ホットペッパービューティーを活用しているサロンオーナーの中には、「毎月の費用が思ったより高い」「リピーターにつながりにくい」と感じている方もいるのではないでしょうか。ホットペッパービューティーの費用は、毎月の掲載費に加えて、ネット予約で来店があるたびに利用料がかかる仕組みです。この利用料は新規客だけでなく、リピーターがホットペッパービューティーから予約した場合にもかかります。
本記事では、ホットペッパービューティーの費用の仕組みを整理したうえで、新規集客はホットペッパービューティー、リピーターの予約は自社の予約システム「STORES 予約」と、予約窓口を使い分けて費用を見直す方法を解説します。利用約款で禁止されている行為など、使い分けるときの注意点も紹介します。
ホットペッパービューティーの利用約款では、サロンが支払う費用として「掲載費」と「共通ネット予約利用料」が定められています。さらに、これとは別に「ポイント原資」の負担があります。
掲載費は、ホットペッパービューティーに店舗情報を掲載するために毎月かかる費用です。料金は公開されておらず、公式サイトでも「ご希望のエリアやプランによって異なる」とされています。具体的な金額は、ホットペッパービューティーに問い合わせて見積もりを確認しましょう。
参考:ホットペッパービューティー、サロンボードの掲載・料金・申込(株式会社リクルート)
ホットペッパービューティー経由のネット予約でお客さまがサービスを利用すると、施術料金の1%が「共通ネット予約利用料」としてかかります。施術料金(消費税等を含む)は、予約時に表示された合計金額と、来店時に実際に支払われた金額(ポイント利用分を含む)のいずれか低い方が基準です。さらに、共通ネット予約利用料とは別に、お客さまに付与されるポイントの原資もサロンが負担します。
これらの費用は、新規客かリピーターかに関係なく、ホットペッパービューティーからのネット予約であればかかります。一方で、来店時にその場で受け付けた次回予約や、自社の予約システムで受けた予約にはかかりません。
※契約内容によって条件が異なる場合があります。最新の条件はホットペッパービューティーにご確認ください。
参考:HOT PEPPER Beautyヘア /HOT PEPPER Beautyキレイ利用約款 第4条(株式会社リクルート)
リピーターの予約までホットペッパービューティーに任せていると、利用料の負担、お客さまとの接点の集中、再予約時の他サロンとの比較という3つのデメリットがあります。
リピーターがホットペッパービューティーから予約するたびに、共通ネット予約利用料とポイント原資がかかります。たとえば、リピーターのネット予約による売上が月18万円(客単価6,000円で月30件)のサロンの場合、共通ネット予約利用料だけで次のとおりです。
リピーターのネット予約売上 18万円 × 1% = 月1,800円(年間2万1,600円)
これに加えて、ポイント原資の負担もあります。リピーターが自社の予約システムで予約するようになれば、これらの費用はかかりません。なお、毎月の掲載費は変わらないため、削減できる金額はリピーターの売上規模によって異なります。
もうひとつ見落としやすいのが、リピーターとの連絡手段や予約の窓口が、すべてホットペッパービューティーの中にあることです。
利用約款では、掲載サービスと SALON BOARD をあわせて契約している場合、掲載を終了すると SALON BOARD の利用も終了すると定められています。また、SALON BOARD に入力した情報は事業者自身の責任で保存するものとされ、リクルートはバックアップや情報提供の義務を負わないとされています。
参考:HOT PEPPER Beautyヘア /HOT PEPPER Beautyキレイ利用約款 第8条第9項・第14条(株式会社リクルート)
今すぐ掲載をやめる予定がなくても、将来プランを見直したり、掲載を終えたりする可能性はあります。リピーターの予約窓口とお客さまとの連絡手段をサロン自身で持っておくことは、費用の削減だけでなく、お客さまとの関係を長く保つための備えにもなります。
ホットペッパービューティーは、多くのサロンを比べて選べるサービスです。そのため、リピーターが次の予約をしようとホットペッパービューティーを開いたときにも、他のサロンの情報や、新規のお客さま向けのクーポンが目に入ります。せっかく関係ができたお客さまでも、比べる中で他のサロンを選ぶ可能性はゼロではありません。
サロン自身の予約ページなら、お客さまが見るのは自分のサロンのメニューだけです。一度来店したお客さまには、他のサロンと比べられない予約の窓口を用意しておくことが、長く通ってもらうための一歩になります。
新規集客はホットペッパービューティー、リピーターの予約と関係づくりは STORES 予約 と役割を分けると、集客力を保ちながら費用を見直しやすくなります。
ホットペッパービューティーの強みは、まだ来店したことがない方に見つけてもらえることです。エリアや施術メニュー、価格帯で検索している方への露出力は大きく、新規集客の手段としての価値は高いといえます。
一方で、一度来店して満足してくれたリピーターとは、すでにサロンが直接の関係を持っています。2回目以降の予約は、自社の予約システムで受け付ければ十分です。新規集客はホットペッパービューティー、リピーターの予約と関係づくりは STORES 予約。それぞれの得意なことで役割を分けると、集客力を保ちながら費用を見直しやすくなります。
| ホットペッパービューティー | STORES 予約 | |
|---|---|---|
| 役割 | 新規のお客さまに見つけてもらう | 常連のお客さまの予約と関係づくり |
| 予約の受付 | 検索からの新規予約 | LINEや専用アプリ、店内のQRコードから24時間予約 |
| お客さまとのやりとり | ホットペッパービューティーのサービス上 | サロンのLINE公式アカウントやメール |
| 費用 | 掲載費+共通ネット予約利用料(1%)+ポイント原資 | フリープランは月額0円(事前決済を使う場合は決済手数料5.2%〜) |
※2026年10月時点の情報です。
① 新規:ホットペッパービューティーで見つけて予約 はじめてのお客さまは、これまでどおりホットペッパービューティーの検索からサロンを見つけて予約します。
② 初回来店:施術後に次回予約とLINEを案内 施術が終わって満足度が高いタイミングで、その場で次回の予約を受け付けます。日程を決めきれないお客さまには、サロンのLINE公式アカウントへの友だち追加を案内し、「次回はLINEから24時間いつでも予約できます」と伝えます。受付カウンターや鏡の前に、STORES 予約 の予約ページのQRコードを置いておくのも効果的です。
③ 2回目以降:LINEから STORES 予約 で予約 来店のお礼メッセージとともに、STORES 予約 の予約ページのURLを送ります。リッチメニューに予約ページのリンクを設置しておけば、お客さまはいつでもLINEから予約できます。施術中で電話に出られない時間や、閉店後の予約も取りこぼしません。
案内するときは、「費用を節約したいから」ではなく、「24時間予約できる」「LINEから予約できる」など、お客さまにとっての便利さとして伝えるのがポイントです。
新規出店の直後や、スタイリストのデビューに合わせてお客さまを増やしたい時期など、新規集客を強化したいタイミングでは、ホットペッパービューティーの露出力が大きな力になります。
一方で、リピーターが増えて予約が安定してきたら、リピーターの予約は STORES 予約 で受け付け、ホットペッパービューティーは新規集客に絞って使う。サロンの状況に合わせて使い方を調整できるのも、使い分けのメリットです。
近くのサロンをGoogleマップで探しているお客さまもいます。マップでサロンを見つけても、その場で予約できなければ、そのまま離脱してしまうかもしれません。
STORES 予約 は、「Googleで予約」に対応しています。設定すると、Googleマップに予約ボタンが表示され、お客さまはそのまま STORES 予約 の予約ページから予約できます。
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新しいお客さまがサロンを選ぶとき、口コミは大きな判断材料になります。とはいえ、接客のあとに「口コミを書いてください」とお願いするのは、言い出しにくいものです。
STORES 予約 では、ネット予約で来店したお客さまにGoogleマップへの口コミ投稿依頼をメールで自動送信できます。Googleマップで「見つけてもらう」だけでなく「選んでもらう」ための材料が、来店のたびに積み上がっていく仕組みです。なお、投稿先をGoogleマップにするには、Google ビジネスプロフィールとの連携が必要になります。
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STORES 予約 は、美容室・ネイルサロン・エステなどのサロンでも利用されている予約システムです。初期費用0円、月額0円のフリープランから始められるため、「まずは常連のお客さまから試してみたい」という段階でも導入しやすいのが特長です。
なお、複数のスタイリストが在籍していて、お客さまにスタッフを指名して予約してもらいたい場合は、指名予約に対応したチームプラン以上(月額19,690円〜・年間契約・税込)が必要です。料金プランの詳細は STORES 予約 の料金プランページ でご確認ください。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 予約ページの作成 | メニューと営業時間を設定するだけで、24時間受け付けられる予約ページを公開できる(フリープランから) |
| 顧客管理・カルテ | 予約が入ると顧客カルテが自動で作られ、来店履歴を確認できる。予約ごとにメモや画像も残せる(フリープランから) |
| 事前決済 | 予約と同時にクレジットカードで支払いを受け付け、無断キャンセルを防げる(フリープランから。決済手数料5.2%〜) |
| 回数券・月謝 | 回数券や月謝の販売はフリープランから。回数券・月謝を使った予約受付はスモールプラン以上 |
| リマインドメール | 予約日前のリマインドメールを自動で送信し、予約忘れを防ぐ(スモールプラン以上) |
| LINEからの予約 | 予約ページのURLをLINEのリッチメニューなどに設置すれば、フリープランでもLINEから予約ページへ案内できる。LINEのトーク画面内で予約を完結させる「LINEミニアプリ連携」は、スモールプラン以上の有料オプション(月額4,400円) |
| Googleで予約 | GoogleマップやGoogle検索のサロン情報に予約ボタンを表示し、そのまま予約を受け付けられる(フリープランから) |
| レビュー依頼メール | ネット予約で来店したお客さまに、予約時間の終了から1時間後にレビュー依頼メールを自動で送信。投稿先は「予約サイト」か「Google マップ」から選べる(同時設定は不可)。Googleマップを選ぶ場合は、Google ビジネスプロフィールとの連携が必要(フリープランから。レビュー受付をオフにできるのはスモールプラン以上) |
| スタッフの指名予約 | スタッフを指名して予約を受け付けられる(チームプラン以上) |
| かんざし連携 | 美容業界の予約一元管理システム「かんざし」と連携し、ホットペッパービューティーや楽天ビューティー、minimo などの予約ポータルサイトと、予約情報やスタッフのシフトを相互に連携できる(チームプラン以上の有料オプション。月額5,500円) |
※2026年10月時点の情報です。プランや料金の最新情報は STORES 予約 の料金プランページ でご確認ください。
予約だけでなく、会計や売上の管理もまとめたい場合は、POSレジの STORES レジ と組み合わせる方法もあります。STORES 予約 と連携すると、予約情報がPOSレジに自動で連携され、顧客・売上データをまとめて管理できます(スタンダードプランへの加入が必要。月額3,300円〜)。
ホットペッパービューティーの費用とあわせて見直したいのが、店頭での会計にかかるキャッシュレス決済の手数料です。決済手数料は、使っている決済サービスやプランによって異なります。契約してから料率を見直していない場合は、一度確認してみましょう。他のサービスに切り替えることで、毎月の手数料を抑えられる場合があります。
| STORES 決済 のプラン | 月額(税込) | クレジットカードの決済手数料 |
|---|---|---|
| フリー | 0円(決済端末は27,720円で購入) | 2.48% |
| スタンダード | 3,300円(年間契約。決済端末1台無料) | Visa・Mastercard:1.98% JCB・American Express・Diners Club・Discover:2.38% |
※2026年10月時点の情報です。交通系IC・QUICPay+・iD・QRコード決済は、どちらのプランも3.24%です。年間のキャッシュレス決済額が3,000万円以上の場合は、クレジットカードの決済手数料が異なります。最新の条件は STORES 決済 の料金ページ でご確認ください。
STORES のスタンダードプランには、STORES 決済 に加えて、STORES 予約 と STORES レジ の連携も含まれているため、予約から会計までを STORES でまとめたい場合にも向いています。
STORES 予約 を導入した美容室の事例は、予約システムとネットショップのデータ連携で、物販比率を本部主導で強化した美容室(i.NAGOYA)をご覧ください。
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使い分けるときは、利用約款で禁止されている誘導を避け、予約窓口が2つになることによるダブルブッキングを防ぐことが大切です。
リピーターに STORES 予約 を案内する前に、ホットペッパービューティーの利用約款で禁止されている行為を確認しておきましょう。約款では、次のような行為が禁止されています。
参考:HOT PEPPER Beautyヘア /HOT PEPPER Beautyキレイ利用約款 第5条第3項(株式会社リクルート)
たとえば、ホットペッパービューティーの掲載ページやサロンブログ、メッセージ機能で、自社の予約ページや電話番号での予約を案内するのは避けましょう。ホットペッパービューティー経由で予約されたお客さまの予約を、別の予約として扱うなど、SALON BOARD 上の操作で共通ネット予約利用料の発生を免れる行為も禁止されています。
STORES 予約 の案内は、来店時の声かけや、サロン独自のLINE公式アカウント、店内の掲示など、ホットペッパービューティーのサービス外でおこないます。判断に迷う場合は、ホットペッパービューティーの担当者に確認してから進めましょう。
約款には、細則や運用ルールも含まれます(第1条)。約款は改定されることがあるため、最新の内容は利用約款でご確認ください(本記事の参照は、2026年9月14日改定版です)。
予約窓口が2つになるため、同じ時間に予約が重ならないようにしましょう。STORES 予約 で受け付ける曜日や時間帯を決めておくと、重なる枠を減らせます。予約が入ったら、もう一方の枠をすぐに押さえるのが基本です。予約が多い場合は、チームプラン以上の「かんざし連携」で、ホットペッパービューティーと予約情報を自動で連携できます。
ホットペッパービューティー経由のネット予約であれば、新規客かリピーターかに関係なく、施術料金の1%の共通ネット予約利用料と、ポイント原資の負担がかかります。来店時にその場で受け付けた次回予約や、自社の予約システムで受けた予約にはかかりません。
新規集客の観点からは慎重な検討が必要です。ホットペッパービューティーは、まだ来店したことがない方に見つけてもらえる点が強みです。解約すると、新規客の流入が大きく減る可能性があります。本記事でおすすめしているのは解約ではなく「使い分け」です。新規集客はホットペッパービューティーに任せ、リピーターの予約を少しずつ STORES 予約 に移すことで、リスクを抑えながら見直せます。
利用約款では、ホットペッパービューティーのサービス上で、電話予約や他サイトなどホットペッパービューティー以外の予約方法に誘導することが禁止されています。掲載ページやサロンブログ、メッセージ機能では案内しないようにしましょう。案内は、来店時の声かけやサロン独自のLINE公式アカウント、店内の掲示など、ホットペッパービューティーのサービス外でおこないます。判断に迷う場合は、ホットペッパービューティーの担当者に確認しましょう。
参考:HOT PEPPER Beautyヘア /HOT PEPPER Beautyキレイ利用約款 第5条第3項(株式会社リクルート)
チームプラン以上で使える「かんざし連携」オプション(月額5,500円)を使えば、連携できます。美容業界の予約一元管理システム「かんざし」を通じて、ホットペッパービューティーや楽天ビューティー、minimo などの予約ポータルサイトと、予約情報やスタッフのシフトを相互に連携できます。利用申請後、5営業日ほどの審査を経て利用を開始できます。
フリープランやスモールプランでは自動連携はできないため、予約が入ったらもう一方の枠を手作業で押さえる運用になります。
参考:かんざし連携(STORES 予約)、予約一元管理(かんざし連携)で連携できる予約ポータルサイトは?(STORES 予約 よくある質問)
ホットペッパービューティーの費用は、毎月の掲載費と、ネット予約ごとの共通ネット予約利用料(施術料金の1%)、ポイント原資の負担で構成されます。リピーターの予約までホットペッパービューティーに任せていると、来店のたびに利用料がかかるだけでなく、お客さまとの接点がホットペッパービューティーに集中し、再予約のたびに他のサロンも目に入ります。
見直しのポイントは次のとおりです。
新規はホットペッパービューティー、リピーターは STORES 予約。フリープランなら月額0円で始められるので、まずは常連のお客さま向けの予約窓口から試してみてください。
※2026年10月時点の情報です。

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