「歯を削るタービン音が待合室まで響いて、患者さんを不安にさせていないか気になる」「院内BGMはCDやサブスクで流していいの?」「クラシックばかりで院内の雰囲気が重い気がする」——歯科医院のBGMには、ほかの業種にはない悩みがつきまといます。
結論からお伝えすると、歯医者のBGMで失敗しないためには、(1) タービン音をやわらげるマスキング効果を意識した選曲、(2) JASRAC「医療施設は当分の間使用料免除」の正しい理解、(3) 待合室・診療室・小児向けのシーン別の使い分け、(4) 著作権処理済みで手間のかからないBGMサービスの活用の4点を押さえることが必要です。
特に、SpotifyやYouTubeなど個人向けサービスの院内利用は各サービスの利用規約に違反します。「医療機関はJASRAC免除だから何を流してもいい」という誤解は、トラブルのもとになりかねません。
この記事では、歯科医院を経営する院長・開業医の方に向けて、以下の内容を網羅的に解説します。
※ 2026年10月時点の公開情報をもとにしています。料金や条件は変わることがあるので、必ず各社の公式サイトで最新情報を確認してください。
歯医者のBGM選びは、次の4つを押さえれば失敗しません。迷ったら、著作権処理不要・月額980円〜(2年プラン・月額換算・税込)で歯科医院向けプレイリストも使える STORES BGM から試すのがおすすめです。
まずは、無料トライアルで院内の雰囲気に合うかどうかお試しください。

歯科医院のBGMには、機械音のマスキング・緊張の緩和・プライバシー保護・待ち時間対策・スタッフの働きやすさという5つの効果があります。歯科は診療科のなかでも機械音が多く、「歯の治療=痛い」というイメージから患者の緊張度が高いため、BGMの重要性がとりわけ高い業種です。
歯科医院のBGMには、タービン音などの機械音を目立たなくするマスキング効果があります。音が音を覆い隠すことで、「キュイーン」という高い機械音が耳につきにくくなる仕組みです。
歯科医院では、歯を削るエアタービン、バキューム(吸引機)、超音波スケーラー、技工用エンジン、滅菌器など、診療中に多くの機械音が発生します。これらの音は、待合室の患者にまで治療への恐怖を連想させてしまいます。機械音を完全に消すことはできませんが、「音がむき出しで聞こえる状態」を避けるだけでも、院内の体感的な緊張感は大きく変わります。
音楽には、身体的な苦痛をやわらげる「聴覚性痛覚消失」と呼ばれる現象があるとされ、音楽を聴くことが痛みの緩和につながる可能性を指摘する報告が複数あります。リラックスできる音楽は自律神経のバランスを整え、緊張で優位になった交感神経を落ち着かせる方向に働くと言われています。
実際に、リラックスした状態の患者は体のこわばりが取れ、麻酔や処置がスムーズに進みやすいと発信している歯科医院もあります。BGMは「院内の雰囲気づくり」を超えて、診療のしやすさに関わる要素です。
歯科医院の診療室は、ユニット(診療チェア)がパーテーション越しに並ぶレイアウトが一般的です。BGMがないと、隣のユニットの治療音や、医師と患者の会話・問診の内容が筒抜けになってしまいます。
適度な音量のBGMは、会話や治療音を聞こえにくくするマスキング効果でプライバシーに配慮できます。自費診療の相談や治療方針の説明など、他の患者に聞かれたくない会話が多い歯科では特に重要です。
診療の進行によっては、予約制でも待ち時間が発生します。無音の待合室では、他の患者の治療音や気まずい静寂がストレスを増幅させがちです。
BGMには体感の待ち時間を短く感じさせる働きがあるとされています。不安を抱えて待つ患者に寄り添う、落ち着いた曲調の音楽が向いています。
BGMの効果は患者だけのものではありません。患者向けの落ち着いた曲だけを一日中流していると、働くスタッフにとっては単調に感じられることもあります。スタッフのモチベーションを保つ選曲も現場では大切な視点です。
一日中診療する院長・歯科衛生士・受付スタッフにとって、BGMは職場環境の一部です。患者向けの落ち着きとスタッフの心地よさのバランスを取りましょう。

歯医者でよく流れているのは、クラシック・ヒーリングピアノ・オルゴールの3ジャンルです。患者の緊張をほぐすリラックス効果と、タービン音をやわらげるマスキング効果を両立しやすいのがその理由です。
クラシックやヒーリングミュージックが定番とされる一方、あえてJ-POPや洋楽を流す医院もあり、考え方は分かれています。
歯科医院のBGMとして最も定番なのがクラシックです。ピアノやヴァイオリン、ギターなど単独の楽器や小編成の落ち着いた楽曲が、気分を落ち着かせるのに向いています。
モーツァルトの楽曲などに含まれるとされる「1/fゆらぎ」——川のせせらぎや波の音と同じ、規則性と不規則性が混ざった心地よいリズム——は、リラックス効果の説明としてよく挙げられます。交響曲のような大編成で起伏の激しい曲より、一定のテンポで変化の少ない曲を選ぶのがコツです。
クラシックが堅苦しく感じられる院内なら、ヒーリング系のピアノや自然音がおすすめです。ゆったりしたピアノソロは年代を問わず受け入れられやすく、医院の「痛そう・怖そう」なイメージをやわらげる効果が期待できます。
自然音(鳥のさえずり・水の音)を織り交ぜた音源は、リラックスの定番です。ただし診療室では機械音と混ざると聞き取りにくくなるため、メロディのあるピアノ系のほうが使いやすい場面もあります。
子どもの患者が多い医院では、童謡やアニメソングのオルゴールアレンジが定番です。聞き覚えのあるメロディは子どもの緊張をほぐし、「歯医者さん=怖い場所」という印象の緩和に役立ちます。
一方で、大人の患者が中心の時間帯にオルゴールだけを流し続けると、単調で沈んだ雰囲気になりがちです。後述する時間帯別の使い分けと組み合わせるのが現実的です。
実際の歯科医院には、USENのJ-POPランキングチャンネルを流す医院や、「日本語詞は会話の邪魔になるから英語の曲を選ぶ」という院長、80年代ハードロックを流して患者と盛り上がる院長まで、さまざまな実例があります。定番以外のBGMが一概にNGというわけではありません。
判断のポイントは2つです。第一に、歌詞が診療の会話を邪魔しないか。日本語詞は耳に入りやすく、問診や説明と干渉しやすい傾向があります。第二に、患者層との相性です。ファミリー層中心なら明るいポップス、高齢の患者が多いなら落ち着いたインストゥルメンタルなど、来院する患者の顔ぶれから逆算しましょう。
なお、市販楽曲・ヒット曲を院内で流す場合は、後述する著作権の取り扱い(JASRAC・NexTone・音源の複製)に注意が必要です。

歯科医院のBGMは、待合室・診療室・小児対応・時間帯の4つの軸で使い分けると効果的です。院内のすべての空間に同じ音楽を流すのではなく、それぞれの場所で患者が置かれた状況に合わせて選曲しましょう。
待合室は、これから受ける治療への緊張が最も高まる場所です。ゆったりしたクラシックやヒーリングピアノで、「ここは落ち着いていられる場所」という第一印象をつくりましょう。
音量は、受付との会話を邪魔しない控えめなレベルが基本です。診療室の機械音が待合室まで届く構造の医院では、マスキングを意識して待合室側のスピーカーをやや強めにする方法もあります。
診療室・ユニット周りでは、タービン音やバキューム音のマスキングが最優先です。診療中はバキュームやタービンの音が大きく、BGMが聞こえにくい場面もあるため、診療室のBGMは「聴かせる」より「音の隙間を埋める」役割と考えるのが実態に合っています。
処置の合間の静寂——器具を置く音、隣のユニットの会話だけが聞こえる状態——を埋められれば十分です。脈拍に近いゆったりしたテンポの曲は気分を落ち着かせやすいと言われており、起伏の少ないインストゥルメンタルが向いています。
小児歯科やキッズスペースのある医院では、童謡・アニメ曲のオルゴールアレンジやキッズ向けインストが有効です。知っている曲が流れているだけで、子どもの警戒心は下がります。
小児の診療時間帯だけキッズ向けの選曲に切り替える運用なら、大人の患者の多い時間帯の雰囲気を損ないません。
歯科医院の患者層は時間帯ではっきり変わります。平日午前は高齢者・主婦層、夕方は学校帰りの子どもと仕事帰りの会社員、土曜はファミリー層——という医院が多いのではないでしょうか。
この変化に合わせて、午前はクラシック、夕方はキッズ・ポップス系、といった時間帯別の切り替えができると、BGMの効果は一段上がります。手動で切り替える運用は忘れがちなので、STORES BGMのスケジュール機能のように、時間帯ごとにプレイリストを自動で切り替えられるサービスを使うと手間なく運用できます。
歯科医院のBGM著作権は、「歯科医院を含む医療施設のJASRAC使用料は当分の間免除。ただし免除=何を流してもよいわけではない」が正確な理解です。「医療機関は免除だから大丈夫」という思い込みで個人向けサブスクや複製音源を使うと、規約違反や著作権法違反のリスクにつながる場合があります。
JASRACの使用料規定では、医療施設でのBGM利用は当分の間、使用料免除とされています。
(2)使用料規定上、当分の間使用料免除となる利用 ・福祉施設での利用 ・医療施設(医療法・介護保険法に基づく施設)での利用 ・教育機関での利用 ・事務所、工場等での主として従業員のみを対象とした利用 ・露店等での短時間で軽微な利用 (出典:JASRAC公式:BGMのオンライン申請)
歯科診療所は、医療法上の診療所としてこの「医療施設」に含まれます。そのため、JASRAC管理楽曲を院内BGMとして流す際の使用料は当面不要です。市販CDをそのままプレーヤーで再生する使い方であれば、JASRACへの申請なしで運用できます(自院への適用可否に不明点があれば、JASRACに直接確認するのが確実です)。
ただし「当分の間」という条件付きである点には注意してください。将来的に免除規定が見直される可能性はゼロではないため、長期的には著作権処理が完了しているBGMサービスを使う方法があります。

JASRACの使用料免除は、あくまで「JASRACが管理する演奏権等の使用料」の話です。次の3つは免除の対象外で、別途リスクがあります。
1. 音源の複製(CD-Rに焼く・PCに取り込んで編集する)
CDをコピーしてBGM用の音源を作る行為は、私的利用の範囲を超えると複製権の問題が生じ、レコード会社等(著作隣接権者)の許諾が必要になる場合があります。「買ったCDだから自由に使える」とは限らない点に注意が必要です。
2. NexTone管理楽曲
JASRACとは別の著作権管理団体NexToneの管理楽曲は、JASRACの免除規定の対象外です。J-POPの新しい楽曲などはNexTone管理のことがあり、医療施設向けの一律免除は公表されていないため、個別の確認が必要になるケースがあります。
3. 個人向けサブスク・動画サービスの音源
SpotifyやYouTubeを院内BGMに使うことは、著作権管理団体の免除規定とは別の問題——各サービスの利用規約——に抵触します。詳しくは次のセクションで解説します。
結論として、Spotify・Apple Music・Amazon Music・YouTubeなど個人向けサービスの院内利用は規約違反であり、著作権法違反のリスクもあります。これらのサービスは個人の私的な利用を前提にライセンスされており、店舗・施設での再生(公衆への再生)は規約で認められていません。
「JASRAC免除」と「サブスクの規約」は別の話です。JASRACの使用料が免除される医療機関であっても、サブスク音源を院内で流してよいことにはなりません。詳細は SpotifyやYouTubeを店舗BGMにできるかを解説した記事 をご覧ください。
歯科医院向けには、著作権フリーをうたうBGM CD(買い切り型)も販売されています。JASRAC・NexToneの管理外のオリジナル楽曲を収録したもので、一度購入すれば月額費用なしで使えるのがメリットです。
一方で、収録曲数は購入したCDの枚数に応じて限られるため、毎日同じ曲を繰り返し流すことになりやすい点には注意が必要です。曲数・ジャンルの豊富さと月額コストのバランスで、後述のサブスク型BGMサービスと比較して選びましょう。
歯科医院でBGMを流す方法は大きく4つあり、運用の現実解は「店舗向けBGMサービス」か「有線放送」の2択です。それぞれの特徴と注意点を整理します。
著作権と費用
| 方法 | 著作権・規約 | 費用感 |
|---|---|---|
| 個人向けサブスク(Spotify等) | NG(規約違反・法的リスク) | 月額約1,000円(個人向けプラン) |
| 市販CDをそのまま再生 | 条件付きOK(JASRAC免除) | CD購入費のみ |
| 有線放送(USEN等) | OK(著作権処理済み) | 要問い合わせ(公式非公開) |
| 店舗向けBGMサービス(アプリ) | OK(著作権処理済み) | 月額約1,000〜4,500円(税込・サービスやプランにより異なる) |
手間と注意点
| 方法 | 手間・注意点 |
|---|---|
| 個人向けサブスク(Spotify等) | 安くても院内利用は不可 |
| 市販CDをそのまま再生 | 複製はNGの場合あり・選曲が固定化 |
| 有線放送(USEN等) | チャンネル豊富・専用端末の設置あり |
| 店舗向けBGMサービス(アプリ) | 手持ち端末ですぐ導入・自動運用 |
個人向けサブスクは論外として、市販CDの再生は「JASRAC免除の範囲では合法的に運用できるが、選曲の固定化と複製リスクがネック」という位置づけです。
有線放送と店舗向けBGMサービスはどちらも著作権処理済みです。違いは導入の形態で、専用チューナー不要・手持ちのスマホやタブレットで今日から使える店舗向けBGMサービスのほうが、個人開業の歯科医院には導入しやすい選択肢です。
歯科医院で使いやすいBGMサービスを、実際に「歯医者 BGM」の検索結果や歯科医院での利用実績に登場する5サービスに絞って比較します。
料金・無料トライアル
| サービス | 月額(プラン・税込) | 無料トライアル |
|---|---|---|
| STORES BGM | 980円(2年プラン・月額換算)〜1,980円(月額プラン) | 7日間(カード登録不要) |
| モンスター・チャンネル | 2,068円(2年プラン)〜3,168円(月額プラン) | 14日間 |
| OTORAKU | 3,608円(3年割)〜4,488円(通常プラン) | 当月無料(最大31日間) |
| USEN MUSIC | 要問い合わせ(公式非公開) | 公式情報なし |
| WHITE BGM | 月額なし(買い切りCD 3,080円/枚) | 公式情報なし |
楽曲・対応端末
| サービス | 楽曲・チャンネル | 対応端末 |
|---|---|---|
| STORES BGM | 約6,000曲・オールジャンル | iOS/Android/Fire/PC |
| モンスター・チャンネル | 1,000以上のチャンネル | iOS/Android/Fire/PC |
| OTORAKU | 1,500万曲以上 | iOS/Android |
| USEN MUSIC | 豊富なチャンネル(数非公開) | 専用タブレット提供 |
| WHITE BGM | CD1枚(収録時間は商品により異なる) | CDプレーヤー |
著作権処理
| サービス | 著作権処理 |
|---|---|
| STORES BGM | 申請手続き不要 |
| モンスター・チャンネル | JASRAC・NexTone処理済み |
| OTORAKU | JASRAC・NexTone処理済み |
| USEN MUSIC | 処理済み(音源提供事業者) |
| WHITE BGM | 著作権フリー楽曲 |
※ 各社公式サイトの2026年10月確認時点。税抜表記のサービスは税抜価格に消費税10%を加算して税込に換算しています。STORES BGM の2年プランは2年分の一括払いです。「公式情報なし」は、公式サイトで確認できる範囲(2026年10月時点)では記載が見当たらない項目です。

| 最安プラン(税込) | 月額換算 980円(2年プラン) |
|---|---|
| プラン(税込) | 月額 1,980円 / 1年 1,480円/月 / 2年 980円/月 |
| 業種別プレイリスト | あり(医療機関向けあり) |
| ジャンル | オールジャンル |
| 対応端末 | iOS / Android / FireOS / PCブラウザ |
| 無料トライアル | 7日間(カード登録不要) |
STORES BGM は、STORES のスタンダードプランにも含まれています。プラン料金に含まれるため、STORES BGM への別途のお支払いはありません。
STORES BGM は、STORES 株式会社が運営する月額980円〜(2年プラン・月額換算・税込)・初期費用0円・7日間無料トライアル(カード登録不要)付きの店舗向けBGMアプリです。 配信楽曲(約6,000曲)はオリジナル楽曲が中心で、著作権管理団体が管理する楽曲は配信していません。著作権管理団体への申請手続きは不要で、「当分の間免除」が見直されても影響を受けずに運用できます。
クリニック・医療機関向けを含む業種・雰囲気別プレイリストを備えており、クラシック・ヒーリングピアノ・オルゴールなど歯科医院の定番ジャンルを選ぶだけで選曲が完了します。バックグラウンド再生・自動ループ対応で、朝に再生すれば閉院まで途切れません。
歯科医院で特に相性がよいのがスケジュール機能です。午前はクラシック、夕方の小児が増える時間帯はキッズ向け、と時間帯ごとにプレイリストを自動で切り替えられます。さらにCM・アナウンスの差し込み機能を使えば、定期検診(リコール)の案内や予防歯科のお知らせをBGMの合間に自動再生でき、院内販促にも活用できます。
iOS・Android・Fireタブレット・PCブラウザに対応し、専用機器は不要です。1契約で使える端末の台数に上限はありません。初期費用は0円です(月額利用料のみ。アプリを入れるスマホ・タブレット・PCは手持ちのものを使います)。7日間の無料トライアルは、終了後に自動で有料プランへ切り替わることはありません(STORES BGM よくある質問「無料トライアルのあと、自動で課金されますか?」)。
BGMだけを使うなら単品プラン、ほかの STORES のサービスもあわせて使うなら、STORES BGM も含まれるスタンダードプランがおすすめです。
タービン音のマスキングも、リコール案内のアナウンスも、これひとつで。
モンスター・チャンネルは、Monstarlab, Inc.が運営する店舗BGMアプリです。月額2,068円〜(税込・2年プラン)・初期費用無料で、世界中の500万曲から厳選された1,000以上のチャンネルが使い放題。クラシック・オルゴール(キッズ)・ピアノヒーリングなど医療機関に向くチャンネルがそろっており、病院・クリニックでの利用も公式に紹介されています。
PC・iOS・Android・Fireタブレットに対応し、14日間の無料トライアルがあります。JASRAC・NexToneへの手続きは運営会社が代行しているため申請不要です。豊富なチャンネルから細かく雰囲気を選びたい医院に向いています。
OTORAKUは、株式会社USENが運営する店舗向けBGMアプリです。1,500万曲以上の楽曲とプロ選曲のプレイリスト600以上を備え、業種カテゴリの「クリニック」から歯科医院に合う選曲ができます。歯のメンテナンスの注意喚起コメントをBGMとともに流す歯科向けプログラムを持つのが特徴です。
料金は月額3,608円〜(税込・3年割。通常プランは4,488円(税込))で、登録した当月は無料で試せます。iPhone・Androidスマホ・タブレットに対応。USENが運営するサービスで、選曲の幅を重視する医院に向いています。
USEN MUSICは、有線放送の株式会社USENが提供する業務用BGMサービスです。病院・クリニック向けの編成例を含む豊富なチャンネルが用意されています。専用の8インチタブレット端末が提供され、アンプ・スピーカーも店舗に合わせて見積りできます。
月額料金・初期費用は公式サイトでは非公開(要問い合わせ)です。24時間365日の電話サポートと全国駆けつけ対応が特徴で、設備込みのサポートを重視する医院向けです。
WHITE BGMは、株式会社ホワイトが運営する著作権フリーBGM CDの通販サービスで、「歯医者さんのBGM」としてオルゴール・リラクゼーション系のCDを展開しています。1枚3,080円(税込)の買い切りで、月額費用をかけずに運用できるのが最大の特徴です。楽曲は公式サイトによると完全自社制作・管理楽曲か著作権の切れたパブリックドメイン楽曲で、著作権管理団体への手続きは不要とされています。
CD1枚の収録時間は商品ごとに決まっているため(公式サイトの新譜の例では17曲・約61分)、診療時間中ずっと流す場合は同じ曲を繰り返し再生するか、複数枚を用意することになります。収録時間と枚数を踏まえて、月額費用をかけずに運用したい医院の選択肢になります。
関連記事:【格安】店舗BGMアプリおすすめ7選|全部使って料金・機能・評判を徹底比較【2026年版】

BGMサービスの導入は、無料トライアルを使えば実質的な初期投資ゼロで試せます。以下の5ステップで進めましょう。
STEP 1:院内の「音の課題」を洗い出す
タービン音が待合室まで聞こえるか、ユニット間の会話が筒抜けになっていないか、無音の時間帯がないかをチェックします。課題が明確になると、スピーカーの位置や選曲の方針が決まります。
STEP 2:再生環境を決める
手持ちのスマホ・タブレットとBluetoothスピーカーがあれば十分始められます。待合室と診療室で別の音源を流したい場合は、端末を2台用意します。
STEP 3:BGMサービスの無料トライアルに申し込む
比較表の候補から1〜2サービスを選び、無料トライアルで実際の院内で流してみます。カード登録不要のサービスなら、解約忘れによる課金の心配もありません。
STEP 4:シーン・時間帯別のプレイリストを設定する
待合室・診療室・小児の時間帯それぞれの選曲を決めます。スケジュール機能があるサービスなら、診療時間に合わせて自動切り替えを設定しましょう。
STEP 5:音量を調整して運用開始
会話を邪魔しない控えめな音量が基本です。スタッフと患者の双方に聞こえ方を確認し、診療中・昼休み・夕方で聞こえ方が変わらないかを1週間ほど試しながら微調整します。
JASRACの使用料規定では、医療施設でのBGM利用は当分の間使用料免除とされており、歯科診療所で市販CDをそのまま再生する使い方であれば、JASRACへの申請・使用料は当面不要です。
ただし、免除の対象はJASRAC管理楽曲の使用料のみです。音源の複製(CD-Rへのコピー等)には著作隣接権などの別の権利処理が必要になる場合があり、NexTone管理楽曲は個別確認が必要なケースがあります。心配なく運用したいなら、著作権処理不要のBGMサービスを使うのが確実です。
クラシック(ピアノ・弦楽器の小編成)、ヒーリングピアノ、オルゴールの3ジャンルが定番です。治療への緊張を和らげるリラックス効果と、タービン音をやわらげるマスキング効果を兼ねられるためです。
一方で、J-POPのランキングチャンネルや洋楽を流す歯科医院も実際にあります。患者層と診療スタイルに合っていれば、定番以外の選曲も選択肢になります。
おすすめできません。Spotify・YouTube・Apple Musicなどの個人向けサービスは私的利用を前提としており、院内での再生は利用規約違反にあたり、著作権法違反のリスクもあります。
「医療機関はJASRAC免除」という話と「サブスクの規約」は別の問題です。免除規定があってもサブスク音源を院内で流してよいことにはなりません。
音源と流し方によります。市販CDをそのまま再生するならJASRAC免除の範囲で運用できる場合がありますが、新しい楽曲はNexTone管理のことがあり、CDを複製した音源の利用には別の権利処理が必要になる場合があります。
また実務面では、日本語の歌詞は耳に入りやすく、問診や治療説明の会話と重なると聞き取りにくくなる場合があります。流行曲を取り入れるなら、著作権処理済みのBGMサービスのポップス系チャンネル・プレイリストを使うのが安全です。
診療中はタービンやバキュームの音で、BGMが聞こえにくい場面もあります。それでも、処置の合間の静寂を埋め、待合室の患者の緊張を和らげる効果は失われません。
音量は「会話を邪魔しない、耳を澄ませば聞こえる程度」が目安です。待合室はやや控えめ、機械音の多い診療室はマスキングを意識してわずかに強め、と場所ごとに調整しましょう。
流せます。端末を2台用意し、それぞれ別のプレイリストを再生するだけです。待合室・診療室・キッズスペースで別々のBGMを流す運用ができます。
内科・小児科・心療内科など診療科別の選曲や、病院の空間別BGM設計については、病院・クリニックBGMの完全ガイド で詳しく解説しています。歯科以外の医療機関を運営されている方はそちらをご覧ください。
SpotifyやYouTubeを院内で流すのは、規約違反かつ著作権法違反のリスクがある方法です。JASRACの医療施設免除は心強い制度ですが、「当分の間」の条件付きであり、複製やNexTone楽曲など免除でカバーされない領域もあります。歯科医院のBGMは、著作権処理済みのサービスで運用するのが、手間の少ない方法です。
この記事で紹介したBGMサービスの多くは無料トライアルを用意しています。タービン音のマスキングや患者の反応は院内で実際に流してみないと分からないので、気になったサービスはまず無料トライアルで自院との相性を確かめてください。
迷ったら、著作権の申請手続き不要・月額980円〜(2年プラン・月額換算・税込)で、スケジュール機能とアナウンス差し込みまで使える STORES BGM がおすすめです。初期費用0円・クレジットカード登録不要の7日間無料トライアルがあるので、実際に院内で流してみてから判断できます。
※ 2026年10月時点の公開情報をもとにしています。料金や条件は変わることがあるので、必ず各社の公式サイトで最新情報を確認してください。

STORES BGM サービスカタログ
著作権管理団体への申請不要で使える店舗BGMアプリ「STORES BGM」について、機能・特徴やプレイリスト、料金などについてご紹介しています。