新しいプラットフォームを利用するにあたり、特に気になるのが“お金の動き”ですよね。売上金がいつ振り込まれるのか、支払いのタイミングや条件など、経営の安定に直結する要素だからこそ見逃せません。
本記事では、ネットショップ、決済、POS、予約といった幅広いサービスを展開する「STORES(ストアーズ)」が、各サービスでどのように売上を入金しているのか、具体的な仕組みをご紹介します。
導入を検討されている方は、ぜひ本記事で資金繰りの全体像を掴んでください。
STORES ネットショップ で発生した売上の入金方法
STORES ネットショップ は、誰でもかんたんにネットショップを開設できるサービスです。デザインテンプレートや決済機能が充実しており、初めてでもスムーズにオンライン販売を始められます。
商品が売れてから売上が入金されるまでの流れは以下の通りです。
- 購入のお知らせメールを確認
- ダッシュボード > オーダー にて対象オーダーを確認
- 購入者さまへ対応
- オーダー発生の翌月末に登録口座への売上金が入金される(入金額が10万円以上の場合)
指定口座への入金は、売上振込日の15時までに完了します。振込日が土日祝の場合、振込日の前営業日に振り込まれるので気をつけましょう。手動入金の機能はありません。
また、売上額がそのまま口座に振り込まれるのではなく、手数料を差し引いた額が振り込まれることに注意してください。
売上:売り上げた金額の合計(商品価格+送料)
入金:実際に振り込まれる金額の合計(手数料を差し引いた金額)
手数料
入金される際に引かれる手数料は以下の通りです。
- 決済手数料
- 振り込み手数料:1回あたり275円(税込)
- 事務手数料:1回あたり275円(「入金額が10,000円未満でも振込」に設定されている場合)
決済手数料は、プランによって異なります。
売上金の振込設定
入金額が10,000円未満の場合、振込設定にしたがって振り込まれます。
「入金額が10,000円未満でも振込」の設定にしている場合は、入金額が10,000円未満でもオーダー発生月の翌月末に振込されます。しかし、振込手数料に加え事務手数料がかかります。
「入金額が10,000円以上で振込」の設定にされていた場合は、次月以降に繰越です。
振込設定:入金額が10,000円以上で振込の場合
例)8月に15,000円(送料、消費税込)の商品が売れた
- フリープラン(決済手数料5.5%)の場合
- 15,000円 ‐ 5.5%(825円) ‐ 275円 (振込手数料)= 13,900円が翌9月末日に振込
- ベーシックプラン(決済手数料3.6%)の場合
- 15,000円 ‐ 3.6%(540円) ‐ 275円(振込手数料) = 14,185円が翌9月末日に振込
例)8月に5,000円(送料、消費税込)の商品が売れた
- フリープラン(決済手数料5.5%)の場合
- 5,000円 ‐ 5.5%(275円) ‐ 275円 (振込手数料)= 4,450円が翌々月10月へ繰越
- ベーシックプラン(決済手数料3.6%)の場合
- 5,000円 ‐ 3.6%(180円) ‐ 275円 (振込手数料)= 4,545円が翌々月10月へ繰越
- 5,000円 ‐ 3.6%(180円) ‐ 275円 (振込手数料)= 4,545円が翌々月10月へ繰越
振込設定:入金額が10,000円未満でも振込の場合
例)8月に15,000円(送料、消費税込)の商品が売れた
- フリープラン(決済手数料5.5%)の場合
- 15,000円 ‐ 5.5%(825円) ‐ 275円 (振込手数料)= 13,900円が翌月9月末日に振込
- ベーシックプラン(決済手数料3.6%)の場合
- 15,000円 ‐ 3.6%(540円) ‐ 275円(振込手数料) = 14,185円が翌月9月末日に振込
例)8月に5,000円(送料、消費税込)の商品が売れた
- フリープラン(決済手数料5.5%)の場合
- 5,000円 ‐ 5.5%(275円) ‐ 275円(振込手数料) ‐ 275円(事務手数料)= 4,175円が翌月9月末日に振込
- ベーシックプラン(決済手数料3.6%)の場合
- 5,000円 ‐ 3.6%(180円) ‐ 275円(振込手数料) ‐ 275円(事務手数料) = 4,270円が翌月9月末日に振込
ストアーズ から振り込まれる売上対象
お客さまが商品を購入する際に選択した支払い方法によっては、STORES 以外の会社から売上が振り込まれますので、以下もご確認ください。
ストアーズから振込対象となる支払い方法
- クレジットカード決済
- コンビニ決済
- 銀行振込
- あと払い(ペイディ)
- PayPal
- キャリア決済
- 楽天ペイ
- PayPay残高
- Amazon Pay
ストアーズ 以外から振り込まれる支払い方法
- 代金引換
スピードキャッシュ
通常だと売上の振込までに最大2ヶ月かかりますが、スピードキャッシュを利用すれば翌日にお振込が可能になります。なお、翌日が休祝日の場合は、翌営業日のお振込みとなります。
スピードキャッシュ利用時には、通常の決済手数料にくわえて別途スピードキャッシュ手数料が発生するのでご注意ください。
詳細や申請方法についてはこちらをご覧ください。
※申請が必要です。申請の前には、必ずスピードキャッシュ注意事項を確認したうえでご利用ください
スピードキャッシュ手数料
※スピードキャッシュ後、ご購入者様へ返金が発生したオーダーはキャンセル可能期間中であってもキャンセルができません。銀行振込等での返金対応が必要となりますのでご注意ください。
STORES 決済 で発生した売上の入金方法
STORES 決済 は、店舗で利用できる対面キャッシュレス決済サービスです。クレジットカード、交通系IC、QUICPay、iD などに対応しており、利用者の支払いは STORES に集約されます。
売上の入金タイミングは、「手動入金」か「自動入金」かによって異なります。
※初期設定は「手動入金」です。
手動入金
決済日の翌日午前6時から「振込依頼」の操作が可能です。「振込依頼」の操作が完了してから、翌営業日〜翌2営業日程度で登録口座へ入金されます。
着金までのサイクルが短く、任意のタイミングで振込依頼ができるのがメリットです(都度、振込依頼操作が必要)

自動入金
月末までの売上が翌月10日に金額確定し、20日に登録口座へ入金されます。20日が土日祝日の場合、入金されるのは翌営業日となります。
毎月1日〜10日までに入金設定を変更すると、入金スケジュールが変わる場合があるため、気をつけましょう。
振込依頼操作が不要で、毎月決まったサイクルで自動入金されるのがメリットといえます。

例)5月31日時点で「自動入金」に設定の場合
■6月1日から6月10日 までの期間に「手動入金」に設定変更
5月1日以降の売上が手動入金対象となるため、6月20日の自動入金はされなくなり、別途振込依頼が必要です。
※変更後、この期間に再度自動入金に戻した場合も6月20日の入金対象にはならず、7月20日に当月分と合算した売上が入金されます。
振り込み手数料
振り込み手数料は、入金方法によって異なります。
決済手数料
STORES 決済 を単体利用の場合、以下の決済手数料がかかります。
STORES 予約 で発生した売上の入金方法
STORES 予約 は、オンラインでの予約管理を効率化できるシステムです。事前決済やリマインド機能で予約業務をスムーズにします。
入金までの流れは以下の通りです。
- 決済発生期間:当月1日から末日
- 入金日:翌月25日(25日が土日祝日の場合には翌営業日)
- 入金額;発生した決済代金の決済手数料を引いた額
※取引発生の基準時間は「協定世界時(UTC)」カウントされています。そのため、日本時間では毎月1日の午前0時から午前8時59分までに発生した決済分が当月の振り込み対象となります。
例:
8月1日午前1時に決済された場合:当月の8月25日に振り込み。
8月1日午前10時に決済された場合:翌月の9月25日に振り込み。
入金サイクルを週1回に短縮できる
入金サイクル短縮化のオプションに申し込むことで、「週1回」のサイクルで銀行口座に入金することが可能です。
入金サイクルを「週1回」に切り替えた後に発生する決済から、決済手数料を引いた額が、毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は、翌営業日)に指定された銀行口座に振り込まれます。
※取引発生の基準時間は協定世界時(UTC)でカウントされています。そのため、日本時間では前々週水曜日午前9時から前週水曜日午前8時59分までに発生した決済分がお振り込み対象となります。
※入金サイクルを短縮した場合は、切り替えタイミングに応じて毎月25日に順次入金されます。(25日が経過した決済分から入金対象となります)
決済手数料
事前決済予約・回数券・月謝機能をご利用された際の1件あたりの決済手数料は、全てのプランで「4.9% + 99円」です。
月謝加入初月の料金を日割りにした場合の決済手数料は、下記の通りです。
1日分の月謝料金は、月謝料金÷当月の日数で計算しているため、小数点以下切り捨てとなります。 日割り額が、決済手数料以下の金額となった場合、「決済手数料=日割り額」となるので、気をつけましょう。
例:
日割り額200円の場合→決済手数料は99円
日割り額99円の場合→決済手数料は99円
日割り額55円の場合→決済手数料は55円
STORES モバイルオーダー から発生した売上の入金方法
STORES モバイルオーダー は、お客さまにスマートフォンから注文・決済を行っていただけるサービスです。店内注文もテイクアウト注文も可能なため、店舗のオペレーションを効率化するだけでなく、お客さまの利便性の向上することができます。
入金方法は以下の通りです。決済手数料と振込手数料(275円)を差し引いた売上(入金額)が振り込まれます。
- 入金額が10万円以上の場合、月末締め(23時59分まで対象)の翌月末払いにて、指定口座に振り込まれる。
- 入金額が10,000円未満の場合、振込設定にしたがって振り込まれる。
- 振込日が土日祝の場合、振込日の前営業日に振り込まれる。
- 手動入金の機能はない。
手数料
入金される際に引かれる手数料は以下の通りです。
- 決済手数料
- 振り込み手数料:1回あたり275円(税込)
- 事務手数料:1回あたり275円(「入金額が10,000円未満でも振込」に設定されている場合)
決済手数料は、1オーダーあたり3.6%+10円が発生します。
利用可能な決済手段は以下です。事前決済のみ対応しています。
例
オーダー①:1890円 、オーダー②18,110円の計20,000円の売上があった場合
- オーダー①1890円×決済手数料3.6%→68.04円
- 小数点以下を繰り上げし69円
- 69円+10円→79円
- オーダー②18,110円×決済手数料3.6%→651.96円
- 小数点以下を繰り上げし652円
- 652円+10円→662円
79円+662円の合計741円が決済手数料となります。
売上金の振込設定
入金額が10,000円未満の場合、振込設定にしたがって振り込まれます。
「入金額が10,000円未満でも振込」の設定にしている場合は、入金額が10,000円未満でもオーダー発生月の翌月末に振込されます。しかし、振込手数料に加え事務手数料がかかります。
「入金額が10,000円以上で振込」の設定にされていた場合、振込みは次月以降に繰り越されます。
ストアーズ のその他サービス
ストアーズ には、入金対象となるサービス以外にも、さまざまなサービスを提供しています。
STORES レジ
STORES レジ は、POSレジアプリです。売上や在庫の管理を一元化でき、STORES ネットショップ や STORES 決済 との連携により、オンラインとオフラインの販売を統合管理できます。
STORES ブランドアプリ
STORES ブランドアプリ は、自社専用の公式アプリをかんたんに作成できるサービス。プッシュ通知や会員証機能を備え、ブランドのファンづくりやリピーター獲得をサポートします。
STORES ロイヤリティ
STORES ロイヤリティ は、ポイントや会員制度を導入できるサービスです。来店頻度や購入額に応じた特典設計が可能で、顧客との長期的な関係構築に役立ちます。
STORES データ分析
STORES データ分析 は、売上や顧客データを可視化し、店舗運営に役立つ分析ができるサービス。売れ筋商品や顧客動向を把握し、集客や販促施策の改善に活かせます。
STORES ビジネスあと払い
STORES ビジネスあと払い は、仕入れや経費の支払いを「あと払い」で行える法人向けサービス。キャッシュフローを柔軟に管理でき、事業の安定した運営をサポートします。
ストアーズ を運営する STORES 株式会社について
STORES 株式会社 は、「Just for Fun(たのしみのために)」という理念のもと、個人事業主や小規模チームによる“たのしみ”を原動力とした経済活動の発展を目指す企業です。
ネットショップ開設、POSレジ、キャッシュレス決済、オンライン予約、店舗アプリ作成など、「お店のデジタル化」を一気通貫で支援するプラットフォームを展開しています。
これらのサービスを組み合わせることで、よりかんたんに、より効率的な事業運営を実現し、店舗事業者の成長を後押しする環境を提供しています
まとめ:ストアーズ の入金方法はシンプルで安心
ストアーズ の入金方法は「銀行口座振込」というシンプルな仕組みで統一されており、サービスごとにスケジュールが異なります。ネットショップや予約システムでは翌月払い、決済では最短翌営業日と、用途に応じて資金化のスピードを選べるのが特徴です。
導入を検討している方にとって、入金の安定性は欠かせない判断要素です。ストアーズ はその点において十分な信頼性と利便性を備えており、これからネットショップや店舗運営を始める事業者にとって強力な選択肢となるでしょう。