが生まれたエピソードがあったそう。「幸せは貯め込まず、外に向けて放っていくと、また新たな幸せが巡ってくると思っています」
「コーヒー自体の品質のよさはもちろん、自分の“おいしい”と、お客さまの“おいしい”が相対化できているかどうかが大きいです。長く良いお客さんが通ってくれていて、そのお客さまたちがよい雰囲気を作ってくれていること。それをわかっているのがよいお店ですかね。繋がりが立体的になって、さらに繋がっていっているお店が長く続いているように思います」あるひとつの要素だけで、よいお店やよいコーヒーだと決まらないというのがおもしろいとのこと。「コーヒーは単価が安いので、お客さまの1回だけの来店で利益を生むことは難しいんです。地域の一員として、暮らしと文化をリスペクトしながらお店を続けていくのが大事だなと思います」
コーヒーを提供するだけではなく、カルチャーやコミュニティの場としても機能するコーヒーショップ。これからも、さまざまなスタイルのお店が生まれ、素敵な出会いが重なっていきそうです。
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元小学校教師で「私立珈琲小学校」の店主。教員時代にコーヒーの味に目覚め、44歳で調理師専門学校へ進学。オレゴン州ポートランドでの出会いから、コーヒーショップを開業する。間借り営業からスタートし、2015年から独立開業。2022年に「私立珈琲小学校 錦糸町公園校舎」がオープン。現在は、ショップ経営に留まらず、開業支援やコンサルティングも行っている。
東京都墨田区錦糸4-9-9 宮本マンション2
Tel:090-6164-1916
営業時間:火~日8:00~17:00 ※ Monday Coffee Standは月8:00~15:00
イベント出店を決めたけど、お釣り用の現金を準備などやることが多くて意外と大変。キャッシュレス決済を導入して当日に備えよう!
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POSレジに商品登録。決済端末に連携してるから、常に在庫が把握できて安心。イベント終了後の清算作業も自動でできて助かる。
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店舗とネットショップの在庫連動で商品登録作業の手間がかなり減りました。在庫状況もどちらかひとつを見ておけばいいので、一元管理できるのはとてもありがたいですね。また、クレジットカードの申請がJCBも含め、一括なのは助かりました。
イベント出店でお客さまが増えてきたので、ネットショップもスタート。Instagramとネットショップが連携できて、SNSで知ったお客さまも買ってくれたみたい。
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選べるデザインも洗練されていて、使いやすいところも魅力的でした。InstagramとFacebookの告知がかんたんにできるのもいいですね。今後は定期販売を考えているので、期間など細かく設定できるところも決め手でした。
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地域のみなさんに知ってもらうために、コーヒーの淹れ方のワークショップをやることに。オンラインの予約ページもささっと作って準備万端!
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