「ネイルチップ販売に興味があるけれど、どう始めたらいい?」「どのくらい稼げるの?」といった疑問をすべて解消します。
この記事では、自爪を傷つけずに手軽におしゃれを楽しめるネイルチップの販売方法5選を徹底解説します。売れるための成功のポイント、収入の目安、そして資格の必要性まで網羅。ご自身のライフスタイルや目標に合った最適な販売方法を見つけて、ネイルチップ販売を成功させましょう。
ネイルチップ販売がネットで人気な理由は?
ネイルチップがネット販売で人気を集める理由を、手軽さ、費用、自爪への負担の3つの視点から解説します。
セルフネイルで難しいデザインが手軽にできる
セルフネイルの場合、利き手側の指に細かいアートを施すのは至難の業であり、高度なデザインや複雑なモチーフを実現するには、かなりの練習と時間が必要です。しかし、ネイルチップであれば、利き手に関係なく、制作段階でプロ並みのデザインを完璧に仕上げることができます。
装着はシールで貼るだけとかんたんで、気分やTPOに合わせて数分でネイルチェンジが可能。セルフネイルでは難しい繊細なデザインを、いつでも手軽に楽しめ、プロのクオリティを気軽に体験できる点が魅力です。
ネイルサロンに比べて安くて早い!
ネイルサロンでジェルネイルを施術する場合、価格相場はデザインやサロンのランクにもよりますが、5,000円〜10,000円程度が一般的です。また、施術時間はデザインにもよりますが、オフと合わせて2時間〜3時間程度かかります。
一方、ネイルチップは、オーダーメイドで高品質なものでも3,000円〜6,000円程度で購入できるものが多く、サロンよりも安価です。さらに、一度購入すれば繰り返し利用可能であり、装着時間も数分で済むため、時間と費用を大幅に節約できます。この手軽さとコストパフォーマンスの良さが、ネットでの高い人気につながっています。
自爪の長さに関係なく付けられる
ジェルネイルやスカルプチュアで自爪にアートを施す場合、一定の自爪の長さが必要となり、日常生活や仕事の都合上、自爪を伸ばせない方にはネイル自体が難しいという問題がありました。
しかし、ネイルチップは自爪の上から装着するため、自爪の長さや形状に関係なく、自由にデザインを楽しむことができます。極端に短い爪でも、希望通りの長さや形を実現できるため、仕事柄ネイルが禁止されている方や、自爪を傷つけたくない方に最適な選択肢です。
ネイルチップの販売方法5選
ネイルチップを販売する主要な5つの方法について、それぞれのメリット、デメリット、おすすめのプラットフォームを紹介します。
①ネイルチップ販売サイトから販売
メリット
- ネイルチップに特化した顧客層が多く、購入意欲の高いユーザーにアプローチしやすい。
- システムがネイルチップの販売に最適化されており、サイズ測定やチップの形の表示がしやすい。
- ショップの認知度が低くても、サイト自体の集客力で顧客に見てもらいやすい。
デメリット
- デザインやサービス内容について、サイト内の他の出品者と競合しやすい。
- サイト側の規定や手数料に従う必要があり、自由な販売戦略が取りにくい。
おすすめのプラットフォームと強み・手数料
- ミチネイル: ネイルチップ専門の販売サイト。品質管理が徹底されており、顧客の信頼性が高い。業務委託契約で販売する形になる。
②フリマアプリから販売(出品)
メリット
- 出品が非常にかんたんで、誰でも手軽に始められる。
- メルカリやラクマなど、膨大なユーザー数がいるため、幅広い層にリーチできる。
- 価格交渉などの機能があり、在庫処分や試し売りをしたい場合に柔軟に対応できる。
デメリット
- ハンドメイド作品だけでなく、中古品や雑貨も混在するため、ネイルチップに特化した顧客に見つけてもらいにくい。
- 価格競争に陥りやすく、適正価格より安く販売しなければならない場合がある。
- 販売手数料が高めに設定されている(例:メルカリは10%)。
おすすめのプラットフォームと強み・手数料
- メルカリ: 月間利用者が多く、圧倒的な集客力が強み。販売手数料は販売価格の10%。
- ラクマ: 販売手数料は販売実績に応じて変動するので、低コストで出品し販売することができる。
③ハンドメイド販売サイトから販売
メリット
- ハンドメイド作品に理解のあるユーザーが多く、デザイン性やオリジナリティを評価してもらいやすい。
- 商品の世界観やコンセプトを伝えやすく、ファンを獲得しやすい。
- サイト側が決済やトラブル仲介を担ってくれるため、個人間の取引リスクが低い。
デメリット
- ネイルチップ以外の多種多様なハンドメイド作品と競合するため、ネイルチップ専門サイトほどの集客力はない。
- 販売手数料がかかる(例:minneは10.5%)。
おすすめのプラットフォームと強み・手数料
- minne: 国内最大級のハンドメイドモール。決済手数料を含めた販売手数料は10.56%。
- Creema: minneと並ぶ大手モール。販売手数料は11%〜16%(カテゴリによる)。どちらもハンドメイド好きが集まる点が強み。
④自分のショップ作成して販売
メリット
- デザインや機能の自由度が最も高く、ブランドの世界観を最大限に表現できる。
- 顧客情報を直接管理でき、リピーター獲得のための施策(メルマガ、クーポンなど)を自由に実行できる。
- 決済手数料が低いプランを選べるため、売上拡大後の利益率を最大化しやすい。
デメリット
- 集客はすべて自力で行う必要があり、SNSや広告などでの積極的な販促が不可欠。
- 初期設定や運営に手間がかかり、トラブル対応なども基本的には自分で行う必要がある。
おすすめのプラットフォームと強み・手数料
- STORES ネットショップ: フリープランは月額無料。決済手数料はフリープラン5.5%、有料のベーシックプランは3.6%(または1.98%)。操作がかんたんで初心者もすぐに本格ショップを作成可能。
- BASE: スタンダードプランは月額無料。決済手数料が高め(約6.6%+40円/件)だが、機能拡張(Apps)が豊富で初心者人気が高い。
- Shopify: 月額費用はかかるが、カスタマイズ性が非常に高く、本格的なEC展開を目指す場合に最適。
あなただけのブランドショップを開設するならこちら: STORES ネットショップ で無料開設
⑤イベントなどに出店して販売
メリット
- 顧客と対面で直接コミュニケーションを取ることができ、商品の魅力やこだわりを直接伝えられる。
- その場でチップのサイズ確認やフィッティングができるため、顧客の不安を解消しやすい。
- ネット販売では出会えない新たな顧客層にアプローチできる。
- その場での決済に STORES 決済 などのモバイル決済端末を利用すれば、キャッシュレス対応も可能。
デメリット
- 出店料や交通費など、一時的なコストが発生する。
- 悪天候などにより、集客が左右される可能性がある。
- 一度に持ち運べる在庫に限りがある。
おすすめのプラットフォームと強み・手数料
- minneのハンドメイドマーケット: minneが主催する大型イベント。集客力が非常に高く、多くのファンに直接アピールできる。
- デザインフェスタ: アート系イベント。個性的なデザインを求める層に強くアピールできる。
ネイルチップ販売で必要なものリスト
ネイルチップ販売に必要なものを、制作・梱包・販売の3つの観点からリストアップします。
【制作に必要なもの】
- ネイルチップ本体(サイズや形を豊富に揃える)
- ジェルネイル用品一式(ベース、カラー、トップジェル)
- UV/LEDライト(ジェルの硬化に必須)
- ネイルブラシ、ドットペン、ピンセットなどアート用ツール
- アセトン(チップの裏側を溶かさないリムーバー)
【梱包・発送に必要なもの】
- ネイルチップ装着用両面テープまたは粘着グミ
- チップサイズ確認用のサンプルチップ(オーダー受付の場合)
- 台紙、OPP袋(チップを固定・保護するため)
- クッション材(プチプチなど)、小型段ボールまたはクリックポスト用箱
- サンキューカード、商品説明書
【販売に必要なもの】
- スマートフォンまたはPC(サイト運営用)
- カメラまたはスマホ(商品撮影用)
- 売上管理用ソフトまたはノート(経費管理のため)
- メジャー(サイズ測定用)
ネイルチップ販売はどのくらい稼げるの?
ネイルチップ販売の収入は、販売価格、販売個数、そして手数料率によって大きく変動します。2019年のデータ(※)によると、ネイルチップ・つけ爪カテゴリの作家の平均月収は9,000円〜10,000円程度とされています。
ただし、これは趣味で販売している方も含めた平均値です。トップクリエイターの中には、月収10万円以上を安定的に稼ぐ人も存在します。収入を増やすには、単価の高いオーダーメイドに対応したり、ECサイト(STORES ネットショップ やBASE, など)を利用して手数料を抑える戦略が重要になります。
(※)参照:minne byGMOペパボ「ハンドメイド 主婦・主夫作家の意識調査」(2025年12月)
ネイルチップ販売でもっと稼ぎたいなら、資格取得や努力は必須
ネイルチップの販売価格相場は、シンプルなデザインで1,500円〜3,000円、高度なデザインやオーダーメイドでは4,000円〜6,000円以上です。
この市場で稼ぐには、単に作るだけでなく、確かな技術と信頼性が必要です。ネイルチップ販売に必須の資格はありませんが、JNECネイリスト技能検定やJNAジェルネイル技能検定などの資格を取得することで、顧客からの信頼度や安心感を高めることができます。
資格は、スクールに通うほか、通信教育や独学で知識・技術を身につけて受験することが可能です。技術を深め、価格に見合うクオリティを提供し続ける努力は必須です。
ネイルチップ販売を成功させるポイント
ネイルチップ販売の売上を安定させ、リピーターを獲得するために欠かせない5つの成功ポイントを解説します。
SNSを活用して商品を宣伝する
ネイルチップは視覚的な魅力が命であるため、InstagramやTikTokといった画像・動画メインのSNS活用が成功の鍵です。単に商品の写真を投稿するだけでなく、実際に装着した動画や、使用シーンがイメージできるライフスタイル写真を投稿することで、顧客の購買意欲を高められます。
例として、週末のデート服に合わせたコーディネートや、オフィスネイルとしての見本など、顧客が「自分ごと」として捉えられるような具体的な活用例を提示しましょう。SNSを窓口として、ECサイトや販売ページへ誘導する動線作りも重要です。
ネイルの知識や技術を深める
競争が激しいハンドメイド市場で勝ち抜くには、クオリティの維持・向上が不可欠です。ネイルの知識や技術を深めることで、デザインの幅が広がるだけでなく、「チップが折れにくい工夫」「ジェルの剥がれを防ぐ加工」など、耐久性や実用性を高めることができます。
例として、ネイル検定の知識を活かして、チップの裏側の処理を丁寧に行うなど、見えない部分の品質にこだわることで、顧客満足度が向上します。確かな技術力は、高単価な作品販売やオーダーメイド受付の基盤となります。
おまけを付けるなど、顧客化に繋げる
商品を受け取った顧客に「嬉しいサプライズ」を提供することで、ショップへの好感度を高め、リピーター化を促すことができます。例として、ネイルチップに加えて、予備の粘着グミを多めに同梱したり、手書きのサンキューメッセージを添えたり、次回利用可能な割引クーポンを同封したりすることが効果的です。
特にサンキューメッセージは、作り手の温かさを伝えることができ、顧客との心理的な距離を縮めます。細やかな気配りを通じて、単なる商品の販売で終わらせず、顧客との長期的な関係構築を目指しましょう。
オーダーの受付を始めてみる
販売に慣れてきたら、オーダーメイド(サイズ、デザインのカスタム)の受付を始めることを推奨します。既製品では満たせない「自分だけの特別なネイルが欲しい」という顧客のニーズに応えることで、高い付加価値をつけられ、単価を大幅に上げることが可能です。
例として、「ブライダル用」や「成人式用」など、特別なイベントに特化したオーダーを受け付けることで、制作意欲の高い顧客層をターゲティングできます。オーダー受付は手間が増えますが、高単価販売と顧客満足度向上に直結する重要な成功戦略です。
さまざまな販売方法を取り入れる
ネットショップでの販売が軌道に乗っても、販売チャネルを一つに絞らず、複数の方法を並行して行うことがリスク分散と売上拡大につながります。例として、普段は STORES ネットショップ やBASEなどのASP型サイトでブランド力を高めつつ、minneで集客力を補完したり、年に数回イベント出店して対面販売を行うなどが有効です。
多様な販売方法を取り入れることで、異なる顧客層にアプローチでき、季節やトレンドによる売上の変動リスクを抑えながら、事業を安定させることができます。
ネイルチップ販売の時に注意すること
ネイルチップの販売では、実物と写真のギャップや、デザインの分かりやすさについて特に注意が必要です。
実物に近い商品画像にする
ネット販売において、お客さまは画面上の画像だけで購入を決定するため、実物と画像の色味や質感が異なると、クレームや低評価の原因となります。特にネイルチップは、照明や角度によって色味が大きく変化しやすいため、注意が必要です。
画像を加工しすぎず、自然光の下で撮影し、複数の角度から見た写真や動画を掲載することで、商品の状態を忠実に伝えましょう。また、「光の当たり方で色味が変わって見えることがあります」といった注意書きを明記することも大切です。
デザインがわかるように撮影する
ネイルチップのデザインを明確に伝えるためには、着用イメージとサイズ感が非常に重要です。爪の上に置いて撮影した画像や、実際に指に装着した写真(着用画像)を必ず載せることで、チップの大きさやカーブ、そして実際の使用イメージを顧客に伝えることができます。
また、ネイルチップの最大の課題であるサイズ選びで顧客を迷わせないよう、チップ裏側の正確なサイズを計測して明記することも、安心して購入してもらうための重要なポイントです。
ネイルチップ販売に関するよくある質問
Q.ネイルチップで人気なデザインは何ですか?
A.ネイルチップで人気なのは、ニュアンスデザイン、ワンホンネイル(韓国・中国系)、そして季節に合わせたマグネットネイルやフレンチネイルです。
Q.ネイルチップ販売をした場合、確定申告は必要ですか?
A.副業の場合、ネイルチップ販売で得た年間所得(利益)が20万円を超えると、所得税の確定申告が必要になります。
ネイルチップを販売するなら"STORES ネットショップ"
STORES ネットショップ は、フリープラン(月額0円)で始められるため、ネイルチップ販売の初心者でもリスクなくスタートできます。
専門知識は不要で、豊富なテンプレートからすぐにブランドの世界観に合ったショップを作成可能です。決済手数料も低水準であり、売上拡大後も利益を確保しやすいでしょう。
イベントでの対面販売には STORES 決済 を利用し、売上を一元管理することもできます。
まとめ
ネイルチップ販売は、手軽さ、安さ、デザインの自由度からネットで非常に人気の高いジャンルです。成功には、マーケットプレイス、フリマ、ECサイトなど、ご自身の作風や目的に合った販売方法を選ぶことが重要と言えます。
販売開始後は、SNS集客と商品画像のクオリティにこだわり、オーダーメイド対応やリピーター対策で長く愛されるブランドを目指していきましょう。
.jpg)
.jpg)
.jpg)