「ネットショップを開設したけれど、どのような写真を並べればいいのか迷ってしまう」「せっかくなら、副業としてしっかり売上につながる運営をしたい」
ショップの準備が整ったら、次はいよいよ「売れるための戦略」を立てるステップです。オンラインの世界では、写真の美しさはもちろんですが、「使いやすさ」や「トレンド」といった購入者側のニーズを理解することが、販売数を伸ばす大きな鍵となります。
ここでは、実際にオンラインで需要が高い写真のジャンルと、初心者の方が副業として成功させるために押さえておきたい具体的なコツを詳しく解説します。
オンラインで売れる・需要がある写真ジャンル
ネットショップで写真を販売する場合、購入者が「どのようなシーンでその写真を使いたいか」を意識することが重要です。
ここでは、オンライン上で特に需要が高く、売れやすい4つの代表的なジャンルを紹介します。
人物
人物写真は、Webサイトのバナー広告やブログ記事のアイキャッチなど、視覚的にメッセージを伝えたい場面で最も重宝されます。特に「家族の団らん」「仕事に打ち込む姿」「喜怒哀楽の表情」など、ストーリー性を感じる写真は汎用性が高く人気です。
ただし、人物が特定できる場合は、後々のトラブルを防ぐために必ずモデルリリース(肖像権使用同意書)を取得し、権利関係をクリアにしておくことが販売の絶対条件となります。
風景・観光地
風景写真は、旅行サイトやカレンダー、スマートフォンの壁紙など幅広い用途があります。有名な観光スポットだけでなく、その場所・その季節にしか撮れない絶景(桜、新緑、紅葉、雪景色)は季節ごとに大きな需要が発生します。
また、空や海、都会の夜景といったシンプルな風景は、文字を乗せるスペースがある構図(コピースペース)を意識して撮影することで、デザイナーにとって使いやすい「売れる素材」になります。
ビジネス
テレワークの普及やDXの推進など、ビジネスシーンの変化に伴い、関連する写真の需要は常に高まっています。PC作業をする手元、オンライン会議の様子、オフィスのエントランスなど、清潔感があり誠実な印象を与える写真が好まれます。
最近では、最新のガジェットを活用した働き方や、多様なメンバーが集まるチーム風景など、現代のトレンドを反映した素材が不足しているため、ここを狙うのも戦略の一つです。
イベント
クリスマス、正月、バレンタイン、ハロウィンなどの季節行事は、その時期に合わせてメディアやチラシでの需要が爆発的に伸びます。イベント当日にアップするのではなく、制作関係者が素材を探し始める「シーズンの2〜3ヶ月前」にはショップに並べておくのが売上を伸ばすコツです。
また、入学式や運動会といったライフイベントに関連する小物のイメージ写真なども、共感を得やすく、安定した販売が期待できます。
写真販売の副業のコツ
写真をただ並べるだけでなく、購入者のニーズに合わせた工夫をすることで、販売機会を大きく広げることができます。
副業として安定した収益を目指すために、押さえておきたい4つのポイントを解説します。
写真のクオリティ
オンライン販売では、スマホでの撮影も可能ですが、ノイズが少なく解像度が高いことは必須条件です。ピントの甘さや手ブレは、小さな画面では気づかなくても、購入者が拡大した際に致命的な欠陥となります。明るさや色味の調整(レタッチ)を行い、清潔感のある仕上げを心がけましょう。また、同じ被写体でも縦・横の両方の構図を用意しておくことで、購入者のレイアウトの都合に合わせやすくなり、選ばれる確率が高まります。
著作権・肖像権
写真販売において最も注意すべきなのが法的権利の管理です。
人物の肖像権はもちろん、背景に映り込んだ特定の企業のロゴ、キャラクター、アート作品なども著作権侵害にあたる可能性があります。トラブルが発生すると、ショップの閉鎖や賠償問題に発展しかねません。
不要な映り込みはレタッチで消去する、または撮影許可が必要な施設ではないか事前に確認するなど、権利を正しく扱うことがプロの販売者としての第一歩です。
需要・トレンドを抑える
「自分が撮りたいもの」と「市場が求めているもの」の乖離を埋めることが、売れるショップへの近道です。世の中で今何が話題になっているかをニュースやSNSでチェックしましょう。
例えば、環境問題への関心が高まればエコな暮らしの素材が求められ、キャッシュレス化が進めばスマホ決済のシーンが求められます。ストックフォトサイトの検索傾向をリサーチし、不足しているテーマや鮮度の高い素材をいち早く提供することが重要です。
タグ付け
素晴らしい写真でも、検索で見つけられなければ存在しないのと同じです。商品名や説明文には、関連するキーワード(タグ)を豊富に盛り込みましょう。「海」というキーワードだけでなく、「青空」「夏休み」「爽やか」「バカンス」など、写真から連想される感情やシーンを複数入れるのがコツです。購入者がどのような言葉で検索するかを想像し、具体的かつ幅広いキーワードを設定することで、あなたの写真がヒットする確率を最大化できます。
写真販売で稼ぐおもな方法
①ストックフォトサービスで販売
ストックフォトサービスとは、さまざまなシチュエーションに応じた写真が大量に用意されており、必要なものをダウンロードできるサービスです。国内ではPIXTAが有名で、海外ではAdobe StockやShutterstockなどが代表的なストックフォトサービスになっています。
購入する側は、都度購入かサブスクリプションのいずれかで購入するものが多く、大量に購入するサブスクリプションプランでは、1枚あたり数十円、都度購入だと1,000~数千円程度かかります。
写真を登録する際は審査があることが多く、ピントが合っていない写真や著作権上問題がある写真などは販売できません。マーケットプレイスやネットショップと比べると、クオリティが求められます。
その代わり、知名度が高いサービスが多くプロも使っているため、ニーズのあるジャンルで高クオリティの写真を撮影できれば、効率よく販売できる可能性があります。
②マーケットプレイスに出品
マーケットプレイスは、ショッピングモールにテナントを出店するようなイメージです。
BOOTHやスナップマートなどがサービスを提供しています。知名度があるため集客力があり、ネットショップと比べると自力で集客しなくても良いのがメリットです。
また、ストックフォトサービスほどのクオリティは求められません。
一方で、ストックフォトサービスのように、さまざまな状況の写真を単体で販売するのには向いていません。何らかのテーマに沿った写真をセットで販売しなければならないでしょう。また、ネットショップと比べると手数料が高めです。
③ネットショップで販売
ネットショップは、自分でWeb上にショップを作って、写真を販売する形態です。
自分で一からネットショップを作るにはHTMLやプログラミングの知識が必要ですが、STORES ネットショップ のようなASPカート型のサービスを利用すればかんたんれます。
ネットショップの場合、ストックフォトサービスやマーケットプレイスよりもカスタマイズ性が高く、自分に必要な機能を追加したり、コンセプトに合わせたデザインにしたりできます。また、3つの販売方法のなかでは、最も手数料を抑えられるのもメリットです。
一方で、ネットショップでは自力で集客をしないといけません。ネット広告の出稿やSNSでの情報発信、ショップのSEOなどの施策が必要になります。
写真販売が可能なおすすめサイト・サービス10個を比較
次に、写真販売が可能なサイトやサービスでおすすめのものを10個紹介します。
①STORES ネットショップ

STORES ネットショップ は STORES 株式会社が提供するネットショップ作成サービスです。数多くのテンプレートが用意されており、HTMLなどの知識がなくても簡単にネットショップを作れます。
デジタルコンテンツ販売にデフォルトで対応しており、写真データの販売が可能です。
初期費用・月額料金ともに無料から始められます。一部の機能を使ったり、手数料を抑えたりしたい場合は、有料のネットショップ ベーシックプランにしたほうがよいでしょう。
②BASE
BASEはBASE株式会社が提供するネットショップ作成サービスです。多機能で、多くの機能を追加料金なしで利用可能です。BASE Appsにより、拡張機能をかんたんに追加できるのもメリット。写真を販売する場合、「デジタルコンテンツ販売」のBASE Appsをインストールすることで対応できます。
③PIXTA
PIXTAは、ピクスタ株式会社が提供する有料ストックフォトサービスで、写真の点数は1億1300万点以上にのぼります。写真は39~5,500円で販売されており、コミッション率によって報酬が変わってきます。コミッション率は、クリエイターランクなどによって変わり、22~58%です。
④Adobe Stock
Adobe Stockはアドビ株式会社が提供する有料ストックフォトサービスです。報酬は33%の固定です。販売実績によって、Adobe製品が1年間無料になる特典があります。Adobe製品を使っている場合は、大きなメリットでしょう。
⑤Shutterstock
Shutterstockは世界的な有料ストックフォトサービスで、作品点数は5億8,000万点以上です。世界中にユーザーがいるため、日本ならではの写真などは、特に需要が高いでしょう。報酬は15~40%です。
⑥iStock
iStockはゲッティ・イメージズ・セールス・ジャパン合同会社が提供する有料ストックフォトサービスです。出品者は世界に40万3000人以上で、総作品点数は1億8000万点以上にのぼります。報酬は非専属だと15%ですが、iStockだけで販売する専属の場合は25~45%です。
⑦Snapmart
Snapmartは株式会社CREAVEが提供するマーケットプレイスです。スナップ写真がコンセプトで、日常の一コマやナチュラルな瞬間をとらえた写真が求められています。マーケットプレイスのほかに、決められたテーマに沿った写真を投稿するコンテストでも写真を販売可能です。
⑧写真AC
写真ACは、ACワークス株式会社が提供する無料ストックフォトサービスです。
2011年にリリースされ、総会員数は1500万人以上、クリエイターは10万人以上、素材点数は1000万点以上にのぼります。1ダウンロードにつき3.25ポイント、人物は11ポイントがクリエイターに付与されます。ポイントは1ポイント1円で、5,000ポイントから換金可能です。
⑨BOOTH
BOOTHはピクシブ株式会社が提供するマーケットプレイスです。
マンガやイラスト、小説などが中心ですが、写真の販売も行なえます。販売価格に追加金額を上乗せしてクリエイターを支援できる「BOOST」や、購入者へメッセージが送れるなどクリエイターとファンをつなぐ機能が充実しています。
⑩ココナラ
ココナラは株式会社ココナラによる、スキルを販売するマーケットプレイスです。販売は3,000円から可能。ある程度枚数をまとめて販売すると売上を確保しやすくなります。実績を積んで評価が上がれば、より稼ぎやすくなるのも特徴です。
大きく稼ぐならネットショップでの販売がおすすめ
写真販売で大きく稼ぐなら、ネットショップの利用がおすすめです。
ネットショップでは販売スタイルを自由に決められます。例えば、写真だけを販売できるストックフォトサービスと異なり、写真をプリントしたオリジナルグッズも売るなどの方法を自由に追加できます。
また、ネットショップは手数料を抑えられるのもメリットです。特に、販売が軌道に乗れば乗るほど、手数料の違いは売上に響いてきます。
ただ、ネットショップは集客施策を自ら行なう必要があります。広告出稿やSNS運用などを活用した集客のコントロールが重要になってくるでしょう。
写真販売の注意点、「肖像権・著作権」について
最後に、肖像権と著作権を簡単に説明します。著作権法では、著作物の保護が明記されており罰則もあります。著作物は以下のように定義されています。
思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。
引用:著作権法
著作物を撮影して販売すると著作権法違反になることがあります。著作権は、芸術性のある建造物でも認められていることがあるため、注意が必要です。
肖像権は、自分の姿を承諾なしに他人に使用されない権利で、法律で明文化されていませんが、プライバシーの権利の一部として考えられています。侵害した場合は民法上の不法行為として損害賠償請求を受けるおそれがあります。
写真に写った人物には肖像権があるため、モデルを使った写真を販売する場合などは、肖像権をよく確認しておくことが大切です。
写真販売のポイントまとめ
写真販売は、やろうと思えばスマートフォン1台からでも始められます。ストックフォトサービスやマーケットプレイス、ネットショップなどのサービスを利用して販売するのがおもな方法です。
現在では供給過剰気味で、写真販売で稼ぐためには売れる写真がどのようなものかしっかりと分析しなければなりません。また、大きく稼ごうと思うのであれば、手数料が安く自由度の高いネットショップがおすすめです。
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