ネットショップの利益率を左右する大きな要因のひとつが配送コストといっても過言ではありません。2026年現在、物流業界の人手不足や燃料高騰を背景に、各社ともに運賃改定や新サービスの導入を加速させています。
本記事では「ゆうパック(日本郵便)」と「宅急便(ヤマト運輸)」を徹底比較し、どちらが安いのか、あるいはどのような条件下でどちらを選ぶべきなのかを解説します。
関連記事:ネットショップの配送方法を徹底比較!安く送るコツと送料設定のポイント
ネットショップにおいて、配送料はお客さまが購入を決定する際の最終的な判断材料となります。また、ショップ側にとっては、1件あたりの送料を数十円削るだけで、年間の利益が大きく変わる重要な経営課題といえるでしょう。
米国の調査機関Baymard Instituteのデータによれば、カゴ落ち(カート放棄)の理由の約半数(39%)が「送料や手数料などの追加費用が高すぎたこと」によるものです。
高すぎる送料設定はカゴ落ちの最大の原因となり、逆に安すぎる設定はショップの利益を圧迫します。
参照元:Baymard Institute「50 Cart Abandonment Rate Statistics 2026」(2026年2月時点)
国内シェアを二分するこの2社は、料金体系や割引制度、得意とする荷物のサイズが微妙に異なります。「なんとなく近いから」という理由で選ぶのではなく、商材に合わせて最適なキャリアを選択することが不可欠です。
まずは割引を適用しない「基本料金」で比較してみましょう。両社とも、料金は「荷物のサイズ」と「送り先までの距離」で決まります。
| サイズ | ゆうパック(通常) | 宅急便(ヤマト) |
|---|---|---|
| 60サイズ | 820円〜 | 940円〜 |
| 80サイズ | 1,130円〜 | 1,230円〜 |
| 100サイズ | 1,450円〜 | 1,530円〜 |
※2026年現在の各社公表料金を基準とした目安です。最新の価格は必ず公式サイトでご確認ください。
ゆうパックの最大のメリットは、サイズごとの重量制限が非常に緩やかな点にあります。
ヤマト運輸の場合、60サイズなら2kgまで、80サイズなら5kgまでといった具合にサイズごとの上限がありますが、ゆうパックは全サイズ一律で「25kgまで」対応可能です。
そのため、小型であっても中身が詰まった重い荷物を送る際は、ゆうパックの方が安価に収まる傾向があります。重い商材を扱うショップにとっては心強い味方です。
基本料金だけを比較するとゆうパックが優勢に見える場面も多いですが、ヤマト運輸は「割引制度」をフル活用することで逆転が可能です。
クロネコメンバーズへの登録を前提とした持ち込み割引に加え、独自の電子マネー「クロネコメンバー割」で決済すれば、運賃が10〜15%も直接値引きされます。デジタル送り状の利用による割引も併用できるため、スマホやアプリを駆使してスマートに発送したい運営者にはヤマト運輸がおすすめです。
定価で送るのは非常にもったいないといえます。それぞれの割引制度を正しく理解しましょう。
参考:日本郵便「ゆうパック」(2026年2月時点)
参考:ヤマト運輸「お得な割引・料金・サービス」(2026年2月時点)
60サイズ以下の荷物であれば、宅配便ではなく「メール便」や「専用BOX」系サービスの方がはるかに安く済みます。
厚さ3cm以内の軽量な商品を発送する際、もっともコストパフォーマンスが高いのが日本郵便の「クリックポスト」です。全国一律185円という驚異的な安さに加え、追跡サービスが標準で付帯しているため、ネットショップ運営者には欠かせない選択肢となっています。
Yahoo!ウォレットとAmazon Payによる事前決済が必要ですが、自宅のプリンターで送り状を印刷し、そのままポストへ投函できる手軽さは大きな魅力といえます。
ヤマト運輸には、小さな荷物を運ぶのに便利な2つのサービスがあります。宅急便同等のスピードで届く「ネコポス」と郵便局の配送網を活用し厚さ3cmまで安価に送れる「クロネコゆうパケット」です。
スピード重視なら「ネコポス」、厚みやコスト重視なら「クロネコゆうパケット」と、用途に合わせた使い分けが可能になりました。
送料の安さを追求するのと同時に、発送にかかる「人件費(自分の時間)」を削ることも立派なコスト削減です。
STORES ネットショップ の管理画面からは、ヤマト運輸の「B2クラウド」や日本郵便の「クリックポスト」用のデータをかんたんに出力可能です。
大量の注文が入っても、一括で送り状を印刷できるので、手書きの宛名書きという非生産的な作業をゼロにします。また、住所の入力ミスによる誤配送のトラブルも未然に防ぐことが可能です。
詳しくはこちらでご紹介しています。
発送完了と同時にお客さまへ通知メールが自動送信されます。
管理画面上で追跡番号を入力してステータスを変更するだけで、お客さまに追跡番号付きの発送完了メールを自動送信可能です。これだけで1日の作業時間が数十分短縮されるでしょう。
配送情報の反映方法については、こちらでご紹介しています。
STORES ネットショップ とプラスシッピングを連携することで、ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便の送り状発行や配送手配を管理画面上で完結できます。注文情報が自動で取り込まれるので、CSV出力が不要になるほか、1件の発送から業界最安水準の特別配送料金が適用されるのが大きな魅力です。
月額利用料は無料で STORES ネットショップ のフリープランの方も利用できます。冷凍・冷蔵便にも対応しており、配送業務の自動化とコスト削減を同時に実現したい事業者様には欠かせない活用術です。
プラスシッピング連携については、こちらから
結論として、どちらが「安い」かは商材と配送スタイルによって決まります。
まずはご自身の主力商品のサイズと重さを再確認し、上記シミュレーションに当てはめてみてください。配送コストを最適化することで、あなたのショップの利益はもっと最大化できるはずです。

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