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ハンドメイド販売の確定申告・税金ガイド|いくらから必要?経費・青色申告まで解説

STORES マガジン編集部
ハンドメイド販売の確定申告・税金ガイド|いくらから必要?経費・青色申告まで解説

ハンドメイド作品の販売で収入を得ると、確定申告が必要になる場合があります。「いくらから申告しなければならないのか」「材料費は経費になるのか」「青色申告と白色申告はどちらがよいのか」など、税金まわりで迷う方は少なくありません。

本記事では、ハンドメイド販売をする方が知っておきたい確定申告の基本から、経費の種類、申告の流れまでをわかりやすく解説します。

ハンドメイド販売で確定申告が必要になるのはいくらから?

確定申告が必要かどうかは、ハンドメイド販売を「副業(本業が別にある)」でおこなっているか、「個人事業主(本業)」としておこなっているかによって判断基準が異なります。

副業の場合:年間所得20万円超

会社員など給与所得がある方がハンドメイドで収入を得る場合、年間の所得(売上から経費を引いた額)が20万円を超えると確定申告が必要です。20万円以下でも、住民税の申告が必要になるケースがあるため、お住まいの自治体へ確認することをおすすめします。

なお、副業での収入が20万円以下でも確定申告をすることは可能です。源泉徴収されている所得税があれば、申告によって還付を受けられる場合があります。

個人事業主(本業)の場合:年間所得58万円〜95万円超(令和7年分以後)

ハンドメイド販売を本業としている場合は、所得が基礎控除額を超えると確定申告が必要です。令和7年度税制改正により基礎控除額が大幅に引き上げられたため、申告が必要になる所得の目安が変わりました。

所得は「売上金額そのもの」ではなく、売上から必要経費を差し引いた金額で判断する点に注意しましょう。

区分申告が必要になる所得の目安
副業(給与所得あり)年間20万円超
個人事業主(本業)年間58万円超〜95万円超(所得水準による)※1・2

※ 所得 = 売上 − 必要経費 で計算します。
※1 令和7年度税制改正による変更(令和7年分=2025年分の所得から適用)。令和6年分以前は旧基準の48万円超が適用されます。
※2 基礎控除額は合計所得金額によって異なります。ハンドメイド販売のみで所得が低い方は最大95万円まで控除が受けられるため、申告不要の範囲が広がります。詳細は下表をご確認ください。

【基礎控除額の早見表(令和7・8年分)】

合計所得金額基礎控除額申告が必要になる目安
132万円以下95万円95万円超
132万円超〜336万円以下88万円88万円超
336万円超〜489万円以下68万円68万円超
489万円超〜655万円以下63万円63万円超
655万円超〜2,350万円以下58万円58万円超

※ 令和9年分以降は、合計所得金額132万円超の区分の基礎控除額が一律58万円になる予定です。
※ 他の所得控除(社会保険料控除など)がある場合は、さらに申告不要の範囲が広がります。

参照元:国税庁「令和7年度税制改正による所得税の基礎控除の見直し等について」(2026年6月時点)

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ハンドメイド販売の「所得」の計算方法

確定申告では「売上(収入)」ではなく「所得」の金額を申告します。

所得 = 年間売上 − 必要経費

たとえば年間売上が60万円でも、材料費・梱包費・送料などの経費が30万円あれば、所得は30万円です。所得金額をもとに税額が計算されるため、経費として認められる支出をきちんと記録しておくことが節税の基本となります。

注意したいのは、売上金額の扱いです。フリマアプリやハンドメイドサイト、ネットショップでの販売額はすべて売上に含まれます。プラットフォームの手数料が差し引かれた後の「振込額」ではなく、取引成立時の販売価格(税込)が売上金額になります。手数料は別途「必要経費」として計上する仕組みです。

売上の記録方法としては、各プラットフォームの管理画面から「売上明細」や「取引履歴」をダウンロードして保管しておくのが確実です。複数のサービスで販売している場合は、まとめて集計する必要があるため、年初から月別で記録する習慣をつけておくと確定申告時の作業が大幅に楽になります。

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ハンドメイド販売で経費にできるもの一覧

経費として計上できるのは「ハンドメイド販売のために使った費用」です。プライベートと兼用のものは使用割合に応じた按分が必要ですが、事業に関連する支出は積極的に記録しておきましょう。

材料費・道具費

作品の制作に使う糸・布・金具・樹脂・塗料・ビーズなどの材料費はそのまま経費になります。

ミシン・カッター・ヒートガン・ハンドドリルなど制作に使う道具も、購入金額が10万円未満であれば購入した年に一括で経費計上できます。10万円以上のものは減価償却の対象となり、耐用年数に応じて毎年分割して計上します。

梱包費・発送費

OPP袋・ダンボール・プチプチ(気泡緩衝材)・テープなどの梱包材料費、発送にかかる送料はすべて経費です。

ショップカードやサンクスレターの用紙・印刷費も対象となります。ラッピング素材やロゴシールの作成費も、販売のための費用として計上できます。

プラットフォーム手数料・月額費用

ハンドメイドサイトやネットショップサービスに支払う販売手数料・月額利用料は経費になります。出品手数料・決済手数料・振込手数料もすべて計上でき、売上明細に記載されているためもれなく確認しておきましょう。

広告費・撮影費

InstagramなどのSNS有料広告費、撮影に使ったライト・背景紙・三脚などの機材費も経費として認められます。作品の写真撮影をフォトグラファーに依頼した場合の費用も同様です。

通信費・交通費(按分に注意)

ハンドメイド販売のために使用するスマートフォン代やインターネット回線料は、事業で使った割合に応じて按分して計上できます。

たとえば、スマートフォンの使用時間のうち事業用が50%であれば、通信費の50%を経費とする方法が一般的です。材料の仕入れや販売イベントへの交通費も対象となります。按分の根拠を説明できるよう、使用状況のメモを残しておきましょう。

経費の種類具体例
材料・道具費糸・布・金具・ミシン・カッター
梱包・発送費OPP袋・ダンボール・プチプチ・送料
プラットフォーム費販売手数料・月額利用料・振込手数料
広告・撮影費SNS広告費・撮影機材・背景紙
通信・交通費スマホ代(按分)・仕入れの交通費

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白色申告と青色申告の違い

確定申告には「白色申告」と「青色申告」の2種類があります。ハンドメイド販売を継続的におこなう場合は、青色申告を選ぶメリットが大きいため、両者の違いを確認しておきましょう。

白色申告:手続きが少なく始めやすい

白色申告は特別な事前申請が不要で、帳簿づけも単式簿記(収支の記録)で対応できます。確定申告の手続きがシンプルなため、はじめて申告する方にとって取り組みやすい方法といえます。

ただし、青色申告のような税制上の優遇措置がないため、節税効果は限定的です。

青色申告:事前申請が必要・節税効果が大きい

青色申告を選ぶと、以下の税制上のメリットがあります。

  • 最大65万円の青色申告特別控除(複式簿記・e-Tax利用の場合)
  • 赤字を3年間繰り越せる(翌年以降の所得と相殺可能)
  • 家族への給与を経費にできる(青色事業専従者給与)

青色申告特別控除の最大65万円は所得から直接差し引けるため、節税効果は非常に大きくなります。複式簿記の帳簿づけが必要ですが、会計ソフトを使えば入力作業を大幅に効率化できます。

青色申告をするには、申告する年の3月15日まで(または事業開始から2か月以内)に「青色申告承認申請書」を税務署に提出する必要があります。この申請には開業届の提出も必要です。

項目白色申告青色申告
事前申請不要必要
帳簿の種類単式簿記複式簿記
特別控除なし最大65万円

開業届を出すメリット

ハンドメイド販売を継続的におこなう場合、開業届の提出を検討しましょう。届出によって以下のメリットがあります。

  • 青色申告を選択できるようになる
  • 屋号(ショップ名)での銀行口座開設が可能になる
  • 小規模企業共済に加入でき、節税しながら将来に備えられる

開業届の提出は無料で、e-Taxを使ったオンライン提出も可能です。「開業届を出すと税金が増えるのでは」と心配する方もいますが、届出自体で税金が増えることはありません。青色申告の特別控除を活用することで、むしろ税負担が軽くなるケースが多くあります。

販売規模や副業・本業の区別にかかわらず、継続して販売をおこなう場合は早めに届出を済ませ、青色申告の準備を整えておくのが安心です。

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確定申告の準備と流れ

ハンドメイド販売の確定申告は、以下の手順でおこないます。年間を通じた準備が、申告期間中の負担を大きく左右します。

STEP1. 日々の収支を記録する

売上と経費を日々記録する習慣が、確定申告をスムーズにする最大のポイントです。レシートや領収書は必ず保管し、販売プラットフォームの売上明細は定期的にダウンロード・保存しておきましょう。

会計ソフト(freeeやMoney Forwardクラウド確定申告など)を使うと、帳簿づけと申告書作成が連携できるため効率的です。

STEP2. 必要書類を揃える

確定申告に必要な主な書類は以下のとおりです。

  • マイナンバーカード(または通知カードと本人確認書類)
  • 各プラットフォームの売上明細・取引履歴
  • 経費に関するレシート・領収書
  • 青色申告の場合:複式簿記の帳簿(損益計算書・貸借対照表)

書類は7年間の保管が義務づけられているため、電子データで整理・保存しておくと管理が楽になります。

STEP3. 申告書を作成・提出する

確定申告書は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」からオンライン(e-Tax)で作成・送信できます。画面の案内に沿って入力するだけで申告書が完成するため、はじめての方でも対応しやすい方法です。

提出期間は毎年2月16日〜3月15日です(年によって変動あり)。

STEP4. 税金を納付する

申告後に算出された所得税を、期限(3月15日)までに納付します。口座振替・クレジットカード・コンビニ払い・スマホアプリなど、さまざまな方法で納付できます。納付が期限を過ぎると延滞税が発生するため、期限内に対応しましょう。

STORES ネットショップで、売上管理と確定申告の準備をシンプルに

確定申告の準備では、年間の売上・取引データを正確に把握することが重要です。STORES ネットショップ では、管理画面から注文履歴・売上金額・手数料を一覧で確認できるため、確定申告時の売上集計がスムーズにおこなえます。

月額0円の無料プランから利用でき、各取引の手数料が明細として自動で記録されます。そのまま経費として計上できるため、帳簿づけの手間が大幅に省けます。ハンドメイド作品の販売から売上管理・確定申告の準備まで、 STORES ネットショップ でまとめて対応しましょう。

まとめ

ハンドメイド販売の確定申告・税金について、押さえておきたいポイントをまとめます。

  • 副業の場合は年間所得20万円超、個人事業主の場合は95万円超で確定申告が必要
  • 所得は「売上 − 必要経費」で計算。材料費・梱包費・プラットフォーム手数料などが経費になる
  • 按分が必要な費用(通信費・交通費)は使用割合の根拠を記録しておく
  • 青色申告を選ぶと最大65万円の特別控除など節税効果が高く、開業届の提出が必要
  • 日々の収支記録とレシート保管が、スムーズな確定申告への近道

確定申告は難しく感じられますが、日々の記録習慣があれば十分対応できます。ハンドメイド販売を安心して続けるために、税金の基本を早めに押さえておきましょう。

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