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更新日
2025-09-17

セルフレジのメリット・デメリットとは? 導入の注意点や種類を解説

STORES マガジン編集部
セルフレジのメリット・デメリットとは? 導入の注意点や種類を解説

コンビニやスーパー、衣料品店などで続々と導入が進むセルフレジですが、今後大型店舗だけでなく中小規模のお店へも広まっていくことでしょう。

そこで、今回はセルフレジの種類や導入メリットについて解説します。

セルフレジとは?

セルフレジとは、消費者が自分自身で会計をおこなうレジシステムのことをさします。

セルフレジには「セミセルフレジ」と「フルセルフレジ」という2つのタイプがあり、以下のような違いがあります。

セミセルフレジとは?

商品のスキャンまでをお店のスタッフが行い、精算は精算機を使い消費者自身がおこなうシステムです。主に大型スーパーなどで導入が進んでいます。

セミセルフレジは、バーコードスキャンに慣れていない方でもスムーズに買い物ができるというメリットがあります。

フルセルフレジ(無人レジ)とは?

商品スキャンから精算・袋詰めまで、すべてを消費者がおこなうシステムです。ローソンやファミリーマートなどのコンビニなどで導入されています。

レジに人が常駐する必要がないので、人員コストを抑えられるというメリットがあります。

セルフレジを導入するメリット

日本でもセルフレジの導入が進んでいるとはいえ、まだ目新しいものと捉えているかたも多いのではないでしょうか。人手不足が続く日本では、今後続々とセルフレジを導入する店舗が増えていくことでしょう。

そこでお店がセルフレジを導入する場合のメリットについて解説します。

人員コスト削減

セルフレジ導入のもっとも大きなメリットは人員コストの削減といえるでしょう。レジ要員を常駐させる必要がない分、他の業務に人手を回すことができます。

レジ管理業務(締め作業など)の簡略化

セルフレジは会計情報がすべてデータ保存される上、現金会計時も釣り銭が自動排出されます。会計ミスがなくレジ締め作業を簡略化することが可能です。

レジの混雑回避

セルフレジならレジのスタッフ不足による会計待ちの列を作ることがありません。消費者にとっても自分のペースで会計できるため、落ち着いて買い物をすることができます。

セルフレジを導入するデメリット

導入コストがかかる

セルフレジを導入する場合、ある程度の導入コストがかかります。セルフレジの種類にもよりますが、一台あたり100〜300万円ほどの費用が必要です。

必要な台数やセルフレジに求める機能などを検討のうえ、予算を組みましょう。もし予算内に納めることが難しい場合は、メーカーへ見積もりを依頼するのもおすすめです。メーカーの担当窓口に相談することで、可能な限り要望に添う提案を受けられます。

顧客対応(サポート)が必要

セルフレジは「導入すればレジに人員を割く必要が無くなる」というものではありません。お客さまがセルフレジに慣れていない場合は、適宜サポートする必要があります。

特にセルフレジの導入直後は、お客さまが慣れていないため、サポートを求められることが多くなるでしょう。

また、シニアのお客さまが多い場合もサポートが必要になりやすく、顧客対応のコストがあまり下がらない場合もあります。

万引きや未決済の可能性がある

セルフレジならではの問題として、万引きの増加や商品の未決済といったリスクが高まりやすい点があります。商品をスキャンせず、故意に万引きをおこなう人も一定数いるでしょう。

また、悪意はなくても、意図せずに商品の決済が完了しておらず、一部の商品の支払いができていなかったといったケースも考えられます。

対処法として、防犯カメラの増設や監視スタッフの増員などが求められます。

セルフレジを導入する際の注意点

店舗にあったセルフレジの種類を

セルフレジを選ぶ際は、店舗の事情を考慮することが大切です。セルフレジは主に、以下の2種類があります。

  • セミセルフレジ:商品の登録機とお金の支払機が分離しているタイプ
  • フルセルフレジ:1台で登録から支払いまで対応できるタイプ

フルセルフレジは機械の占有スペースは小さくなりますが、お客さまによってはレジ操作や支払いに手間どり、レジ効率が悪くなる場合があります。

一方でセミセルフレジは、支払機を増やすことでレジ効率がよくなります。ただし、レジの設置スペースが大きくなるため、店内面積に余裕がない店舗には不向きです。

設置するスペースは余裕を持って

セルフレジを選ぶ際は、店内の設置スペースを考慮する必要があります。

セルフレジの大きさは機種によって異なりますが、決して小さくはありません。導入台数や同時利用者数によって、必要な設置スペースは異なります。

事前に正確な予測を出すことは難しいので、セルフレジをはじめて導入する場合は、少し余裕を持ってスペースをとっておくと安心です。

もし他の店舗でセルフレジを導入している場合は、その事例を参考に必要なスペースやセルフレジの導入台数などを決めるとよいでしょう。

顧客のサポート体制を整える

セルフレジの導入後は、お客さまのサポート体制が整っている状態を維持することがポイントです。

導入直後は、普段よりもサポート人数を増やしましょう。なぜなら、セルフレジ導入後は不慣れな人のサポートをすることが多くなるためです。

セルフレジの利用時に不便感を与えてしまうと、顧客離れにつながりかねません。ていねいにサポートしましょう。

セルフレジを導入した事例

実際にセルフレジを導入してどのような影響があったのか、具体例を挙げてご紹介します。セルフレジ導入を検討している企業担当者の方は、ぜひチェックしてください。

鳥と卵の専門店 鳥玉

沖縄県でスタートし、2020年に串カツ田中ホールディングスのグループ入りした「鳥と卵の専門店 鳥玉」は、同年9月に関東初進出。関東では、主にショッピングモールのフードコートエリアで展開しています。

「鳥玉に合う新たな形のレジ」を摸索していた同社は、多様なサービスと連携可能な「dinii」のセルフレジを導入。キャッシュレス決済は、多様なサービスと機能連携ができる「STORES 決済」の導入を決めました。

キャッシュレス決済専用セルフレジを利用する世代は20代から40代が多く、オープンから4ヶ月ほどの時点で、キャッシュレス決済の比率は全体の3割を占めているとか。レジの回転率も上がりました。また、セルフレジ導入によって1名で複数のセルフレジのサポートが可能に。スタッフへの研修は1時間もかからず、短時間で教えられることに魅力を感じているようです。

STORES 導入事例「鳥と卵の専門店 鳥玉

ホルモンショップ naizoo

「ホルモンを通して美と健康を提供する」をコンセプトにしているホルモンショップ「naizoo」は、セルフで完結できるお店づくりを展開。同店は若い世代のお客さまが多く来店しており、導入はスムーズに進みました。

また、同店はお弁当を検討しており、決済時にキッチン内のプリンターから伝票が出るスマレジを利用していました。そこで、スマレジに対応するキャッシュレス決済方法として「STORES 決済」の導入を決めたそうです。

なるべく人件費を抑え、販売価格を下げることで、お客さまに還元し、さらなる支持を得ています。

STORES 導入事例「ホルモンショップ naizoo

コンビニ

コンビニ業界大手のローソンでは、一部店舗でセルフレジが導入されています。

自分で支払う手段を選択して商品をスキャンし、すべての商品の購入が完了したら「購入する」ボタンを押すだけで購入可能です。

セルフレジを導入することで、スタッフの業務負担を軽減できただけでなく、売上アップにも貢献しています。

イオン

イオンのセルフレジ「レジゴー」はスマートフォン向けのアプリで、当初はレジ待ち時間の短縮を狙って導入されました。

しかし、導入後は客単価の向上にも貢献していることがわかりました。買い忘れの防止や家族全員で楽しく買い物ができる点が評価され、客単価に好影響をもたらしたそうです。

イオンは一般的に普及しているセルフレジも導入しており、通常のレジも並行して稼働中です。セルフレジに苦手意識がある人でも、安心してイオンを利用できる状態になっています。

ユニクロ

ユニクロのセルフレジは、商品をかごに入れて置くだけで読み取りが完了します。「RFID」というICタグを商品に付けており、タグを無線で読み込むことで、一瞬で商品のスキャンを完了します。

商品をひとつずつ手動でスキャンする作業が不要で、優れた購入体験を提供しています。

まとめ

本記事ではセルフレジのメリット・デメリットや導入時の注意点、企業の導入事例などをご紹介しました。

レジ業務を効率化することで、レジ業務の効率化や混雑の回避といったメリットを実現できます。一方で導入コストを見誤ったり、お客さまへのサポート体制を整備しなかったりすると、かえって業務効率が悪化する場合もあるので、注意が必要です。

本記事で紹介したメリット・デメリットを理解しつつ、うまくセルフレジを導入しましょう。

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