「自分のハンドメイド作品を、もっと多くの人に届けたい」「趣味のハンドメイドを、いつか本業の『ショップ』にしたい」
そんな夢を抱いているクリエイターの方は多いのではないでしょうか。しかし、いざ「ハンドメイドショップを開業する」となると、何から手をつけていいか分からない、法的な手続きが難しそう、と不安に感じるかもしれません。
この記事は、そんなあなたのための「ハンドメイドショップ開業の教科書」です。
開業のステップ、必要な届け出、そしてあなたの作品を輝かせる販売方法まで、AtoZで徹底的に解説します。
ハンドメイドショップ開業の具体的な5ステップ
ハンドメイドショップを始めるには、大きく次の5ステップがあります。
- コンセプトを決める
- 開業に必要な届け出・準備を行う
- 販売方法を選ぶ(ネット/店舗)
- 商品の準備を行う
- 集客・販促を行う
それぞれのポイントを順に見ていきましょう。
ステップ1:ショップの「骨格」となるコンセプトを決める
まずは「どんな作品を、誰に届けたいか」を明確にしましょう。たとえば同じアクセサリーでも、「日常使い向け」か「ウェディング用」かでターゲット層はまったく異なります。
- ターゲットは誰か?: 「20代後半の、ナチュラルテイストが好きな女性」「ペット(小型犬)を飼っている30代夫婦」など、具体的であるほど良いです。
- ショップの強み・世界観は?: 「上質な天然素材だけを使う」「北欧風のシンプルなデザイン」など、他のショップとの違いを明確にします。
- 価格帯は?: 材料費、制作時間(時給)、梱包費、そしてあなたの「利益」をしっかり計算しましょう。安売りは禁物です。
このコンセプトが、後の商品写真、ショップデザイン、SNS発信のすべての軸となります。例えば、「大人女性向けの天然石アクセサリー」など、具体的に言語化しておくとブランド作りがしやすくなるでしょう。
ステップ2:法的手続きと必要な届け出を済ませる
「開業」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、必要な手続きは意外とシンプルです。
開業届(かいぎょうとどけ)
正式には「個人事業の開業・廃業等届出書」と言います。税務署に「私、ここで事業を始めます」と宣言する書類です。
無料で提出でき、これを出さなくても罰則はありませんが、出すことで「青色申告」が可能になり、税金面で大きなメリット(最大65万円の控除など)が受けられます。副業で始める場合でも、確定申告のために提出しておくのがおすすめです。
青色申告については、「個人事業主の青色申告。節税に役立つ裏ワザ6選」でご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
許認可の確認
販売するものによっては、保健所や役所の許可が必要です。
例
※アクセサリーや布小物の場合は、基本的に許認可は不要です。
特定商取引法に基づく表記
ネットショップを運営するすべての人に必要な表記です。事業者の氏名、住所、電話番号などをショップページに記載する義務があります。
「自宅の住所を公開したくない…」という方も多いですが、ネットショップ作成サービスによっては、住所を非公開にできる機能もあります。
STORES ネットショップ は、個人・個人事業主の方に限り、ストアの所在地・連絡先の非公開設定が可能です。詳しい内容は、こちらをご確認ください。
ステップ3:販売する場所を選ぶ
コンセプトが決まったら、いよいよお店作りです。 ハンドメイド販売には「オンライン販売」と「対面販売」の2つの方法があります。それぞれの特徴を理解し、自分のスタイルに合った販売形態を選びましょう。
理想は、ネットショップを軸に、イベント出店や委託販売を組み合わせる形です。最近では、ネットと実店舗を連携して販売管理できるサービスも増えています。
ネットショップでの「ハンドメイドショップ」の開き方は2種類ある
ハンドメイド作品を販売する方法は、大きく分けて2つあります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身のスタイルに合った方法を選びましょう。
マーケットプレイス(minne、Creemaなど)
デパートの催事場に出店するイメージです。すでに多くのお客さんが集まっているプラットフォームに、自分の「ブース」を出します。
メリット
- 初期設定がかんたんですぐに販売開始できる。
- プラットフォーム自体に集客力があるため、ゼロから顧客を集める必要がない。
デメリット
- 販売手数料が比較的高め(売上の10%前後)。
- 競合する作家が多いため、価格競争に陥りやすい。
- デザインの自由度が低く、ショップの「ブランド」を打ち出しにくい。
独自のネットショップ(STORES ネットショップ など)
路面店や自分だけの「お店」を構えるイメージです。デザインや運営のすべてを自分で行います。
メリット
- デザインの自由度が高く、ブランドの世界観を存分に表現できる。
- 販売手数料が安い、またはプランによっては固定費のみ。
- 顧客リストが自分の資産となり、リピーター施策(メルマガなど)が打ちやすい。
デメリット
- 自分で集客する必要がある(SNS、広告など)。
- 開店直後はアクセスが集まりにくい。
ネット販売を始めるなら「STORES ネットショップ」
STORES ネットショップ なら、デザインスキルがなくても、テンプレートを使って数分でおしゃれなショップが開設できます。
STORES ネットショップの特徴
- 初期費用0円、月額無料プランあり
- 決済手段が豊富(クレカ・PayPay・あと払いなど)
- 在庫・注文・発送を一元管理
- デザイン性が高い
- SNS連携(Instagram販売連携など)も可能
- 「特定商取引法」の住所非公開が可能
作品登録や配送設定も直感的に行えるため、初めての方でも安心です。実際に多くのハンドメイド作家が利用しています。
まずはフリープランでショップを作り始め、売上が安定してきたら、「スタンダードプラン」に切り替えるのがよいでしょう。
ステップ4:商品を「魅せる」準備をする
お店ができたら、商品を陳列します。ネットショップでは、お客さまは商品を手に取れません。「写真」と「文章」がすべてです。
商品写真
- 自然光(窓際の柔らかい光)で撮る。
- 作品の全体像、ディテール(素材感)、使用イメージ(着用写真など)を複数枚用意する。
- 背景はシンプルにし、作品が主役になるようにする。
商品撮影については、「【商品撮影のコツ】上手に撮影するテクニックをご紹介!」の記事でご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
商品説明文
- サイズ、素材、色などの基本情報を正確に記載する。
- 「ストーリー」を語る: どんな想いで作ったのか、どんな素材にこだわったのか、どんなシーンで使ってほしいのか。あなたの「体温」が伝わる文章が、お客様の心を動かします。
梱包・配送
- 梱包は「最後の商品」です。作品が安全に届くのはもちろん、開封した時に「わぁ」とときめくような工夫(サンキューカード、薄紙など)を。
- 配送方法(定形外郵便、クリックポスト、宅急便など)を決め、送料を明確に設定します。
商品発送について、「商品の発送までの手順とは?梱包のコツを解説」の記事でご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
ステップ5:開店!そして「集客」を始める
ショップが完成したら、いよいよ開店です。 しかし、独自ショップは開店しただけでは誰も訪れません。お店の存在を「知らせる」活動=集客が必要です。
SNS(特にInstagram)
ハンドメイドとInstagramは相性抜群です。作品の写真だけでなく、制作過程の動画(リール)、あなたのこだわりや人柄が伝わる投稿をバランスよく行いましょう。
プロフィール欄に、あなたの「STORES ネットショップ」のURLを必ず貼りましょう。
また、STORES ネットショップ なら、無料でInstagramと販売連携することが可能です。商品のタグ付けができるようになるので、Instagramからスムーズにネットショップへ誘導することができます。
ブログ
作品への想いやお手入れ方法、定期的なお知らせなどを記事にすることで、検索エンジン(Google)からの流入も期待できます。
STORES ネットショップ なら、ニュース機能があるので、メニューバーに専用ページを追加し画像付きの記事を作成・公開することが可能です。詳しくはこちらでご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
既存のファンに告知
友人、知人、既存のSNSフォロワーに「ショップを開きました!」としっかり伝えましょう。最初のお客さまになってくれる可能性が高いです。
ネット販売だけじゃない!ハンドメイド販売の「次」のステップ
ネットショップが軌道に乗ってきたら、次なるステップに進みましょう。 リアルの場でお客さまと触れ合うことは、ネットだけでは得られない大きな財産になります。
リアルイベント・催事での対面販売
デザインフェスタや地域のマルシェなど、対面販売の機会はたくさんあります。 直接お客さまの反応が見られるのは、次の作品作りの大きなヒントになります。
ここで必須になるのが「キャッシュレス決済」です。 イベントでは「現金が足りない」というお客さまも多く、クレジットカードや電子マネーが使えないと、せっかくの販売機会を逃してしまいます。
そこでおすすめなのが「STORES 決済」です。
STORES 決済(ストアーズ けっさい)は、スマホやタブレットと専用の決済端末だけで、クレジットカード、交通系IC(Suicaなど)、QRコード決済にまで対応できるサービスです。
持ち運びがかんたんで、イベント出店に最適。「カード使えますか?」というお客さまを逃さず、スマートな会計が可能です。
ネットショップとリアルの「在庫」を一元管理する
イベント出店や、委託販売、さらには「いつか自分の実店舗を持ちたい」という夢が膨らんだ時、大きな壁となるのが「在庫管理」です。
「ネットショップで売れたのに、イベントでも売ってしまい在庫がなくなった!」 「実店舗とネットショップの在庫を、毎日手作業で調整するのが大変…」
こんな悪夢のような事態を防ぐのが「STORES レジ」です。
STORES レジ(ストアーズ れじ)は、高機能なPOSレジアプリです。
最大の強みは、「STORES ネットショップ」と在庫がリアルタイムで完全連動すること。STORES レジで対面販売するだけで、瞬時に STORES ネットショップ の在庫数も自動で減ります。
この「在庫一元管理」機能があるからこそ、安心してネットとリアルの両方で販売活動に集中できるのです。
在庫連携については、こちらで詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
ハンドメイドショップ開業でよくある質問(FAQ)
Q1. 会社員(副業)でも開業届は必要ですか?
A. 必要です。副業であっても「事業」として継続的に行う場合は開業届を出しましょう。青色申告のメリットも受けられます。ただし、会社の就業規則で副業が禁止されていないか、事前に必ず確認してください。
Q2. 売上がいくらになったら確定申告が必要ですか?
A. 副業の場合、ハンドメイド販売での「所得」(売上から経費を引いた額)が年間20万円を超えると、確定申告が必要です。本業(事業所得)として行う場合は、所得額にかかわらず確定申告が必要です。
Q3. 「特定商取引法」で自宅住所を載せたくありません…
A. STORES ネットショップのように、運営会社の住所を代わりに記載できるサービスを利用しましょう。もしくは、月額数百円から利用できる「バーチャルオフィス」を契約し、そこの住所を記載する方法もあります。
まとめ: STORES ネットショップ であなたのハンドメイドショップ開業を成功させよう
ハンドメイドショップの開業は、決して難しいものではありません。 「コンセプト設計」から「法的手続き」、そして「ショップ開設」まで、一つひとつのステップを丁寧に進めれば、あなたの夢は必ず形になります。
そして、その道のりには「道具(ツール)」が不可欠です。
あなたのブランドを輝かせる「STORES ネットショップ」
イベント販売の機会を逃さない「STORES 決済」
ネットとリアルの在庫を繋ぐ「STORES レジ」
STORES は、あなたのハンドメイド作家としての活動を、オンラインでもオフラインでも、シームレスにサポートする道具をすべて揃えています。
大切なのは、最初から完璧を目指しすぎないこと。 まずは「STORES ネットショップ」のフリープランで、あなただけのお店を作ってみることから始めてみませんか?
あなたの素敵な作品が、世界中の誰かに届くその日を、STORES が全力で応援します。
.jpg)

.jpg)
.jpg)