更新日
2025-06-19

【2025年最新版】ネットショップ開業・開設手順はこれを見れば完璧!初心者〜上級者向けに分けてご紹介

STORES Magazine編集部
【2025年最新版】ネットショップ開業・開設手順はこれを見れば完璧!初心者〜上級者向けに分けてご紹介

今回は、初心者でもこの記事を読めばネットショップの全てがわかる、ネットショップの作り方の大全集をお伝えしていきます。

ネットショップの開業・開設を考えている方のために、ネットショップ業界で10年以上サ ービス提供を続け、毎月 10,000 店舗を開設してきた STORES が、ネットショップ成功の極意をご紹介。これからネットショップを立ち上げたいと考えている方は必見です。

当記事をぜひともブックマークをしていただき、複数回にわけて読み切っていただくことであなたもネットショップマスターに大変身できるでしょう!

【初心者】ネットショップをはじめよう!〜開業準備編〜

まずは商品を決めよう!ネットショップで取り扱うおすすめ商品もご紹介

ネットショップを開業する場合、まず知っておきたいのは取り扱う商品を選ぶポイントです。

売れる商品を選ぶには?

すでに売りたい商品を持っている場合には、それぞれのモールで売られている同じジャンルの商品の売り方を調査することで、さまざまな工夫のポイントを把握することができます。

ネットショップで取り扱う商品は非常に多岐に渡ります。そのため、市場調査を行い、ユーザーのニーズを把握して売れる商品を見極めていかねばなりません。

売れる商品を選ぶ方法としては、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonなど、大手インターネットショッピングモールの売れ筋ランキングをチェックするのがおすすめです。

複数のモールのランキングを確認し、自分が取り扱うに当たって興味を持てる商品を選ぶとよいでしょう。なお、各モールで売れている商品テイストは大きく異なるので、1つのモールだけでなく、満遍なく調査するのがポイントとなります。


おすすめの商品ジャンル

例えばYahoo!ショッピングを参照すると、以下のようなものがよく売れている傾向があるといえます。

  • 食品
  • スイーツ
  • ファッション
  • アパレル
  • ギフト商品
  • 季節性の商品

このように、各モールの売れ筋商品のランキングをチェックしつつ、取り扱う商品や売れている商品にどのような傾向の違いがあるのかを調査していくとよいでしょう。

売れる商品の特徴

以下のような特徴を持っている商品も売りやすいとされています。それぞれの特徴をご紹介していきましょう。すでに売りたい商品がある場合は、これらの特徴に該当するポイントがあるかどうか確認してみてください。

・定期購入が見込める商品

毎月購入が必要になる日用品や、長い期間に渡って利用する化粧品やサプリメントなど、定期購入が見込める商品はニーズが途切れないのでおすすめです。

・地域限定商品

販売されている地域が限定されている商品は、現地に購入しにいけないユーザーからのニーズがあるため、おすすめだと言えます。

・専門商品

一部の属性のユーザーにニーズがある専門的な商品は、競合するネットショップも少なくなるのでおすすめです。具体的にはパソコン周辺機器、OA機器などが挙げられます。

・オリジナルハンドメイド商品

アクセサリーやアパレルグッズなどのオリジナルのハンドメイド商品は、他のネットショップと商品が被らないため、差別化をすることができるのでおすすめです。

・格安商品

生活雑貨、日用品、事業者向けの卸商品などの低価格商品は、高価な商品と比べて買い手がつきやすく、ニーズも常にあるのでおすすめです。仕入れコストを抑えることでさらに格安で提供することが可能です。

・レア・マニアック商品

アニメやゲームなどのレアグッズ、ジオラマやミリタリーグッズなどのマニアックな商品も、一定のユーザー層に熱烈なニーズがあるのでおすすめです。

・コンプレックス商品

育毛剤やダイエット商品などのコンプレックスに関連する商品や、他人に購入したことを知られたくないプライベートな商品などはネットショップで購入されやすい傾向があるのでおすすめです。

▼参考関連ページ

ネットショップで売れるものを把握しよう【おすすめ商品を紹介】

ネットショップで売れるものを見極めよう!

ネットショップを運営する際には、どんな商品が売れるのかを分析し、見極めることが非常に重要となります。ここでは、ネットショップで売れるものの特徴や、粗利を上げるための工夫の方法についてお伝えしていきます。

すでに売りたい商品がある方は、ここで紹介する売れるものの見極め方を参考に、ご自身が取り扱おうとしている商品にどれくらいの勝機があるのかを確認して見てください。

ネットショップで売れるものの見極め方

①時代に求められている商品は何かを考える

売れる商品を見極めるポイントとして、時代に求められている商品は何かを考えることが重要となります。

これまでのネットショップは、多くのユーザーにリーチするようなスタンダードな商品を大量に取り扱い、検索エンジンを意識したSEO対策などを重点的に施策し、大型ネットショップを運営するのが成功例とされてきました。

しかし、これからの時代のネットショップは、SNSの発達によってユーザーと直接交流できる土台ができてきているため、ニッチなジャンルの商品の取り扱いにも注目が集まりつつあります。

また、競合のネットショップが大量にあるため、オンリーワンの商品コンセプトを持ち、他のネットショップと差別化するような工夫も重要です。

熱い熱量を持つ一部のユーザーに熱烈に求められるような、ニッチな商品の取り扱いが時代にマッチしている選択であると言えるでしょう。

②仕入れ商品、オリジナル商品のいずれかを選ぶ

売れる商品について考えるとき、仕入れ商品にするのか、それともオリジナル商品にするのか、いずれかを選ぶ必要があります。

仕入れ商品は制作の手間がかからず、信頼できる仕入れ先を見つければ安定した販売経路が確保できるメリットがあります。一方、売れる商品を目利きして探す手間や、なるべく安く仕入れる経路を調査するなどの努力は必要となります。

オリジナル商品は、「ニッチな商品に注目が集まる」という今の時代のニーズにマッチしているため、一部のユーザーに支持されれば売上が見込めるメリットがあります。ただし、制作コストがかかること、大量生産が難しいこと、価格が高くなることなどのデメリットは考慮しておく必要があります。

なお、STORES ネットショップ では売れる商品を分析するために参考になる記事をご用意しておりますので、参考記事をぜひとも一読いただき、取り扱う商品選定のサポートに役立ててください。

▼参考関連ページ

・ネットショップで売れるものを把握しよう【おすすめ商品を紹介】

https://officialmag.stores.jp/entry/kaigyou/netshop-recommenditems

・【2021年最新】ネットショップでハンドメイド商品を販売するには?おすすめの販売サイトは?

https://officialmag.stores.jp/entry/ec-handmade

③ネットショップのコンセプトに沿った商品を取り扱う

他のネットショップで売れている商品だからといって、なんでも取り扱えばよいわけではありません。ネットショップのコンセプトに合った商品を取り扱わないと、ユーザーからの信頼が得られず、購買に繋がらない可能性があります。

そのため、ネットショップを開設する際には、どんなユーザーに、どのような商品を提供したいのかを明確にし、コンセプト設計を行った上で、その意向に沿った商品を取り扱うようにしましょう。

商品が売れるようになるためには、売れる商品を探すのと同時に、ネットショップのコンセプト設計も重要であることを是非とも覚えておいてください。

④ネットショップで売れやすい商品ジャンルを知る

ネットショップで売れやすい商品ジャンルを知るためには、漠然と商品を探すのではなく、売れている根拠を探すことが重要です。

Amazonや楽天市場などのショッピングモールサイトの検索機能を用いて、カテゴリを絞り込む、価格帯で絞り込む、商品を並び替える、などを行ってどのような商品ジャンルの取り扱いがあるのか、どんな商品がおすすめされているのかを詳しくチェックしてみてください。

モノレートと呼ばれるサイトを活用すれば、Amazonで売れている商品ランキングや価格帯の推移をチェックすることができるため、売れ筋の商品ジャンルを調査する際には参考にすると良いでしょう。

⑤ネットショップで売れている商品の傾向を知る

ネットショップで売れている商品の傾向としては、以下のような特徴が挙げられます。

  • 生活に必要とされる商品
  • 定期購入しなければならない商品
  • 低価格でまとめ買いできる商品
  • 限定販売されている商品
  • 現地に行かないと手に入らない商品
  • オリジナリティの高い商品
  • プレゼントで喜ばれる商品
  • 対面で購入しづらい商品
  • コンプレックスに関連した商品
  • コレクションされるレアな商品

これらの特徴に当てはまる商品は、ネットショップで購入されやすい商品だといえるので、取り扱いを検討する価値があると考えられます。

ネットショップの粗利

ネットショップの粗利の求め方は以下の式となります。

粗利=売上高−変動費

ネットショップの運営では、必要となる変動費(商品の原価や手数料など)が多いです。そのため、売上との差額を出して粗利を計算してみると、思ったよりも儲からないといった状況に陥ることもあります。

ネットショップで粗利を上げるためには、売れる商品を選ぶことはもちろん、原価などの変動費についても目を向ける必要があることを覚えておくと良いでしょう。売れやすく、なるべく原価がかからない商品選びを行うことも、ネットショップの売上を上げる秘訣です。

ネットショップにわかりやすい名前をつけよう!

ネットショップを開設する際に、必ず必要になるのが屋号(ネットショップの名前)です。ユニークかつおぼえやすい、検索エンジンなど考慮した屋号をつける必要があります。ここでは、わかりやすいネットショップの屋号をつけるおすすめの決め方をご紹介していきます。

シンプルなネットショップ名にする

複雑で長いネットショップ名にするよりも、端的で短い、シンプルな表現のネットショップ名にすることがおすすめです。ただし、安易に短い英単語や言葉をネットショップ名に選ぶと、他のネットショップなどと被りやすくなるため、その点は工夫が必要であることは留意しておきましょう。

おすすめの解決方法としては、ネットショップのイメージに合いやすい英単語を2つ程度選び、つなぎ合わせることで造語を作る方法があります。例えば、食品を取り扱うネットショップの場合、「enjoy(楽しむ)」と「food(フード)」を合わせて「EnjoyFood」とするなどです。

商品のイメージにあったネットショップ名にする

商品のイメージに直結した意味合いを持つ屋号をつけることも大切です。例えば、ファッション・アパレル系なのであれば、そのイメージが膨らむようなキーワードを盛り込んだネットショップ名にすることがおすすめです。

例外として、商品イメージから敢えて離れたキーワードをネットショップ名にすることで、意外性によって話題性を作り上げる上級者向けの手法もあります。

ただし、ネットショップ初心者の方がいきなりそのような工夫をするのは難易度が高いため、シンプルに商品イメージに寄り添った屋号を考えるのが妥当でしょう。

ひと目見ただけで記憶に残るネットショップ名にする

ひと目見ただけで意味がわかり、記憶に残るネットショップ名にすることを意識するのも重要です。例えば、多くの人に意味が伝わりにくい難しい英単語や漢字を使うよりも、誰もが読めて意味がわかる言葉を選択する方が、多くの人の記憶に残る良い例だと言えます。

もしもこだわりがあって、難しい英単語や漢字をどうしても使いたい場合には、小さくルビを入れてふりがなをふるなど、読めないユーザーにも寄り添った工夫をすることで認知度を担保できます。

商標登録されていないネットショップ名にする

ネットショップ名をつけるときに気をつけておきたいのが、商標登録の調査です。万が一、商標法に違反するようなことがあれば、10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科せられる恐れがあります。

商標をかんたんに調べたい場合には、検索エンジンまたはSNSを用いて、使いたい屋号をキーワード検索する方法があります。もしも被っているサービス名や会社名があった場合には、商標登録されている可能性があるので避けるようにしてください。

また、特許庁が提供している特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)と呼ばれるサイトを利用すれば、商標を無料で検索することができるため、こちらのサイトも活用するとよいでしょう。

さらに詳しく商標を調査したい場合は、弁護士や弁理士に相談して調査依頼する方法もありますが、有料となるのでコスト感に余裕のある方はご検討ください。

検索キーワードを意識したネットショップ名にする

検索キーワードを意識したネットショップ名にすることで、SEO(検索エンジン最適化)の効果を狙うこともおすすめです。

検索キーワードの月間検索数を調査したい場合は、Googleが提供しているキーワードプランナーなどを活用することで、月にどれくらいの検索がされているのかを調べることができます。

例えば、音楽に関連した商品をメインにしているネットショップであれば、「ミュージック(月間検索数27,500件)」や「音楽(月間検索数110,000件)」などのキーワードは検索数も多いので入れた方が良い、といった具合に判断していきましょう。

SEOに関しては、後ほど、さらに詳しく解説していきます。

▼参考関連ページ

参考事例で学ぶ、売れるネットショップの名前の決め方・付け方(ネーミング)

https://officialmag.stores.jp/entry/kaigyou/name-ideas

 

さて、ここからはロゴ作りやデザインのコツ、商品撮影やアイコン・バナー作りなどについてお伝えしていきます。制作の具体的なノウハウに入っていきますので、一緒に学んでいきましょう!

ネットショップのロゴを作ろう!

ネットショップのロゴは、ブランドのイメージを定着させるためにも重要なものです。ここでは、ネットショップのロゴの役割や具体的な作り方についてお伝えしていきます。

ネットショップでのロゴの役割

ネットショップのロゴは、ブランディングを行う上で重要な要素であるといえます。例えば、ナイキのロゴやシャネルのロゴなどのように、特定のロゴをみるだけで、一目で「◯◯の商品だ」とわかることは、大きな価値となります。

なお、人間は情報収集の手段として視覚を多用しています。視覚から得る情報は、人間の感覚気管全体から得られる情報の約70%を占めるとされるデータがあるほどです。

そのため、記憶に残りやすいロゴを作ることは、ユーザーの購買意欲を上げるためにも重要です。マイケル・E・ガーバーの著書によれば「円形のロゴが入った商品は三角形のロゴよりもよく売れ、紋章のロゴの入った商品は円形のロゴよりも良く売れた」とのことで、ロゴ1つでネットショップの売上そのものにも影響があることがよくわかります。

ロゴを作る方法

自作する

ネットショップのロゴを自作する場合は、何らかのツールを活用する必要があります。イラストレーターを用いて一から作成する方法もありますが、便利なのはロゴ作成の専門ツールを活用することです。

依頼する

自作でネットショップのロゴを作ることが難しい場合や、自作に時間をかけることができない場合には、ランサーズ・クラウドワークス・ココナラなどのクラウドソーシングサービスなどを利用して、ロゴの作成を依頼する方法もあります。

クラウドソーシングサービスを利用してロゴの作成を依頼した際の相場は、およそ10,000円〜30,000円程度となります。予算に余裕のある方は、ロゴは外注してしまうのも手段のひとつだと覚えておきましょう。

ネットショップをデザインするときのコツを理解しよう!

ネットショップを開業・開設する場合、ユーザーの購買につながるような見栄えや、情報の動線を有していることは非常に重要です。ネットショップを作成するときのデザインのコツを以下にまとめました。

ファーストビューに目を惹く情報を配置する

Webサイトを開いたときに、最初に目に入る箇所をファーストビューと呼びます。ファーストビューはいわば、ネットショップの顔とも言える箇所であり、訪問者にサイトの魅力を伝えるために非常に重要なポイントです。

この位置で、どんな商品をメインに取り扱っているのか、その商品にはどんな魅力があるのかをわかりやすく訴求するデザインを意識します。また、ネットショップの実績(メディア掲載、販売数などの実績)や、お得なセール情報などが目に入るとなおよいでしょう。

シンプルにわかりやすく情報整理をおこなう

商品の魅力を伝えたいがために、あれもこれもと情報を配置してしまうと見づらいサイトになってしまう可能性もあります。そのため、最初の段階では必要最低限の情報に絞り込み、シンプルにわかりやすい情報だけを載せるデザインを意識してみてください。

まとめられる情報は大カテゴリ、中カテゴリ、小カテゴリと整理すると見やすくなり、ユーザーにとっても欲しい商品を検索しやすい動線が生まれます。商品や文章を配置する余白や行間もしっかりと取ることで、より見やすいサイトになるでしょう。

商品写真などのトーンを統一する

商品写真の選定は、ユーザーに商品の魅力を訴求する上で非常に重要なポイントとなります。食品の場合はおいしそうに見えるシズル感のある写真、ファッションや雑貨などの場合はおしゃれな見栄えの写真、日用品や家具の場合は利用シーンのイメージが伝わる写真を選ぶなど、トーンを統一することが大切です。

いろいろなトーンの写真が混在しているサイトだと、ごちゃごちゃとして見にくくなるだけでなく、ネットショップに対する信頼感も損なわれてしまう可能性があるので注意してください。

購入に至るまでの動線を意識してデザインする

ネットショップの見栄えをどれだけ綺麗にしたとしても、商品購入に至らなければ意味がありません。そのため、「商品ページから購入カートに移動して購入ボタンを押す」という一覧のアクションがわかりやすいデザインになっているかをしっかりと見極めましょう。

購入に関わる動線のボタンはなるべくサイト内でも目立つように、ボタンを大きくする、色合いを際立たせる、押しやすい箇所に配置する、といった工夫を行うことが重要です。

PC、スマホのどちらでも見やすいデザインを意識する

デザインを行う際に注意したいのがレスポンシブ対応(スマートフォン対応)です。2020年にはスマホ利用率は実に7割以上ともいわれており、パソコンから見て綺麗なサイトでも、スマホで利用しづらくては大幅に売上を取りこぼしてしまいます。

そのため、ファーストビューを始め、パソコンからだけでなくスマホからでも最適化されたデザインとなっているかを見直すことは非常に重要です。

色合いは白をベースカラーにし、1〜2色をアクセントカラーにする

ネットショップの色合いはベーシックな白をベースカラーにすることをおすすめします。個性的な色合いにしすぎると見づらくなる可能性があるので注意が必要です。アクセントに使用するカラーもなるべく少なめに、1〜2色程度にまとめるのがおすすめ。

クリックされやすい色合いであると言われているのは緑色という定説がありますが、こちらは2009年のFirefox(ファイヤーフォックス、大手ブラウザ)が行なったABテストの結果がエビデンスとされています。

URLや内部リンクなどのテキストリンクについては青色で設定されている場合が多いですが、重要な文面などは赤色やオレンジ色などを適時利用して目立たせるように意識するとよいでしょう。

▼参考関連ページ

ネットショップのデザインに使えるフリー画像サイトまとめ

https://officialmag.stores.jp/entry/200309/free-images

商品撮影に必要な機材を準備しよう!知っておきたいネットショップの商品撮影テクニック

ネットショップで商品の訴求をする場合に、商品写真が重要なポイントとなることは先ほどもお伝えした通りです。ここでは、ネットショップの商品撮影テクニックと必要機材についてお伝えしていきます。

商品撮影するときは光をコントロールする

商品撮影の際に、せっかくの商品が薄暗い場所で撮られていると冴えない写真となってしまいます。そのため、光をうまくコントロールして、魅力的な商品に見えるように工夫をしてみましょう。

具体的には、照明機材などを利用して、全体的にムラのない光をあてることがポイントです。そうすることで、薄暗い印象の商品写真ではなく、映えるイメージに仕上がります。

また、写真と実際の商品の色味に違いがあると購入後にユーザーからのクレームにつながる可能性があるので、なるべく実物と同じ色味を再現できるように撮影しましょう。

その他、光をのっぺりと照らすと立体感が失われてチープな印象になりがちなので、陰影のコントラストをうまく活用して立体感のある写真を撮るように意識するのもおすすめです。

商品撮影のシチュエーションを工夫する

商品のディティールを正確にユーザーに伝えるために、撮影時のシチュエーションを工夫することも非常に重要です。商品単体では伝えにくい情報を、シチュエーションと合わせることによって伝えられるように考えてみましょう。

商品の雰囲気を写真から正確に把握してもらうためには、商品をさまざまな角度から見た写真、相対的に大きさがわかる写真、他の商品と一緒に並べた時の見栄えがわかる写真、商品を具体的に利用する事例がわかる写真などを、シチュエーションにこだわって用意する必要があります。

商品撮影の背景にも演出を加える

慣れないうちは白い背景で撮影するのが無難でおすすめですが、商品と関連した小物を配置したり、背景を商品のイメージが伝わりやすい色合いやシチュエーションに合わせたりすることで、ユーザーが商品を利用する具体的なイメージを持てる写真に仕上がります。

商品撮影に必要な機材とは

商品撮影に必要な機材としては、もちろん一眼レフのカメラなどを用意できるならよいですが、まずは身近なスマートフォンを活用するのも手軽な手段のひとつです。

合わせて、ライト、レフ板、三脚、バック紙(壁紙)などを用意すれば、スマホをカメラ代わりに利用しても、ネットショップの商品写真として使う分には十分にクオリティの高い撮影をおこなうことができるでしょう。

▼参考関連ページ

ネットショップで使う写真の撮り方!背景や洋服撮影のコツも解説

https://officialmag.stores.jp/entry/netshop-photos

ネットショップのアイコンやバナー作りの作成ポイントを理解しよう!

ネットショップのデザインをおこなう上で、画面上に配置するアイコンや、商品リンクのバナーを用意することも重要な作業となります。ここでは、ネットショップのアイコンやバナー作りを行うポイントについてお伝えしていきます。

アイコンを作る

ネットショップを作るときに、カートのイメージを伝えるためのアイコンなどは必須であるといえるでしょう。これらはイラストレーターなどを用いてゼロからデザインして作る方法もありますが、インターネット上のフリー素材を活用することで工数を短縮することもできます。

「ネットショップ アイコン」とキーワードを入力して検索すると、実にさまざまな種類のアイコンの無料素材が表示されるので、是非ともチェックしてみてください。

バナーを作る

ネットショップに配置する商品リンクのバナーは、何を伝えたいかを明確にした上で、ユーザーが思わずクリックしたくなるようなデザインにする工夫が必要であることを覚えておきましょう。

・キャッチコピーやモチーフにこだわる

バナーは情報量が少ないため、キャッチコピーやデザインのモチーフなどにこだわって簡潔でわかりやすいメッセージを載せることが大切です。

特にキャッチコピーについては、冗長にならず、商品の販売実績や限定感、お得感、人気度の高さなどが伝わるように考えるのがベストだといえます。フォントについても、なるべく見やすいものを選ぶようにしましょう。

・色合いは目立つものを選ぶ

バナーの色合いについては、ネットショップの全体のテーマカラーに比べて、目を引くような色合いを選ぶとよいでしょう。目立たせたい場合や、安さを強調したい場合には黄色または赤色などの注意を促す色合いが効果的です。

彩度やコントラストを調整することにより、ネットショップのテーマカラーの色味と調整することは可能であるため、バナーの色合いについては是非とも目を引く配色をするように意識してみてください。

・サイズの確認をおこなう

バナーはサイズを間違ってしまうと、せっかく作ったクリエイティブも文字や写真が小さくなってしまって情報がユーザーの目に届かなかったり、クリック率が下がってしまったりすることがあります。

ネットショップでバナーを配置する場所を明確にした上で、サイズが適切かどうかをしっかりと確認してから制作するようにしましょう。

▼参考関連ページ

集客アップに!無料でバナー画像をダウンロードできる「STORES Gallery」のご紹介

https://officialmag.stores.jp/entry/kouritsu-up/service-gallerystore

 

ネットショップの制作に関する知識を得た後は、商品配送などの知識もつけていきましょう。この記事を最後まで読めば、基礎から応用までしっかり知識がつきますから安心してくださいね!それでは参りましょう。


ネットショップの商品配送方法を決めよう!おすすめの配送方法もご紹介

ネットショップでは、ユーザーから購入のアクションがあった場合には、商品の配送を行う必要が出てきます。ここでは、商品配送をするならおすすめの方法をご紹介していきます。

ネットショップで利用できる配送方法の種類

ネットショップで商品配送を行う場合、大きくわけると宅配便、メール便の2種類があります。

・宅配便

ネットショップの商品配送でスタンダードなのが宅配便です。荷物の受け取りまでにかかる日数が少なく、手渡しでお客さまにお届けできる安心感があります。万が一の紛失や破損に対応するために保険をかけることもでき、配送追跡、時間帯指定、代金交換などのサービスを利用することも可能で、多くのメリットがあります。

ただし、メール便に比べると送料が高めになること、ユーザーが不在の場合は商品受け取りができないことがデメリットとなります。詳しい料金相場は後述の参考関連ページからご覧ください。

・メール便

メール便は、重さ1kg以下、厚さ3㎝以下などの軽くて小型の商品であれば、全国一律価格で配送を行うことができるサービスとなっています。

直接ポストに投函されるため、受け取りの手間がかからず、配送時間帯も気にしなくてよいメリットがあります。宅配便に比べて価格が安いのもメリットだといえるでしょう。詳しい料金相場は後述の参考関連ページからご覧ください。

ただし、時間帯指定、紛失や破損の保険、配送追跡、代金交換などの宅配便では利用可能だったサービスを軒並み受けることができないデメリットがあります。

おすすめの配送方法の決め方

配送方法の決め方については、安さを重視するならば、A4サイズ程度の荷物ならばメール便のクリックポスト(送料全国一律185円)、A4サイズ以上の荷物は宅配便のゆうパック(送料820円〜最大5,090円)などがおすすめです。

速さを重視する場合には、A4サイズ程度の荷物ならば宅急便コンパクト、ネコポスなどがおすすめです。A4サイズ以上の荷物は飛脚航空便、飛脚ラージサイズ航空便などがよいでしょう。

送付する際の安心・安全を重視するなら、A4サイズ程度の荷物ならば宅急便コンパクトがおすすめです。A4サイズ以上の荷物はヤマト運輸、佐川急便、日本郵便のセキュリティ保険サービスを利用すると便利です。

・配送を利用する際に迷った場合は?

商品の配送をする場合に、どの配送会社にするべきか迷ってしまった際には、ヤマト運輸または日本郵便のいずれかの利用を検討することをおすすめします。

これらの2社は、全国区で自宅や事務所の近くに営業所を見つけやすい、個人事業主などの個人でも契約および割引特典などが受けられる、といったメリットがあります。

商品発送に関する質問やトラブルが万が一発生した場合でも、自宅や事務所の近くに営業所があると直接相談もできるので安心できます。

配送会社の配送料一覧は以下の通りです。

配送会社 配送可能な荷物の重量 料金(税込)
日本郵政(ゆうパック) 25kg 60サイズ:990円、80サイズ:1,310円、100サイズ:1,620円、120サイズ:1,940円、140サイズ:2,300円、160サイズ:2,610円、170サイズ:3,750円
佐川急便(飛脚宅配便) 30kg 60サイズ:1,040円、80サイズ:1,340円、100サイズ:1,630円、140サイズ:2,310円、160サイズ:2,570円
ヤマト運輸(宅急便) 30kg 60サイズ:1,060円、80サイズ:1,350円、100サイズ:1,650円、120サイズ:1,970円、140サイズ:2,310円、160サイズ:2,630円、180サイズ:3,730円、200サイズ:4,500円
福山通運(フクツー宅配便) 30kg 60サイズ:1,120円、80サイズ:1,350円、100サイズ:1,640円、120サイズ:1,980円、140サイズ:2,210円、160サイズ:2,460円
西濃運輸(カンガルーミニ便) 20kg 60サイズ:1,023円、70サイズ:1,276円、100サイズ:1,529円、130サイズ:1,661円

※各配送会社の東京から大阪までの配送料の事例まとめ

※最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。

▼参考関連ページ

ネットショップでおすすめの配送方法とは?

https://officialmag.stores.jp/entry/kaigyou/haisou-matome

ネットショップの送料を決めよう!知っておくべき知識は?

ネットショップの送料は、運営にかかる経費として重要な項目であるため、どのように決めればよいか悩んでいる方も多いでしょう。ここでは、ネットショップの送料の決め方や知っておくべき知識をお伝えしていきます。

送料を無料にする

送料無料はユーザーにとって、もっとも満足度の高い選択だといえるでしょう。送料無料にする場合は、送料をネットショップの運営側で負担する必要があります。ただし、この方法では顧客満足度はアップするメリットがある一方、運営側に赤字が発生するデメリットがあります。

高額商品を取り扱っている場合には、送料分の価格は多少負担しても問題とならないケースが多いです。しかし、低額商品の場合は送料無料にするとコストがかさばって利益を圧迫する恐れがあるので、注意が必要でしょう。

◯円以上の購入で送料を無料にする

一定の金額を購入してもらった場合に、送料無料にするケースです。送料無料の特典を達成するために、ユーザーが商品を追加購入したり、一人当たりの購入単価がアップしたりするメリットがあります。

いくら以上で無料にすべきか悩む場合は、平均購入金額を算出して、平均よりもやや高い値段に設定したり、人気商品の購入価格よりも少し高く設定したりするのがおすすめです。

商品を紹介するページに「◯円購入で送料無料!」と大きくバナーを配置するなどして、ユーザーに認知しやすいように工夫し、購買意欲がアップするように誘導するのもポイントだといえます。

配送方法別で送料を決める

宅配便やメール便など、商品の配送方法の種類によって送料を決める方法もあります。それぞれの配送方法にかかるコスト毎に送料を設定できるので、運営側で送料を負担する心配がほとんどなくなる他、ユーザーが利用したい配送方法を選べる点もメリットとなります。

ただし、配送方法毎に商品の梱包の仕方が異なるため、送付の際に手間がかかるデメリットがある点には留意しておきましょう。

配送地域別で送料を決める

配送地域までの距離に合わせて、送料を決める方法もあります。基本的に、送料は配送する地域が遠くなればなるほど高くなるため、運営側の送料負担が軽くなるメリットがあります。

ただしその分、遠方のユーザーの場合は送料が高くなるので、せっかく購入の意思があっても送料がネックになってカゴ落ちしてしまうリスクはあります。そのため、遠方のユーザーに関しては送料の一部をネットショップ側で負担する、といった工夫も必要です。

全国一律の送料にする

送料を全国一律で一定額を設定する方法もあります。この手法は多くのネットショップで採用されているため、ユーザー心理的にも利用しやすいメリットがあるでしょう。

ただし、遠方からの注文が多い商品を取り扱っているのに、安い送料に合わせて一律の料金を設定してしまうと大きな赤字が発生する可能性があるので注意が必要です。

ネットショップの送料の相場について知りたい方は、参考関連ページをご参照ください。

▼参考関連ページ

ネットショップの送料の決め方と安く抑えるコツは?

https://officialmag.stores.jp/entry/kaigyo/souryou-kimekata

ネットショップの決済方法を決めよう!おすすめの決済方法ランキングご紹介

ネットショップの決済方法は、いったいどのような方法が最も利用されているのでしょうか。少し前のデータになりますが、以下は、総務省が平成27年に実施した通信利用動向調査結果です。

インターネットで購入する際の決済方法でどのような方法を利用しているかを複数回答可能で質問したところ、以下のようなデータとなったとのことで引用しています。

参考:平成 27 年通信利用動向調査の結果|総務省

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/160722_1.pdf

上記の資料を元に、インターネットで利用されている決済方法をランキング形式で説明すると以下の通りとなります。

・1位:クレジットカード決済(69.2%)

クレジットカード決済が7割近くとなっており、インターネットで利用されている決済方法として最もスタンダードなものであるといえます。

そのため、ネットショップを運営するのであれば、ユーザーのカゴ落ちを防ぐためにも、クレジットカード決済の導入は必須でしょう。

ユーザーはクレジットカードを利用すれば、分割払いを選択することもできるため、高額な商品でも購入しやすくなるメリットがあります。また、ユーザー側に人気があるだけでなく、運営側としても商品代金が未納になるリスクがないので安心できます。

ただし、クレジットカードは便利な一方で利用年齢が18歳以上(高校生不可)となるため、未成年のユーザーに対応できないデメリットがあります。

また、クレジットカード決済を嫌うユーザーも一定層いるため、そのようなユーザーのカゴ落ちを防ぐためにも、その他の決済方法を充実させることが必要です。

・2位:代金交換(39%)

代金交換を利用しているユーザーは4割程度と、クレジットカード決済に次いで人気のある決済方法です。インターネット通販が始まった当初から主流だった決済方法であり、現在でも根強い支持を受けています。

クロネコヤマト、佐川急便、郵便局などの配送方法を利用すると選択することができ、ユーザーとしてはクレジットカードとは違って年齢制限など関係なく誰でも利用できるメリットがあります。

ネットショップ運営側としても、商品代金が未収となるリスクを回避できるほか、すぐに商品が発送されるのでスピーディにやりとりできるメリットがあります。ただし、受取拒否が発生した場合、返送費用を負担しなければならないデメリットがある点は留意が必要です。

・3位:コンビニ決済(36.1%)

コンビニ決済は、その名の通り、セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート・サンクス・ミニストップ・セイコーマートなどの全国コンビニエンスストアで決済を完了できる方法です。利用率についても3.5割強と、人気のある決済方法となっています。

ユーザーとしては、クレジットカード登録や事前振込をしなくても購入できる手軽さがあり、支払い期限内であれば自分の好きな時間帯で支払いに行けるメリットがあります。

ネットショップ運営側としても、コンビニ決済は前払い方式となるため、商品代金が未収となるリスクを回避できるメリットが挙げられます。ネットショップの決済方法で主流である手段の1つであることは間違いないため、導入すべきだといえるでしょう。

ただし、コンビニによって支払日が異なるなど、扱う際には少々ノウハウが必要になる点は留意が必要となります。

▼参考関連ページ

ネットショップで利用率の高い「コンビニ決済」のメリットとは?

https://officialmag.stores.jp/entry/200306/convenience-store-payment

・4位:窓口・ATM払い(26.5%)

銀行窓口やATMを利用して支払う、いわゆる銀行振込の決済方法の利用率は、2.5割強となっています。代金交換の決済方法とともに、インターネット通販が始まった当初から親しまれている決済方法だといえるでしょう。

ユーザーとしては、指定されている銀行の窓口やATMを利用して振込を行なった場合は手数料が無料となるメリットがあります。また、近隣に銀行やATMがあれば、営業時間内であれば好きな時間に振込ができる点もメリットです。

ネットショップ運営側は手数料がかからず、商品代金が未収になるリスクもないのが魅力です。また、幅広い世代に対応できる決済方法である点もメリットだといえます。

ただし、銀行振込の場合は振込→入金の確認→発送といった流れで段階的に確認を行わねばならないフローがあるため、商品の購入から受け取りまでの間に時間がかかるデメリットがあります。

・5位:ネットバンキング払い(9.4%)

ネットバンキング払いも銀行振込の手段のひとつで、インターネットでの決済方法で利用されています。ネットバンキング払いとは、各種銀行のネットバンキング機能を利用して商品代金の支払いを行う方法のことです。

1割程度と利用者は少なめですが、窓口・ATMでの支払いのように営業時間を気にすることなく振込を行うことができるメリットがあります。クレジットカードを用意する必要がないので、クレジットカードを持っていないユーザーも利用可能です。

ただし、ユーザーとしてはネットバンキングで利用している銀行が指定の銀行と異なる場合には振込手数料がかかること、ユーザー・運営側ともに振込を行われた時間によって入金日にズレが生じることなどのデメリットは留意しておく必要があります。

・6位:キャリア決済(8.8%)

キャリア決済とは、ユーザーが利用しているスマートフォンや携帯電話の会社への利用料金に、商品代金の支払いを合算して処理する決済方法です。

利用しているユーザーは同調査では8.8%となっていますが、JCBの調査によれば16.7%のお客さまがキャリア決済を月1以上利用しているといったデータもあり、最近になって利用が増えてきている決済方法でもあります。

キャリア決済はNTTドコモ(d払い)、au、ソフトバンクを利用しているユーザーは利用ができますが、格安SIMを利用しているユーザーは活用できません。

この決済方法であれば、ユーザーはクレジットカードを用意する必要なくインターネット上で決済を完了することができ、ネットショップ運営側も商品代金が未収になるリスクを負わずに安全に決済ができます。

ただし、キャリア決済は利用上限額を超えると利用できなくなるデメリットがあります。また、ネットショップ運営側がキャリア決済を導入する場合、各キャリアによって仕様が異なる可能性があるため、導入に関してはノウハウが必要になる点は留意しておく必要があります。

・7位:電子マネー決済(4.1%)

インターネットの決済方法で、これから増えていく可能性がある手段が電子マネー決済です。電子マネーとは、電子化されたお金のことで、お店のレジでカードやスマートフォンをかざすのみで決済が完了する便利な決済方法です。

電子マネーにはお金を事前にチャージして利用するプリペイド型、利用後にクレジットカードを介して銀行口座から支払うポストペイ型の2種類が用意されており、決済タイプにはカード決済型とスマホ決済型があります。

電子マネーの種類として代表的なサービスは、Apple Pay、Amazon Pay、paypay、paypal、edy、LINE払いなどが挙げられます。

ユーザーとしては、電子マネーを利用して商品代金の支払いを行うと、サービスによっては各種ポイントが貯まるため、溜まったポイントを支払いに利用することができるメリットがあります。また、審査不要で未成年も利用できるサービスがあるのもメリットです。

ただし、ユーザーはさまざまな種類の電子マネーの中から自分に合ったサービスを探さなければならないので手間がかかること、ネットショップ運営側は電子マネーの種類によって導入するステップが異なるため、ノウハウが必要となることがデメリットとして挙げられます。

・8位:その他の支払い(1.7%)

インターネットでの決済方法で、その他の支払いの例として挙げられるのがあと払い(ペイディ)です。この支払い方法は、商品が届いた後で代金を支払うことができるため、支払いの猶予が生まれる、商品を確認してから購入できる、などのメリットなどがユーザー側にあります。

クレジットカードを持っていない未成年、学生、主婦、年配の方でも利用できるので、幅広い世代の方々に利用してもらえる機会を増やすことができるメリットが、ネットショップ運営側にもあると言えます。

「あと払い(ペイディ)は未収の恐れがあるのでは?」と心配される方もいるかと思いますが、STORES ネットショップ であれば、決済代行会社(Paidy)から商品金額が事前に支払われるため、ネットショップ運営側で商品代金が未収になるリスクは回避できます。

ただし、あと払い(ペイディ)は他の決済方法と比べるとキャンセルの受付期間が短く、万が一、キャンセルが発生した場合でも手続きに手間がかかる可能性がある点がデメリットとなります。

▼参考関連ページ

購入チャンスを逃さない!無料&手続き不要の「あと払い(ペイディ)」とは?

https://officialmag.stores.jp/entry/200128/deferred-payment

利用するネットショップ開業サービスを決めよう!おすすめの無料・有料のサービスを一挙にご紹介!【徹底比較】

ネットショップを開設する場合、ゼロからのシステム開発はコストがかかりすぎるため、ASP(アプリケーションサービスプロバイダ:ネットショップのカートを提供してくれるインターネットサービス)を利用するのがおすすめです。

そこで、ここではどのASPを利用するのがベストか、無料・有料のネットショップASPを比較しつつ、一覧で一挙にご紹介していきます。

無料と有料のネットショップ作成サービスの違い

ネットショップ作成サービスのASPには、無料版と有料版があります。具体的な違いは、登録できる商品の容量、デザインの自由度の高さ、SEO対策などの集客サポート、独自ドメインの利用の可不可などが挙げられます。

ネットショップASPの魅力は手軽に無料でネットショップを開設・即運営を開始できる点があるため、まずは無料のASPを利用してノウハウを蓄積しつつ、有料のASPを検討するなどの段階を踏むのも手段としてはよいでしょう。

無料の場合でも手数料は発生する

無料のネットショップASPでも、完全に無料というわけではなく、販売手数料(商品が売れた時に発生する)や決済手数料(クレジットカード決済の際に発生する)といった、いわゆる手数料は発生することは知っておきましょう。

その他にも、商品の送料をネットショップ運営側で負担する場合には、送料もコストとして別途必要となります。

【重要】しっかりとしたセキュリティ対策のサービスを選ぶ

顧客情報を取り扱うネットショップでは、セキュリティ対策の実施は必須であると言えるでしょう。ここでは、セキュリティの重要性、ASPを選定する根拠として知っておく必要がある知識をお伝えしていきます。

ネットショップのセキュリティ対策で必ずやっておくべきことは、以下6つです。

①セキュリティ対策サービスを利用

ネットショップを開設する際には、アンチウイルスソフト、ファイヤーウォールなどのセキュリティ対策サービスを利用して、インターネットからの不正アクセスに対抗するプログラムを導入しておくようにしましょう。

セキュリティ対策サービスは、最新のコンピュータウイルスや不正アクセス、未知の攻撃方法にも対応できるように日々進化しているので、まずは導入を検討してみてください。

②プログラムの脆弱性を確認して対策を実施

ネットショップのプログラムの脆弱性を確認して都度対策を行うことも、重要なシステム保守の業務だと言えます。ネットショップとは、いわば多数のプログラムを集めた結晶です。

そのため、ネットショップに導入しているWebアプリやシステムを最新版アップデートする作業を怠らずに、定期的なメンテナンスを行うことが重要になります。

ただし、アップデート作業をするためにはサイトを一時停止する必要が出てくるため、ユーザーの利用になるべく支障が出ない時間帯に作業を行うのがベストです。

③サイトのアクセス権限管理の徹底

サイトのアクセス権限を付与しているユーザー名とパスワードは、漏洩するとサイトそのものを乗っ取られてしまうなどの大きな被害が出るため、厳重に管理を徹底するようにしましょう。

具体的な対策としては、IPアドレスに制限をかけるなどして、アクセス元のパソコンを制限する方法が有効です。この手法をとれば、オフィス内のパソコンでしか管理画面にアクセスすることはできなくなるため、パスワードの不正使用を防ぐことができます。

④管理者の教育を徹底

ネットショップのセキュリティを万全にしていたとしても、スタッフの人為的なミスで大きな被害を被る可能性もあります。よくあるのが、一斉配信メールの操作ミスで、メールアドレス情報が漏洩してしまうようなケースです。

このような人為的なミスを防ぐために、サイト管理者の教育を徹底して、マニュアルを整備し、情報漏洩の危険性やセキュリティの重要性を正しく伝えていくことが大切になります。

一人でネットショップを管理しておけるうちは自己責任となりますが、規模が大きくなってきた場合にはアルバイトを採用したり、外注先に依頼したりする必要も出てくるため、その点は留意しておきましょう。

⑤ASPが提供するショッピングカートを利用

ネットショップのショッピングカートは、住所や本名などの個人情報や、銀行口座情報、クレジットカード番号などの非常に重要な内容を入力する箇所であるため、万全のセキュリティ対策が必要です。

ネットショップを開設する際には、自社開発でショッピングカートを用意するのはリスクが高いといえます。そのため、ASPが提供する、常時SSL(サイトの全てのページを「https」化すること)実装、トークン決済採用などの条件を満たしたショッピングカートを利用するのがベストでしょう。

月額での利用料を支払う必要は出てきますが、ASPが提供するショッピングカートであれば、プログラムの脆弱性などのセキュリティ対策はASP側が責任を持って対応してくれるので安心できます。

⑥ユーザーの個人情報を適切な場所に保管

ユーザーの個人情報については、インターネットから直接アクセスして確認できる場所に置いてあると、セキュリティ面で不安が出てきます。同様に、パスワードなどの管理情報やサーバー設定ファイルのようなサイト運営の根本に関わる情報も厳重に管理が必要です。

そのため、これらの重要な情報については、インターネットからの閲覧ができない、ローカル情報として管理するのがベストだと言えるでしょう。鍵付きのUSBなどで管理するなどして、情報漏洩に繋がらないように細心の注意を払ってください。

無料で利用できるネットショップサービス10選

・STORES ネットショップ(ストアーズ ネットショップ)

STORES はネットショップ初心者でもかんたんにデザインから開設まで対応できるASPです。デザインテンプレートも豊富で、デザインの自由度も高いのが特徴。海外発送にも対応可能で、英語切り替え機能がついており、海外を対象としたネットショップを開設したい方にもおすすめです。

料金プランは、単体利用の場合、無料プランと、決済手数料が5.5%から3.6%まで割安になる月額プラン(2,980円)があります。毎月20万円以上の売り上げを上げている方には月額プランがお得になります。

※2025年1月6日より一部決済方法の手数料率を変更します。詳しくはこちら

ネットショップだけでなく、POSレジは決済、予約システムなど、STORES が提供するお店に必要な7つのサービを、月額3,300円で使えるプランもあります。

詳しくはこちらをご確認ください。

プラン 無料プラン・月額プラン
月額プラン費用 2,980円
手数料 決済手数料5.5%
※月額プランの場合は3.6%とお得

・BASE(ベイス)

BASEは22種類のデザインテンプレートを用意しており、HTMLやCSSの編集を行うこともできるため、Webデザインのノウハウをお持ちの方は自由度の高いカスタマイズが可能となります。

料金プランは、無料のスタンダードプランと、月額が16,580円のグロースプランがあります。

プラン スタンダードプラン(無料プラン)・グロースプラン(月額プラン)
月額プラン費用 16,580円
手数料 スタンダードプラン:決済手数料3.6%+40円+サービス手数料3%
月額プラン:決済手数料2.9%

・カラーミーショップ

カラーミーショップは、2005年からサービス提供しているネットショップASPの老舗であり、22万店舗を超える導入実績があります。月額が無料プランは販売手数料は6.6%+30円、有料プランは複数用意されており、レギュラープランは月額4,950円となっています。

プラン 無料プラン・月額プラン
月額プラン費用 レギュラープラン:4,950円
ラージプラン:9,595円
プレミアム プラン:35,640円〜
手数料 無料プラン:決済手数料6.6%+30円〜
レギュラープラン:3.4%~
ラージプラン:3.19%~
プレミアムプラン:2.99%〜

・Jimdo(ジンドゥー)

Jimdoは月額、販売手数料も無料のWebサイト制作ツールで、メールアドレス登録を行えば、ネットショップの構築にも活用することができます。

かんたんにネットショップが開設でき、商品紹介機能が充実していて、支払いオプションも多数用意されているのがポイントです。ただし、商品レビューの機能がない点や、商品データのインポート・エクスポートができない点はデメリットだといえるでしょう。

プラン 無料プラン・月額プラン
月額プラン費用 Pro:1,200円
business:2,600円
SEO PLUS:4,250円
platinum5,330円
手数料 販売手数料無料ですが、決済手数料はかかります

・minne(ミンネ)

minneはハンドメイドの商品を取り扱うネットショップに特化したマーケットサイトです。アクセサリー、雑貨、日用品などを制作する作家がアカウント登録を行い、ショップページを作成することでオリジナルハンドメイド商品のネットショップを作ることができます。

月額は無料ですが、販売手数料が10.89%(送料含む)、振込手数料が220円(売上代金振込時)となっており、他のネットショップASPに比べるとやや割高となっています。

プラン 無料プラン・月額プラン
月額プラン費用 minnePLUS:1,350円(年払い)
手数料 販売手数料:10.89%(無料プラン)、10.56%(有料プラン)
振込手数料220円

・イージーマイショップ

イージーマイショップは、テンプレートが豊富で、無料プランでも独自ドメインを利用できる特徴があります。また、無料プランでもサービスのロゴが表示されないため、コストを抑えながらもネットショップのオリジナリティを大切にしたい方におすすめです。

別途オプションで、独自ドメインの決済ページを表示させることも可能となっています。月額および販売手数料は無料で、クレジットカード決済手数料が5.5%+40円です。

プラン 無料プラン・月額プラン
月額プラン費用 Standard:3,900円
Professional:8,700円
カートプラン:2,900円
手数料 決済手数料(月額プランの場合)
・クレジット決済、PayPay、コンビニ決済:3.57%
・銀行振込(入金確認不要、自動消込):1.57%+20円
※無料プランの場合は、 どちらも5.0%+40円

・メルカリ

メルカリは、個人同士で商品の売り買いができる日本最大級のフリマアプリです。主に不要品の売買に利用されていますが、新品の出品も可能であるため、ネットショップの販促経路のひとつとして活用することができます。

ただし、登録者が非常に多いアプリであるため、商品が売れる可能性もありますが、情報が埋もれてしまうリスクもあります。月額およびクレジットカード決済手数料は無料で、販売手数料が10%、売上金入金手数料が200円かかります。

プラン 無料プラン
月額プラン費用 0円
手数料 販売手数料10%
クレジットカード決済手数料無料
売上金入金手数料200円

・Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングはYahoo!JAPANが運営するショッピングモールサイトで、モール内にネットショップを開設することができます。CSVで大量の商品を一括で管理することができるため、多数の商品を取り扱う場合には便利です。

販促・分析の機能が充実しており、困ったときは電話サポートを受けることもできるため、ネットショップ初心者でも安心できます。月額は無料ですが、商品が売れた際にはキャンペーンの原資(1.5%)、ストアポイントの原資(1〜15%)、アフィリエイト報酬の原資(1〜50%)がかかります。

プラン 無料プラン
月額プラン費用 なし
手数料 販売手数料内訳
キャンペーン原資1.5%
ストアポイント原資1〜15%
アフィリエイト報酬原資1〜50%

・EC-CUBE(イーシーキューブ)

EC-CUBEは、無料で利用することができるオープンソース型のネットショップ構築パッケージです。Webデザインの知識などがあれば、カスタマイズやプラグインを自由に設定でき、オンライン予約、定期購入、BtoBサイトなど、さまざまな販売形態に対応することができます。

ただし、オープンソース型のネットショップASPであるため、プログラムやWebデザインの知識がないと利用するのは難しい可能性があります。

プラン 無料プラン
月額プラン費用 0円
手数料 決済手数料は、決済方法によって異なる

・WordPress(ワードプレス)

WordPressは、世界で最も多くのユーザーに利用されているホームページ作成ツールです。無料版でも実にさまざまな種類のテンプレートが提供されており、Webデザインの知識やプログラミングのノウハウがあれば、カスタマイズの自由度は他のネットショップASPと比べると格段に高いです。

ただし、WordPressにはショッピングカート機能は付随していないため、WordPressでネットショップのデザインとサイト構築を行い、他サービスのショッピングカートを配置する必要があります。

プラン 無料プラン・月額プラン
月額プラン費用 400円〜4,500円
手数料 ※ネットショップのショッピングカート機能を別途導入する必要あり

 

ここまで、初心者向けのネットショップ開業準備編をお伝えしてまいりました。一度この辺りで休憩していただき、次の開業実践編をしっかりチェックしてもらえれば幸いです!準備ができたら次の項目を読み進めてくださいね。

【初心者】ネットショップをはじめよう!〜開業実践編〜

ネットショップに商品を登録してみよう!

ネットショップを開設する場合に、必ず避けては通れないのが商品登録の作業です。ここでは、一般的な商品登録に関する知識をお伝えした上で、効率的に作業をするためにはどのような方法があるかをご紹介していきましょう。

ネットショップの商品登録で必要となる情報

ネットショップASPの仕様によって、商品登録で必要となる情報は若干異なるものの、多くの場合に必要となる情報は決まってきています。具体的には、商品名、販売価格、在庫数、商品の魅力を伝える説明文、商品画像、商品のスペックが伝わる詳細が必要となるでしょう。

その他にも、登録管理を行うための商品ID、商品カテゴリの設定、販売期間の登録、商品販促のためのランディングページ(LP)作成など、さまざまな情報を揃える必要があります。

ネットショップの商品登録作業は手間がかかる

ネットショップの商品登録作業は、1つずつ商品の情報を入力しなければならない場合もありますが、大量の商品を取り扱うことができるネットショップの場合、CSVファイルを用いて一括登録を行う形式が主流となっています。

ただし、これらの作業は情報に齟齬がないか都度確認する必要があり、作業工程の中でミスが発生する場合もあるため、手間がかかる作業であるといえるでしょう。魅力的な商品の写真を撮影したり、わかりやすい商品説明の文章を書いたりする技術も必要となります。

一人で対応が難しければ商品登録のアウトソーシングも検討

ここまでお伝えしてきた通り、ネットショップの商品登録の作業は、さまざまな細やかな手順を踏む必要があり、誤った情報を掲載してしまうとネットショップ自体の信用問題にもつながりかねません。商品登録ミスによるカゴ落ちは何としても避けたいところです。

そのため、取り扱う商品項目が大量にあるなど、一人で対応が難しい場合にはアウトソーシングも検討する必要があります。一般的に、ある程度の規模のネットショップになると、商品登録業務を行うスタッフを雇用しているケースがほとんどです。

その他、商品登録代行を行なっている会社に依頼を出したり、クラウドソーシングで個人に依頼したりする方法もありますので、検討して見てください。

なるべく商品登録の作業手順が簡単なネットショップASPを選ぶことも重要

商品登録の作業は、ネットショップ運営の中でも重要度が高く、手間もかかるものであることがおわかりいただけたかと思います。そのため、ネットショップASPを選ぶ場合には、商品登録の作業工程がシンプルで使いやすいかを調べることも重要です。

ネットショップASPの STORES ネットショップ は、商品登録の手順がわかりやすく、ネットショップ開設の初心者の方でも安心して対応することができます。詳しい手順については、以下の参考関連ページをご覧ください。

▼参考関連ページ

【初心者向け】開設したストアに商品を登録してみよう!

https://officialmag.stores.jp/entry/kaigyou/kinou-itemtouroku

ネットショップの商品説明は詳しく書こう!

ネットショップの商品の魅力を伝えるために、商品説明を詳しく書くことは非常に重要です。ここでは、ネットショップの商品説明を書く際に知っておきたいポイントをまとめました。

商品説明の基本構造

・キャッチコピー

商品説明でユーザーの目に最初に触れる部分にあたるのがキャッチコピーです。キャッチコピーは起承転結の「起」にあたる部分であり、わかりやすく、端的に商品の魅力を表す必要があります。情報を詰め込みすぎず、誰が読んでも商品の特徴がすぐに伝わるようなシンプルさを意識するのがポイントです。

・本文

商品説明の本文は、キャッチコピーを読んで商品に興味を持ったユーザーが次に目にする部分です。起承転結では「承」と「転」にあたります。

魅力的な表現で商品価値をアピールしつつ、商品を購入することでどのような問題を解決することができるのか、購入することで得られるメリットを明確に伝えるように心がけてください。商品のディティールが正しく伝わるように、細かい寸法などのスペックをまとめた表組みの文面も用意するとなお良いでしょう。

・締めの文章

締めの文章は、いわゆるCTA(コールトゥアクション)と呼ばれるもので、起承転結の「結」にあたります。キャッチコピー、本文を読み進めたユーザーに購入を促す最後の一押しをする箇所であると言えるでしょう。

そのため、「購入するなら今しかない」という気持ちを演出するように、価格や期間などに関する限定表現(今だけこの価格、オンライン限定、期間限定、など)をうまく使い、購買意欲をくすぐりましょう。

商品説明を書く際に知っておきたい知識

・SEO対策を意識する

商品説明を書く場合には、SEO(検索エンジン最適化)を意識することで、GoogleやYahoo!などの検索エンジンからの流入が増える集客効果を期待することができます。具体的には、需要のある検索キーワードをキャッチコピーや本文の文章内に盛り込むことで、検索エンジンから評価を受けて、検索順位をアップさせることが狙いです。SEO対策の具体的な方法は、後ほど詳しくは説明します。

・レビューを活用する

ネットショップASPには、ユーザーが商品のクチコミを記載することができるレビュー機能が実装されている場合があります。そのため、商品説明を書く際に、ユーザーからどのようなレビューが投稿されているのかを確認した上で、リアルなクチコミを参考にしながら商品の魅力をまとめるようにすると、ネットショップで実際に購買する顧客の目線に立った文章が書けるでしょう。

・過大評価や誇張表現は避ける

ここまで、商品説明では商品の魅力をいかに伝えるかが重要である旨をご紹介してきました。しかし、商品を何としても良いものだと思ってもらおうとするあまり、過大評価や誇張表現をしてしまうのはNGです。

このような表現をして、万が一、ユーザーから「誇大広告である」とクレームを受けると、景表法などの違反を指摘され、ネットショップASPを利用できなくなったり、訴訟で負けてしまったりする可能性もあります。そのため、過大評価や誇張表現は絶対に避けるようにしましょう。

 

商品登録や商品説明などの仕方を理解したら、次は実際の運営方法を学んでいきましょう。読むのに疲れたら休憩を忘れずに!準備ができたら読み進めてくださいね。


ネットショップの運営方法を知ろう!成功するために知っておきたいコツも解説

ネットショップを開設後は、いよいよ運営を実施するフェーズに入っていきます。そこで、ここではネットショップの運営について知っておきたいコツを説明していきます。

ネットショップ運営で成功するためのコツ

・ネットショップの現状を把握する

ネットショップ運営で成功するためにまずやるべきことは、現状を把握することです。店頭のお店であれば、どれくらいの人数のお客様が来店し、どの商品がどの程度売れたかを把握することは、現場を直に見ていれば概ね可能でしょう。

しかし、ネットショップ運営では、来客数も販売数も全て数値データでの管理となるため、現状を把握するためにデータを取ることが大前提となります。

「月に何人のお客さんが来てくれたか?」

「そのうち何人のお客さんが注文してくれたか?」

「購入してくれたお客さんの平均購入金額はいくらか?」

といった情報を把握するために、ネットショップへのアクセス数、訪問したユーザーの購入率、一人当たりのユーザーの顧客単価などを、ネットショップASPのアクセス解析機能やGoogleアナリティクスなどを利用して蓄積しておきましょう。

これらの数値を把握しておけば、

売上=アクセス数×購入率×顧客単価

の公式に当てはめて現状の把握を行うことができ、どの数値を改善していけば対策が取れるのかが見えてきます。

・ネットショップの課題点を見つける

ネットショップの現状をアクセス数、購入率、顧客単価などのデータを蓄積して把握できたら、具体的な課題点を見つけるために、データ分析を行うようにしましょう。

データ分析を行う方法としては、Googleアナリティクスを利用するのがおすすめです。Googleが提供しているアクセス解析の無料ツールであり、月額費用などが発生しないにも関わらず高性能であるため、多くの個人や企業のネットショップ運営で利用されています。

Googleアナリティクスでは、アクセス数、来客の動線、ページ閲覧の頻度、PCやスマホなどの利用端末の属性と割合、コンバージョン(注文や購入に至る数値)などを細やかに管理することができます。

これらをチェックしていけば、例えば「アクセス数は伸びているのにコンバージョン(購入)につながっていない」「他のサイトでは売れ筋の商品のはずなのにページ閲覧の頻度が少ない」といった課題点を把握することができます。

・課題点を解決するための対策を立てる

Googleアナリティクスを利用してサイトの課題を把握したら、課題点を解決するための対策を立てていきましょう。

例えば、ネットショップの購入率が悪いため、改善したいとしましょう。ネットショップの購入率の平均は概ね2〜3%程度であるとされています。

そのため、前出の売上を計算する公式に当てはめると、

売上=アクセス数×購入率2〜3%×顧客単価

となり、この公式に数値を入れていけば、どれくらいのアクセス数と顧客単価を維持すれば、購入率2〜3%で理想的な売上を上げていけるかを把握することができるでしょう。

その上で、購入率をアップしなければならない場合には、商品の価格は適切か、商品の魅力が伝わる説明文や写真が用意されているか、購入までの動線はわかりやすいかなど、見直さなければならない点が見えてきます。

これらを丁寧に1つずつ解決していきながら、日々データをチェックして、課題点となった数値が改善されていくのかを分析・観察していきましょう。

このように、ネットショップ運営は根気のいる作業ですが、ヒット商品が生まれて売上が上がれば、恒常的に利益をもたらしてくれる理想のビジネスモデルでもあります。

ネットショップ運営の仕事を理解しよう!仕事内容とスケジュールをご紹介

ネットショップ運営の仕事内容や、業務のスケジュールなどは、いったいどのようなものなのでしょうか。ここでは、どのような仕事をする必要があるのか、業務のスケジュールはどのようなものになるのかをお伝えしていきます。

ネットショップの仕事内容とは

ネットショップの仕事内容は、各サイトの取り扱う商品などによってある程度は異なるものの、概ね、商品管理、サイト更新管理、顧客対応業務、在庫及び発送管理、請求業務、決済手段の選定及び管理などが挙げられます。

ネットショップの仕事の流れとは

ネットショップの立ち上げから商品販売に至るまで、主な仕事の流れは概ね以下の通りです。

  • 販売する商品を決定する
  • 商品を仕入れる(製造する)
  • ネットショップのサイトを立ち上げ、更新する
  • プロモーション(広告出稿やSNS運用など)を実施する
  • 購入された商品の受注の管理を行う
  • 商品を梱包して出荷・配送する
  • クレーム対応や質問などのアフターフォローを行う

といった対応が多くのサイトで行われています。

ネットショップの仕事のスケジュールを見てみよう

ネットショップの仕事の1日のスケジュールはどのようなものか、ここでは管理者、Webデザイナー・エンジニア、受注担当、出荷担当の4パターンをまとめました。

・管理者の1日のスケジュール

ネットショップの管理者は、検索エンジンアルゴリズムの確認、ライバル店の動向調査、年間カレンダーを用いてイベント・キャンペーンの考案、サイトメンテナンスの計画、更新情報の確認などを行います。

・Webデザイナー・エンジニアの1日のスケジュール

Webデザイナーは、メールチェック、実施するイベント・キャンペーンの確認とバナー作り、商品ページなどの更新、サイトメンテナンスの計画と実施など、主にサイト管理や更新についてのさまざまな業務を行います。

・受注担当の1日のスケジュール

受注担当は、メール問い合わせの対応、注文の確認、ピッキングデータの作成、注文データの整理、配送会社とのやりとり、配送伝票の作成などを行います。ピッキングデータとは、どの商品を何個用意するのかを把握するための詳細データのことを指します。

・出荷担当の1日のスケジュール

出荷担当は、受注担当から渡されたピッキングデータをもとに、商品のピッキング、梱包、出荷までを担当します。商品を直接取り扱っている場合には、商品の状態のクオリティを担保するため、出荷担当が商品の検品も実施することになります。

このように、担当する業務によってネットショップで実施する仕事の内容は大きく異なり、一見大変な仕事のように感じます。しかし、STORES を利用すればネットショップ開設から商品の販売・管理に至るまで、簡易な手順で対応できるのでご安心ください。

 

運営方法について一通り学んだ後は、管理方法や売上を上げる方法についても知識をつけていきましょう!もう少しで初心者向けの開業実践編も終わりです。頑張って読み進めていきましょうね。


ネットショップの販売管理の方法を理解しよう!把握すべき内容は?

ネットショップを運営するにあたり、必ず行わなければならないのが販売管理です。ここでは、販売管理とは何か、知っておきたいポイントを解説していきます。

販売管理とは

販売管理とは、いつ・どこで・誰に・何を・なぜ・どのように・いくつ・いくらで販売し、代金の回収を行うのか、その全体のフローのことを表しています。

ネットショップの販売管理を行うことにより、収支の状況が可視化でき、業務の質が向上し効率化されていくので、プロセスを理解することが重要です。

また、販売管理で把握しなければならない最も重要な情報は利益率です。ネットショップを成功させるためには、どうすれば利益率を上げることができるのかを考えることが必要であるため、非常に重要な管理であるといえます。

販売管理で把握すべき利益率

ネットショップ運営において、販売管理を行うことで利益率を把握することは大切です。利益率とは、販売費および一般管理費を差し引いたものを意味しており、これらの経費を差し引いていないものは粗利益率と呼びます。

ただし、一般的に利益率と表現した時に指す数値は粗利益率であるため、粗利益率を把握することが重要だと考えておくと良いでしょう。

基本的には、利益率が高ければ高いほど、ネットショップ自体の収益性が優れていると言えます。ただし、利益率はネットショップの取り扱う商品の分野によっても平均値には違いが出てくるので、一概に数値のみでは決められない点は留意しておく必要があります。

利益率はどのように計算するのか

利益率をどう計算するのか、以下にまとめました。

利益率(粗利益率)=売上総利益÷売上高×100

または、

利益率(粗利益率)=(売上高-売上原価)÷売上高×100

ここでの売上原価は、購入された商品の仕入れや製造で消費された費用を意味しています。具体的な内訳としては、商品の原価のほか、プロモーションにかかる広告費や配送料などが挙げられます。

利益率が高くても赤字になるケースがあるので注意

ネットショップでは、たとえ利益率が高かったとしても、赤字になるケースがあるので注意が必要です。利益率を求める計算式には、固定費などのコストや借入金の返済費用は含まれていないため、これらが利益を上回っていると赤字となってしまいます。

そのため、利益率を維持しながら黒字を出していくためには、販売管理で利益率を把握することと同時に、固定費などのコストや借入金の返済なども視野に入れながら、総合的な視点でネットショップ全体の管理を行っていくことが重要です。

ネットショップの利益率の計算方法や、利益率を上げるための方法については、参考関連ページもご覧ください。

▼参考関連ページ

【ネットショップで利益率の計算方法】利益率を上げる5つの方法も紹介

https://officialmag.stores.jp/entry/kaigyou/profit-rate

ネットショップの在庫管理の方法を理解しよう!在庫管理を行うべき理由も解説

ネットショップの管理で重要な業務として、在庫管理があります。在庫管理とはどのようなものか、気をつけておくべきポイントや知っておきたい知識を紹介します。

ネットショップで在庫管理を行うべき理由

・商品の在庫が切れてしまうリスクを防ぐ

商品の在庫が切れると、商品を購入する意思があったユーザーが離脱する原因となり、ネットショップ自体の信頼の損失にもつながってしまいます。特に、頻繁に受注が入る人気商品については、在庫切れをできる限り発生させないためにも、しっかりと管理を行いましょう。

・在庫過多になって保管場所がなくなるのを防ぐ

在庫を把握せずに仕入れを続けていると、在庫過多になって保管場所がなくなってしまう可能性があります。保管できないスペースがいっぱいになってしまうと、貸し倉庫を追加で借りる必要が出てきたり、在庫処分をしなければならなくなったりします。余分なコストが発生してしまう場合があるため、在庫過多は避けるようにしましょう。

・商品が売れやすい時期を把握できる

在庫管理を行うことによって、どんな商品がどの時期に多く出荷されているか、いつ品薄になるのかを把握することができます。それにより、各商品の売れやすい時期を理解した上で、事前に仕入れを行うことができるようになります。普段から在庫管理を徹底して行うことにより、ベストなタイミングで仕入れと売り込みを行うことができるでしょう。

在庫管理の具体的な方法とメリット・デメリット

・管理者が在庫管理を行う

管理者が在庫管理を行う場合、自社で倉庫と棚を用意して、商品を仕入れた数と売れた数を都度把握して管理していく方法が一般的です。取り扱う商品数が多くなければ、管理者一人でも在庫管理は可能だと言えます。

<メリット>

管理者自身が在庫管理を行う方法は、余分なコストを省くことができるメリットがあります。自社の倉庫で管理するため、在庫に関するトラブルが起こりにくいのも利点だと言えるでしょう。

<デメリット>

デメリットとしては在庫管理を行う倉庫を借りる費用が別途かかること、移転する場合のコストがかかること、一人で管理し切れなかった場合には人件費がかかることなどが挙げられます。

・在庫管理システムを利用する

在庫管理は商品が多くなってくると、エクセルを用いた管理にも限界が出てくるため、管理者一人で行うのが難しくなってきます。そこで、在庫管理システムを利用すると業務効率化ができる場合があります。

<メリット>

在庫管理システムとは、インターネット上で最新の在庫情報を常にチェックできたり、在庫数の確認から発送までを簡単に対応できたり、複数の拠点に分散している在庫を一括管理できたりするメリットを享受できる便利なシステムです。

<デメリット>

デメリットとしては、月額固定費用が必要になるのでコストがかかること、在庫管理システムの操作方法を覚える学習コストがかかること、初期費用が別途かかる場合があることなどが挙げられます。

・在庫管理サービスを利用する

在庫管理を一人で行うのが難しい場合は、委託倉庫で商品を管理してもらえる在庫管理サービスを利用する方法があります。

<メリット>

在庫管理を外部委託することにより、繁忙期でも在庫管理のリズムが乱れるリスクを下げることができ、余剰在庫や欠品が出てしまう可能性を防ぐことができます。そのため、管理者はネットショップの売上向上の施策考案や、マーケティング、プロモーションなどに工数を割くことができるメリットがあります。

<デメリット>

一方、デメリットとしては月額費用や初期費用などのコストがかかること、地震などの自然災害のトラブルがあった場合に対応が遅延する可能性があること、物流業務を内製化することが難しくなることなどが挙げられます。

・ドロップシッピングを活用する

ドロップシッピングとは、受注販売を意味しており、ネットショップから注文があった段階で卸業者に商品の発注を行い、購入したユーザーに対して直接配送を行う運用方法です。

<メリット>

ドロップシッピングを採用することにより、在庫管理を行うための保管費用のコスト削減ができ、商品の余剰在庫が出るリスクを避けることができます。その他、発送作業の手間を省くことができたり、仕入先の商品を多数販売できるので、ネットショップの商品取り扱い数が豊富になったりするメリットがあります。

<デメリット>

デメリットとしては、仕入先と提携しているネットショップ作成サービスを利用する必要があること、独自のネットショップの場合は連携に手間がかかることなどが挙げられます。また、人気商品は仕入先で品切れになりやすいこと、競合が多いこと、利益率が低くなること、手元にない商品を取り扱うため思わぬクレームにつながる可能性があることなどもデメリットです。

▼参考関連ページ

ネットショップの在庫管理の方法【おすすめの在庫管理システム・サービスも紹介】

https://officialmag.stores.jp/entry/kouritsu-up/storage-management

ネットショップの顧客管理の方法を理解しよう!顧客管理の重要性は?

ネットショップで売上を伸ばしていくために、しっかりと対応しておきたい管理業務に顧客管理があります。ここでは、ネットショップの顧客管理とはどのようなものか、知っておくべき知識をお伝えしていきます。

顧客管理の目的とは

顧客管理を行う目的とは、ネットショップユーザーがどのような属性で、どんなニーズを持っているのかを把握した上で、長期的に購買を続けてもらうために信頼関係を築くことです。

ユーザーのLTV(ライフタイムバリュー、顧客生涯価値)を最大化するためにはどのような施策を行っていくべきかを常に考えるのが、顧客管理の本質だと言えるでしょう。

顧客管理の重要性とは

顧客管理を行う上で最も重要な内容は、既存ユーザーの顧客満足度を上げ、リピート率を維持することです。また、新規ユーザーの流入数や属性を把握して、購買につなげていくことも、顧客管理で大切な要素であると言えます。

世の中に星の数ほどあるネットショップの中で、自分のネットショップで商品を購入してもらうために、新規顧客だけをターゲットにするのは限界があります。

そのため、一度訪問してくれた既存ユーザーをいかに定着させられるか、リピーターのケアを考えるのが顧客管理の肝になるのです。

顧客管理システム(CRM)とは

顧客管理システム(CRM:Customer Relationship Management)とは、商品やサービスを利用しているユーザーに関連するデータを一括管理するシステムのことです。

商品の購買目的やユーザーの趣味趣向、ニーズの定性情報を一元的に管理することができるため、ネットショップのユーザーの顧客管理にも大いに活用できるシステムとなっています。

クラウド型CRMを導入することにより、自社サーバを使う必要なく、インターネット上のWEBサイトにアクセスすればいつでも顧客管理を行うことができる環境が整います。

管理や運用に手間がかからないメリットがあるため、クラウド型CRMを導入しているネットショップや企業は増えている傾向があります。

顧客管理システム(CRM)にかかる費用相場

先ほど紹介したクラウド型CRMの場合、顧客管理を行う管理者の人数ごと(1アカウント)に月額料金がかかります。

つまり、クラウド型CRMを利用するならば管理者の人数分のコストがかかることになります。クラウド型CRMの費用相場は1アカウントあたり500円〜1,000円程度とされているため、参考にしてみてください。

ネットショップで売上を上げる方法を知ろう!

ネットショップで売上を上げる方法は、ネットショップを管理している誰もが知りたいことでしょう。ここでは、ネットショップで売上を上げるために知っておきたいポイントをご紹介していきます。

ネットショップの売上を考える上で重要な要素

売上を考える上で重要な要素は、ネットショップのアクセス数、購入率、顧客単価の3つです。前出の通り、以下の公式に当てはめることで、売上を把握することができます。

売上=アクセス数×購入率×顧客単価

ネットショップの売上が上がらない場合、これら3つの要素のどれが欠点となっているのか、課題を洗い出して対策を行う必要があります。

ネットショップの売上を分析するために必要なツール

ネットショップの売上を分析するために必要なツールとして、代表的なのがGoogleアナリティクスです。無料で活用できる上、サイトへのアクセス数、訪問ユーザーの流入元、閲覧数の多いページの情報、使用している端末の属性などを詳しく把握することができます。

さらに、Googleアナリティクスのオプション機能である「eコマース」を活用することにより、ネットショップの売上を把握するために必須となる購入率や顧客単価などの重要なデータを収集することが可能となります。

ネットショップのアクセス数を増やすための施策

ネットショップのアクセス数を増やしたい場合、リスティング広告・ディスプレイ広告・SNS広告などのWEB広告を出稿することで、短期的に即効性のある集客を行うことができます。ただし、これらのWEB広告は出稿費用がかかるため、固定費となる懸念があります。

そこで、中長期的なアクセス数アップのためにSEO(検索エンジン最適化)を行い、ユーザーの自然な検索流入の需要を獲得して、恒常的なコストをかけずに集客を行う方法を検討しましょう。

同時に、Instagram、X、Facebook、YouTube、TikTokなどのSNSを活用してフォロワーを増やし、SNS経由でのアクセス数アップを狙う施策も実施するのがベストです。

ネットショップの購入率を上げるための施策

ネットショップで購入率を上げるためには、カゴ落ちと呼ばれる離脱を防ぐことが重要になります。カゴ落ちとは、ユーザーが商品をカートに入れた状態であるにも関わらず、購入の情報入力までの段階で離脱してしまう現象です。

一般的なネットショップのカゴ落ちの確率は70%程度であると言われており、この機会損失をいかに減らすかが、購入率を上げるために重要なポイントとなるのです。

ネットショップのカゴ落ち対策は「EFO(Entry Form Optimization)」と呼ばれており、カートに商品を入れて購入までに至るプロセスを最適する手法で、EFO対策ツールなどもあるため、適時導入を検討してみると良いでしょう。

ネットショップの顧客単価を上げるための施策

ネットショップの顧客単価を上げたい場合は、ユーザーが当初購入しようと考えていた商品に、さらに追加して別の商品を購入してもらったり、商品グレードを上げてもらったりする必要があります。

その場合、まとめ買いや合わせ買いをおすすめする「クロスセル手法」や、ワンランク上の商品の購入をおすすめする「アップセル手法」などのレコメンドを行う仕組みを作ることが重要となります。

その他、「◯円以上の購入」で特典や送料無料にする施策や、「期間限定」「数量限定」などの限定感を強調してキャンペーンを行う施策なども有効でしょう。

ネットショップのリピート率を上げるための施策

ネットショップのリピート率を上げるためには、ユーザーのニーズに合った適切なタイミングで施策を実施することが重要だと言えます。

具体的には、ネットショップの利用金額に応じて利用することができる「ポイント」の導入、定期購入などの際に活用できる特典をつけた「クーポン」の発行などがおすすめです。

その他、会員限定のキャンペーンをメルマガ、ステップメール、DM、LINE公式アカウントなどで広報して、会員にお得な施策を行うこともリピート率のアップには有効でしょう。

ネットショップに一度訪れたユーザーをターゲットにして広告を打つことができる「リマーケティング広告」を活用することも、リピート率を上げる効果があります。

▼参考関連ページ

ネットショップで売れないときに考えたいこと。今すぐできる対策方法まとめ

https://officialmag.stores.jp/entry/ec-earnings

 

初心者向けの開業実践編が終わりました!次の項目は中級者向けになりますので、さらに知識をつけたい方はぜひとも読み進めてください。それでは早速参りましょう!

【中級者】ネットショップに集客しよう!

ネットショップの集客方法を理解しよう!ポイントを一挙にご紹介

開設したばかりのネットショップは、適切な集客施策を行わないと来客を見込むことが難しいです。ここでは、ネットショップの集客のポイントを一挙にご紹介していきますので、ネットショップの集客で悩んでいる方は是非ともチェックしてみてください。

ネットショップのアクセス数の目安とは

大手ネットショップが発表しているデータによると、月商50万円程度のネットショップの場合、月間15,000件程度のアクセス数があるとされています。

ただし、ネットショップのアクセス数の目安は、取り扱う商品のジャンルや顧客単価などによって違いがあるため、一概に月間◯人のアクセス数があれば売上は上がる、とは一概に言い切れません。

そのため、上記の月間15,000件という数値はあくまでも目安の1つとして参考にする程度で良いでしょう。とは言え、ある程度の売上を上げるネットショップを作りたいならば目指すべき指標であることは間違いありません。

ネットショップの集客で有効な方法とは

・WEB広告の出稿を行う

WEB広告の出稿は、ネットショップの集客でまず検討したい有効な方法です。

WEB広告のメリットは、広告費をかければ着実に効果が見込める集客を行える点です。一方、コストがかかるのでまとまった予算が組めない場合は利用できないデメリットもあります。

短期的な効果を見込みたい場合は、リスティング広告、ディスプレイ広告、アフィリエイト広告などを検討すると良いでしょう。中長期的には、純広告、記事広告、SNS広告なども検討すべきです。これらの具体的な内容について、詳しくは後ほど説明します。

・SEO対策を実施する

中長期的な集客の施策として、SEO対策は有効な手段です。SEO対策を実施すれば、特定の検索キーワードからアクセスしてくるユーザーが流入しやすくなり、GoogleやYahoo!などの検索エンジンからの自然流入を増やすことができます。

SEO施策にはさまざまな項目がありますが、ネットショップで成果が出やすいのはコンテンツSEOです。需要のある検索キーワードのニーズにマッチしたページをネットショップに作成することで、集客に繋げることができるのでおすすめです。

・動画を活用する

YouTubeやTikTokなどの動画を投稿できるSNSを活用することも、ネットショップの集客に有効な場合があります。

特に現在、SNSはショートムービー動画が流行っており、商品の魅力を15〜40秒程度の短い動画で訴求するSNS広告も需要が増している状況です。

動画であれば、写真や文章では伝えきれない商品のディティールを正確に伝えることができるため、ネットショップの商品のプロモーション方法として、具体的な効果が期待できます。

・ブログを運営する

前出のSEO施策のコンテンツSEOを実施するにあたり、有効な手段となるのがブログの運用です。ネットショップのサイト内にブログ機能をつけておくことにより、需要のある検索キーワードのニーズに合った記事を作成して投稿することでSEO対策になります。

ただし、適切なSEOの知識のないスタッフなどにブログの更新を任せてしまうと、せっかく書いた記事が検索エンジンから評価されず、無駄になってしまう場合があるので注意しましょう。ブログの運営が一人で難しかったり、専門家が周りにいなかったりする際には、外注する方法も検討してみてください。

▼参考関連ページ

ネットショップ集客方法5つ!無料〜低予算でOK!

https://officialmag.stores.jp/entry/200928/netshop-promotion

【まずはこれから】SNSを運用しよう!

ネットショップの公式アカウントとして、Instagram、X、FacebookなどのSNSアカウントを開設し、集客につなげる施策も有効です。

Instagram

Instagramは、写真・動画をメインに商品を訴求することができ、SNS自体をカタログのように運用できるため、ネットショップ向けのSNSだといえるでしょう。

   

ネットショップのInstagram活用方法は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

【徹底解説】ネットショップの「Instagram運用」〜設定・集客・活用法まとめ〜

Twitter(X)

Twitter(X)は、リツイートと呼ばれる拡散機能があるため、ネットショップのお得なキャンペーン広報などに利用すれば、予算をかけずとも集客につなげることができる可能性があります。

   

Facebook

Facebookは、Facebookページと呼ばれる独自のページを作成することができ、ホームページのように機能させることができます。イベント機能があるので、イベント情報の広報にも活用できます。

【無料で始められる】SEO対策をしよう!

ネットショップのSEO(検索エンジン最適化)を行うことは、中長期的な集客で成果を上げるために重要な施策です。ここでは、SEOとは何か、どのような手法で実施できるのかを詳しくお伝えしていきます。

SEOとは

SEOとは、「Search Engine Optimize(検索エンジン最適化)」を意味する略称です。GoogleやYahoo!の検索順位を上位に表示させ、自然流入をアップさせるために行う対策をSEOと呼びます。

自然検索結果で最もクリックされるページは、キーワード検索の順位が1位のサイトとなります。検索ページの1ページ目は基本的に10位までが表示されており、2ページ目以降になると検索エンジンからの流入は見込みづらくなります。

そのため、自然検索結果でキーワード検索の順位を上位表示させるためにも、ネットショップのSEO対策は非常に重要な施策であると言えます。

SEOのメリット

SEOのメリットは、広告費をかけずとも自然検索から流入を得ることができることが挙げられます。また、検索エンジンに上位表示されれば中長期的に安定した流入が見込めるため、ネットショップの集客の強力なサポートになります。

流入する検索キーワードによっては、購買意欲がかなり高い状態のユーザーの流入も見込めるので、購入の成果に繋がりやすい点もメリットです。検索エンジンで上位表示されていることにより、ユーザーに信頼できるネットショップであると認知され、ブランディングアップの効果も期待できます。

SEOのデメリット

SEOのデメリットとしては、費用をかければすぐに成果につながりやすいWEB広告と比べると、成果が出るまでに時間がかかることが挙げられます。どれだけ早くても3〜6ヶ月程度は見込んでおく必要があるでしょう。

また、検索エンジンは日々アルゴリズムを変更しているため、大きな順位変動が起こる可能性があります。そのため、こまめに検索順位をチェックし、変動があった場合は都度対策を考える手間がかかります。せっかくSEO対策をしても、検索ニーズにマッチしていない場合は効果が見込めない点もデメリットだと言えます。

ネットショップでおすすめのコンテンツSEO

・コンテンツSEOとは

コンテンツSEOとは、検索ニーズにマッチする、ユーザーの役に立つ情報をまとめた記事を作成し、検索エンジンに上位表示させ、集客につなげる施策のことです。

コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの一環であり、ネットショップで行うことのできるSEO施策のなかでも王道であると言われています。

作成するコンテンツページは、取り扱う商品に関連したお役立ち情報のコラムや、ネットショップの情報を発信するブログなどです。

SEO対策に効果が期待できるだけでなく、ネットショップのブランディングアップやファン獲得にも効果を発揮するため、是非とも対応を検討すべき施策です。

・ビッグワードよりもロングテールワードを狙う

検索キーワードには、ビッグワード、ミドルワード、スモールワード、ロングテールワードといった種類があり、ビッグ>ミドル>スモール、ロングテールの順番で月間検索数が少なくなっていきます。

ただし、スモールワードやロングテールワードは月間検索数が少ないからといって、需要がないわけではありません。月間検索数が少ないということは、競合が少なく、上位表示を狙いやすいキーワードであると考えることができます。

また、ロングテールワードは複数の検索キーワードが組み合わさったキーワードであるため、内容によっては購買意欲の高いワードである可能性もあり得ます。

ビッグワードは検索需要が高いことから争わなければならない競合ページも多いため、ロングテールワードもしっかり狙っていくと、効果的なコンテンツSEO施策となるでしょう。

・商品ジャンルに沿ったコンテンツの増強を心がける

コンテンツSEOを行う際には、商品ジャンルに沿ったコンテンツの増強を心がけるようにしましょう。

例えば、アパレルショップのネットショップを運営している場合であれば、想定できるコンテンツSEOのための記事は「おすすめのコーディネート方法」「2021年の流行りのコーデ」「レアなアイテム特集」などが挙げられるでしょう。

取り扱っている商品ジャンルからかけ離れた記事ばかり制作しても、コンテンツSEOの成果が全く上がらない可能性もあるので注意が必要です。

・ユーザーの検索ニーズにマッチした役に立つコンテンツを作る

コンテンツSEOでは、良質なコンテンツを作成する必要があります。

検索エンジンの大手であるGoogleが提唱する良質なコンテンツの意味を要約すると、検索ユーザーのニーズを満たしているページが、良質なコンテンツに該当します。

そのため、ユーザーの検索ニーズにマッチした、役に立つコンテンツを作ることを心がけていきましょう。

Googleウェブマスター向け公式ブログや、Google検索品質評価ガイドラインなどもチェックし、検索エンジンに評価されるコンテンツとはどのようなものなのかを日々研究する姿勢も、コンテンツSEOでの集客を成功させるためには必要であると言えます。

▼参考関連ページ

【ネットショップ集客】SEOとは?STORES におけるSEO対策を徹底解説

https://officialmag.stores.jp/entry/ec-seo

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