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【2026年最新版】値付け戦略の基本ガイド|原価計算から競合調査まで

STORES マガジン編集部
【2026年最新版】値付け戦略の基本ガイド|原価計算から競合調査まで

「値付けを体系的に整理したことがない」「なんとなく相場に合わせてきたが、根拠のある価格設定に切り替えたい」

そんな方に向けて、本記事では原価計算・目標利益率の設定・競合調査・3つの値付け戦略・値上げの伝え方を実務ステップで解説します。ハンドメイド販売から ネットショップまで幅広く応用できるフレームワークとして、自分のショップの価格設定を見直すきっかけにしてください。

STEP 1:原価計算——何をコストに含めるべきか

正確な値付けの出発点は、「原価」を正しく把握することです。材料費しか計算に入れていないために利益が圧迫されるケースは珍しくありません。原価は大きく3種類に分類できます。

コストの種類内容
材料費商品を作るための素材・部品生地、アクセサリーパーツ、包材
直接労務費製作時間 × 時給2時間 × 1,500円 = 3,000円
間接費(経費)製作に付随するコスト送料、プラットフォーム手数料、光熱費按分

特に見落とされやすいのが間接費です。ネットショップでは、販売額の数%がかかるプラットフォーム手数料、配送料、梱包材などが積み重なります。「材料費の2倍で設定していたのに赤字だった」というケースの多くは、間接費の計上漏れが原因です。

まずは1点あたりのすべてのコストを書き出し、合計を「総原価」として把握するところから始めましょう。

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STEP 2:目標利益率を設定する

総原価が把握できたら、次は目標粗利率を設定します。粗利率の計算式は以下の通りです。

粗利率(%)=(売上 - 原価)÷ 売上 × 100

例えば、総原価800円の商品を2,000円で売った場合:(2,000 - 800)÷ 2,000 × 100 = 60%

業種・カテゴリ別の粗利率の目安は次のとおりです。

業種・カテゴリ粗利率の目安
ハンドメイド・クラフト60〜70%
アパレル・雑貨50〜65%
食品・スイーツ30〜50%
デジタルコンテンツ70〜90%

※業種や事業規模・コスト構造により大きく異なります。上記はあくまで参考値としてご活用ください。

粗利率が高いほど経営の余裕が生まれますが、そのぶん価格も高くなるため市場との兼ね合いが必要です。自分のカテゴリの相場を調べた上で、持続可能な利益率を設定することが重要といえます。

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STEP 3:競合調査で市場価格を把握する

原価と目標利益率が定まったら、市場でどのような価格帯が形成されているかを調査します。競合調査は「自分の価格が高すぎるか、安すぎるか」を判断する基準づくりです。

競合調査の手順

  1. 出品プラットフォームで検索する — 自分が販売している ネットショップ・minne・Creema・メルカリ などで同カテゴリの商品を検索し、上位30〜50件の価格帯を記録する
  2. 売れている商品と売れていない商品を比較する — 「販売実績あり」の商品価格と実績のない商品の価格差を分析する
  3. 価格帯を3段階に分類する — 低価格帯・中価格帯・高価格帯に分け、自分の商品がどこに位置するかを確認する

調査のゴールは「競合と同じ価格にする」ことではなく、自分の商品がどの価格帯でどんな価値を訴求するかを決めることです。同じカテゴリでも、素材の品質・デザイン性・ブランドストーリーによって高い価格帯での勝負が可能になります。

STEP 4:値付け戦略を選ぶ

原価・利益率・市場価格の3つが揃ったら、どの値付け戦略を採用するかを決めます。代表的な3つのアプローチを紹介します。

コストプラス法(原価積み上げ方式)

原価に目標粗利率を上乗せして価格を算出する、最もシンプルな手法です。

計算例:原価1,300円、目標粗利率60%の場合 販売価格 = 1,300円 ÷(1 - 0.6)= 3,250円

計算が明確で赤字になるリスクが低く、初めて値付けをおこなう場合や、コストが把握しやすい商品に適した方法です。

競合参考法(市場価格ベース方式)

競合調査で得た市場価格を基準に、価格を設定する手法です。競合より低く設定して集客を優先する、あるいは差別化要素を根拠に高く設定するといった選択ができます。新規参入時や競合の多いカテゴリで認知を広げたい場合に有効でしょう。

バリューベース法(価値ベース方式)

お客さまが「この価格なら払ってもいい」と感じる価値から逆算して価格を設定する手法です。原価や競合価格ではなく、自分の商品が提供する体験・希少性・技術力を価値として数字に置き換えます。

ハンドメイド作品や限定品、専門性の高いサービスに適しており、「安くしないと買ってもらえない」という思い込みを変えるきっかけにもなります。

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価格を見直すサイン:値上げのタイミングと伝え方

値付けは一度決めたら終わりではありません。以下のような状況が続いているなら、価格の見直しを検討するタイミングです。

  • 在庫がすぐ売り切れるのに利益がほとんど残らない
  • お客さまから「こんなに安くていいの?」と言われる
  • 原材料費や送料が上昇した
  • 技術力・品質が向上し、商品の価値が上がった

値上げを成功させる伝え方

値上げはお客さまの離脱を招くリスクがある一方、正直な理由の告知と事前通知をおこなうことで、多くの場合は理解を得やすくなります。

  • 理由を明確に伝える:「材料費の上昇」「品質改善のため」など具体的な理由を添える
  • 1〜2週間前に告知する:SNSやメールマガジンで事前にアナウンスする
  • 値上げ後の価値を説明する:品質向上・パッケージ改善など、価格に見合う変化を伝える

値上げはブランドのステージアップと捉えることもできます。価格を正当化できるだけの価値提供を続けることが、長期的なファン獲得につながるでしょう。

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STORES ネットショップ で値付けを試してみよう

値付け戦略を実践するには、商品登録・価格変更・売上データの確認がかんたんにできる販売プラットフォームが欠かせません。STORES ネットショップ は、月額0円のフリープランから始められ、価格設定の変更や割引クーポンの発行を管理画面からスムーズにおこなえます。

決済手数料はフリープランが5.5%〜、スタンダードプラン(月額3,300円)が3.6%〜。プランの違いを踏まえて販売価格に手数料分を上乗せするかどうかも、値付け戦略の一部です。まずは無料で開設してみて、実際に売れる価格帯を試しながら最適な値付けを見つけていきましょう。

※2026年6月時点の情報です。最新情報は STORES 公式サイトをご確認ください。

まとめ

値付け戦略は「原価の把握 → 目標利益率の設定 → 競合調査 → 戦略の選択」という4ステップで体系的に整理できます。

  • 間接費(手数料・送料など)を含めた総原価の把握が出発点
  • 粗利率を目標として設定し、利益が残る価格の下限を定める
  • 競合調査で市場の価格帯を把握し、自分のポジションを決める
  • コストプラス法・競合参考法・バリューベース法を状況に応じて使い分ける
  • 値上げは理由を正直に伝え、事前告知することでお客さまの納得感が高まる

根拠のある価格設定は、利益の安定だけでなくブランドのポジショニングにも直結します。本記事のステップを参考に、自分のショップの値付けを見直してみてください。

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