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更新日
2025-08-22

事前決済とは?メリットや導入の注意点・方法を解説

STORES マガジン編集部
事前決済とは?メリットや導入の注意点・方法を解説

突然ですが「事前決済」という言葉を聞いたことはありますか?事業をおこなっている方であれば、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

近年はキャッシュレスの支払いサービスも増え、「自社でも何か導入したい」「インバウンド(海外旅行者)向けの対策をしたい」とお考えの方もいらっしゃるかと思います。

一方で、事前決済の導入を検討しているものの「手数料が高そうだからまだいいかな……」、「どうやればいいか分からないし、お客さまは来てくれているし、もう少し考えてみよう……」と思われている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、上記のように事前決済の導入にまだ踏み切れていない方に対して数々の予約サイト開設をサポートしてきた ストアーズがメリットや身近な例も交えながら解説いたします。

事前決済とは?

事前決済とは、お客さまが来店前にクレジットカードなどで支払いを完了させる決済方法のことです。日本は現金での支払いを好む方もいらっしゃいますが、外国ではクレジットカードでの支払いが一般的です。

また、SuicaやApple Payなどの現金を持ち歩かずに買い物ができるサービスも増えてきており、今後は日本でも現金ではない支払い方法を選択されるお客さまが、さらに多くなると考えられます。

事前決済のメリット

早速ですが、事前決済を導入するメリットは一体何なのでしょうか?

キャンセル率が低下する

直前のキャンセル(いわゆるドタキャン)が社会問題になっています。事前決済は文字通り、予約時点で決済が行われるためお客さまの心理的に、キャンセルをおこないにくくなります。

また、旅行先のアクティビティを同一日時でとりあえず複数店舗予約したり、同一のお客さまに複数日程を仮予約として予約され、直前でひとつを除き全部キャンセルしたりするなどの悪意ある予約も防ぐことが可能です。

売上が上がる可能性がある

クレジットカードで支払う場合、予約をおこなうお客さまにクレジットカード会社のポイント(たとえば、楽天カードであれば楽天ポイントなど)がたまります。このポイントを集めていらっしゃる方が、同じようなお店を予約する場合、事前決済ありの店舗と現地払いのみの店舗で悩むと、最終的に事前決済を選択する可能性が高くなります。

また、外国の方がご予約されるようなビジネスユースの場合は、事前決済は必須といっても過言ではありません。外国の方は現金よりクレジットカードを利用することが当たり前になっているため、事前決済未対応の場合は予約される可能性が減ってしまいます。

当日に現金を扱わなくていい

当日にレッスン料などを回収する場合、回収の時間やお釣りの準備、売上金を銀行へ振込みに行くなど意外にやることが多いですよね。

また、生徒の方も気持ちよくレッスンなどを受けた後に、現金を回収するというステップがあると一気に現実に引き戻されてしまい、レッスンの余韻もなくなってしまいます。

キャンセルされたとしても、キャンセル費用を回収できる

キャンセル期限をすぎた予約に関してはお客さま側でキャンセルすることができません。そのため、あらかじめ決めたキャンセルポリシーに従って返金する・しないを事業者さまが選択することができます。

現地払いでキャンセルになった場合、その料金を回収するのは困難です。特に旅行先でのアクティビティなど、1回限りの予約の場合はお客さまに直接会うことも難しいため、電話やメールなどで依頼をおこないますが、電話に出てもらえないと泣き寝入りするしかありません。

導入にあたり気をつけることって?

事前決済を導入するにあたって気をつけたいことをご紹介します。

対応の決済方法を確認する

事前決済には、下記のようにさまざまな決済手段を選択できます。

  • クレジットカード決済
  • 電子マネー決済
  • コンビニ決済
  • オンライン銀行決済
  • キャリア決済 など

サービスを利用したお客さまが普段利用している決済方法に対応していなければ、契約を逃してしまう恐れがあります。幅広い決済手段に対応することが、事前予約を獲得するうえで重要です。

たとえば、ミドル〜シニア世代はクレジットカード決済に馴染みがあります。一方で若い世代の場合は、クレジットカード決済よりも電子マネー決済・QRコード決済といったスマートフォンを使用する決済方法が馴染みやすいといえるでしょう。

事前決済の方がお得であることをアピールする

予約システム「STORES 予約」では「事前決済の場合の金額」と「現地払いの金額」の2つの金額を分けて設定することが可能です。

たとえば「事前決済の金額」を「現地払いの金額」より500円安く設定すると、事前決済にした方がお得になるため、多くのお客さまに事前決済で予約をおこなっていただけるでしょう。

キャンセルポリシーを記載する

事前決済での予約に対して「返金をするのかしないのか」や「返金するならどのように対応するのか」をきちんと明記する必要があります。たとえば「返金する際の銀行振込手数料は差し引く」、「1週間前までのキャンセルは50%の返金が発生する」など、ルールを明記しておくことで、トラブルを防止することが可能です。

キャンセル期限を設定する

事前決済をおこなう場合は、キャンセル期限を設定しましょう。設定することで、キャンセル期限を過ぎた予約はお客さま側でキャンセルすることができなくなります。

事前決済の導入が効果的な業種は?

事前決済の導入により、飲食店や宿泊施設、美容院・サロンなど、さまざまな業種の店舗によい効果がもたらされているようです。事前決済を導入してどのような効果があったのか、見ていきましょう。

飲食店

ある飲食店では、事前決済を導入することにより、予約の無断キャンセルによる損失を防げるようになりました。仮に無断キャンセルが発生した場合でも、事前決済を活用していれば予約されていた分の利益を確保できます。

また、現地で決済する手間を省けるため、スムーズに会計を済ませたいお客さまの多くが事前決済を選んでいます。

宿泊施設

宿泊施設でも、事前決済を導入することで、無断キャンセル・直前キャンセルによる損害発生のリスクを低減しやすくなります。

従来であれば、予約が直前になってキャンセルされたりドタキャンされたりすると、その分の売上を回収することは難しい状態でした。事前決済では、事前に「直前のキャンセル料は〇%」と記載するため、決済後も利益を確保できます。

また、会計の際にお金のやり取りをする必要がないため、混雑する時間帯でもスムーズにチェックインしやすくなります。

美容院・サロン

美容院やサロンでも、事前決済により一人あたりの対応時間を短縮する効果があるといえるでしょう。

たとえば美容院の場合は、限られた時間の中でカットをはじめとした施術をおこない、多くのお客さまによりよいヘアスタイルを提供することが求められます。

事前決済を活用することでお会計の時間を短縮でき、その時間を施術に費やしたり、より多くのお客さまへサービスを提供したりと、より高い価値を提供できるようになりました。

STORES 予約 で事前決済を導入する

STORES 予約 で事前決済を導入するにあたり、専用の機器や新たなオプションなどの契約をおこなう必要はありません。 まずは、「クレジットカード決済利用申請」が必要です。運転免許証などの身分証明書と、振込先の銀行口座情報の準備が必要なので、気をつけましょう。

※くわしい手順はこちらをご確認ください。

まとめ

本記事では、事前決済の概要や導入するメリット、注意点、効果的な業種についてご紹介しました。

事前決済をうまく活用すれば、キャンセル率の低下や現金を取り扱う手間、キャンセル料を回収しやすくなるなど、さまざまなメリットがあります。

ただし、キャンセルポリシーや期限の設定など、気をつけるべき点もあるのでご注意ください。

本記事で紹介した内容を参考に、自社にあった事前決済サービスを活用してみましょう。

事前決済についてよくある質問

事前決済とはどういう意味ですか?

事前決済とは、お店へ訪れる前にあらかじめ支払いを済ませることです。

近年では、IT技術を活用して予約段階でキャッシュレス決済を活用し、サービスの料金を支払うことを「事前決済」と呼びます。

事前決済のデメリットは?

事前決済には、主に下記のようなデメリットもあります。

  • 手数料が継続的に発生する
  • 導入費用および月額料金が発生する
  • 導入を決定してから運用開始までに時間がかかる
  • セキュリティ対策にも配慮する必要がある

事前決済は利便性が高い反面、維持費用やセキュリティ対策などの面でコストがかかる点にご留意ください。

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