ネットショップの売上を伸ばすためには、既存のお客さまに向けてリピート購入を促すことだけではなく、常に新規のお客さまを集客し続けることも大切です。そこで今回は、通常のSNSアカウントへの投稿とは異なる、有料広告のひとつである「Instagram 広告」の活用方法についてご紹介します。
Instagram には、以下2つの配信方法があります。
- アプリから操作を行い簡易的に広告配信する方法
- Facebook ビジネスマネージャーを活用した本格的な配信方法
この記事では、それぞれの配信手順を写真付きでご説明していますので、ぜひご活用ください。
【こちらの記事はこんな方におすすめ】
- 新規のお客さまの集客方法に悩んでいる方
- 広告を出してみたいが、何から始めたらいいかわからない方
- Instagram で広告を出してみたい方
Instagram 広告とは?
Instagram広告では、Instagram のフィード投稿やストーリー、リール動画に広告を出すことが可能です。
かんたんにできる Instagram アプリからの配信と、広告の専門家も利用している Facebook ビジネスマネージャーを使った高度な配信の2種類の方法があります。
それぞれの配信手順は、以下よりご確認ください。
Instagram 広告を出してみよう
Instagram アプリから配信する
Instagram アプリから、6ステップで簡単に広告が配信できます。
表示数・クリック数など大まかな数値しか確認はできませんが、
- スマートフォンから操作ができること
- 過去に投稿した写真やテキストを広告として配信できること
から、初めての方でもチャレンジしやすい方法です。
なお、Instagram で広告を出すには、個人アカウントからビジネスアカウントへの切り替えが必要です。まだお済みでない方は、ヘルプページを参考に、先に設定を変更しておきましょう。
ステップ1:「広告ツール」を選択
Instagram アプリで、アカウントのトップページをひらき、「[プロフェッショナルダッシュボード]」をタップします。ツールカテゴリにある「広告ツール」のボタンを選択。
ステップ2:広告に利用する投稿の選択
「投稿を選択」のボタンから、広告に使いたい投稿を選びます。
Instagram が推奨している投稿を選ぶこともできますし、自分で好きなものを選ぶことも可能です。また、フィード投稿だけでなくストーリー投稿の内容を選択することも可能です。

ステップ3:目標を選択
あなたのプロフィールにアクセスする / あなたのウェブサイトにアクセスする / あなたにメッセージを送信する のいずれかから、目標を選択します。
広告をクリックした際の遷移先となるので、「広告を出す目的」に合わせた目標を選ぶことが大切です。
ネットショップへの集客に活用する場合は、「あなたのプロフィールにアクセスする / あなたのウェブサイトにアクセスする」のいずれかを選ぶことをおすすめします。
ステップ4:オーディエンスを設定
どのような層・ターゲットに広告を配信するかの設定を行います。「おすすめのオーディエンス」または「自分で作成」から選択が可能です。
どちらを利用しても良いですが、地域・興味関心や趣味嗜好・年齢などを具体的に絞ることができる「カスタム」が、特におすすめです。
ネットショップでターゲットにしている顧客層に近いInstagram ユーザーに表示されるので、効果が得やすい傾向にあります。

カスタムで設定行っていくと「推定オーディエンスサイズ」が表示されます。推定オーディエンスサイズとは、作成したオーディエンスの設定条件と、広告の配信条件を掛け合わせて、どれぐらいのユーザーが対象になるかをしめす推定値です。
広告を配信する際には、推定オーディエンスサイズを必ず確認し、対象人数と広告の成果の検証をおこないましょう
ステップ5;予算と期間を設定
1日100円からでも配信は可能ですが、少額の場合は最適化に必要な十分なデータを収集することができません。効率的に広告を配信するためには月に10万円程度は予算としてかけるようにしましょう。
また、期間は最低でも1週間、できれば1ヶ月は配信を続けましょう。
ステップ6:広告の出稿
配信内容や条件に間違いがないか確認しましょう。
問題がなければ、支払い方法としてクレジットカードを追加し、「投稿を宣伝」をタップしてください。Instagram 側で広告の審査が行われ、通過すると広告の出稿が開始されます。
Instagramアプリからの配信は、これで完了です。
Facebook ビジネスマネージャー から配信する場合
Facebook ビジネスマネージャーを利用して Instagram や Facebook に広告を配信する方法です。
- 広告を表示させるターゲットをより細かく絞り込むことが可能
- 詳細なデータを用いた広告の振り返りができる
というメリットがあります。
ただ、PCから操作のみとなっており、設定方法も複雑ですので、ある程度広告に慣れてきたら挑戦してみましょう。
なお、今回は初めてFacebook ビジネスマネージャーから広告を出す場合の手順をご紹介します。
「広告配信の経験はないが既にInstagram のショッピング機能を利用している」という場合はステップ6から、「過去に広告を出したことがある」という場合はステップ7から操作をしてください。
ステップ1:Facebook ビジネスマネージャのアカウント開設
①ビジネスマネージャのアカウント作成
https://business.facebook.com/overview
上記URLにアクセスし、FacebookもしくはInstagramのアカウントからログインするか、新しいアカウントを作成します。

②ビジネスマネージャの基本設定
ビジネスの名前・担当者名・仕事用メールアドレスなど、必要箇所に情報を入力します。
ビジネスの名前はビジネスの公称(会社名・店舗名など)と一致させる必要があります。基本的にネットショップ名を入れるようにしましょう。
また、仕事用メールアドレスについては、Facebook個人アカウントのメールアドレスと異なるものでも問題はありません。ただし、Facebook社から連絡が届くこともあるので普段使うメールアドレスを設定するようにしてください。
メールアドレス登録後に配信される認証メールも、必ず確認しておきましょう。
③ ビジネス情報の登録
ネットショップの基本情報を入力しましょう。
未入力でも利用は可能ですが、問い合わせを減らすためにも入力しておくことをおすすめします。

ステップ2:広告アカウントの作成
①広告アカウントの作成
ビジネス情報 > 広告アカウント > 追加 > 新しい広告アカウントを作成 の順番でクリックします。

②広告アカウントの設定
広告アカウント名や時間帯・通貨を選択した後、広告アカウントで宣伝するビジネスを選択します。
広告アカウントで宣伝するビジネスを選択する画面が出てきた場合は、ステップ1で作成したビジネスマネージャーを選択してください。

③支払い情報の追加
所在地と通貨を選択し、クレジットカード情報を入力します。
ステップ3:Facebookページの作成
①Facebook ページの作成
ビジネス情報 > アカウント > ページ > 追加 > 新しいFacebookページを作成 の順番でクリックをします。
②Facebook ページの設定
Facebook ページの名前やカテゴリを設定します。
Facebook ページの名前は後ほどでも変更できますが、基本的にはネットショップの名前を登録するのがおすすめです。カテゴリは該当するものを1つ選択してください。

ステップ4:Instagram アカウントとの連携
① アカウントの追加
ビジネス情報 > アカウント > Instagramアカウント >追加 の順番でクリックします。
②Instagram にログイン
「Instagramアカウントを取得」を選択し、Instagram のログイン情報を入力しましょう。これでInstagram との連携は完了です。
ステップ5:ドメイン認証
①登録ページに移動
ビジネス情報 > ブランドセーフティと適合 > ドメイン >追加 > ドメインを作成 の順番でクリックします。
②ドメイン入力
ドメインを入力します。
ドメインは「●●.com / ●●.net / ●●.shop 」の形式で入力してください。
※「https://」が入っているURLの形式はエラーが出てしまうので、注意しましょう。

③認証コードの設定
「1. 次のメタタグをコピーします」にて表示されるタグをコピーし、STORES ネットショップ のページに登録します。STORES ネットショップ の管理ページに登録したら、Facebookに戻り、「ドメインを認証」のみどりのボタンをクリックします。
具体的な設定方法は、STORES ネットショップ のよくある質問からご確認ください。
ステップ6:ピクセルコードの発行・設定
①Facebook ピクセルコードを発行
ビジネス情報 > データソース > データセット > 右上にある点3つ > イベントマネージャで開く をクリックします。
※データセットで新しくデータセットを作るよう求められた場合は、作成してください。
②ピクセルの設定
「Metaピクセルを設定」 をクリックします。

③ピクセルコードのインストール
「コードを手動でインストール」をクリックします。
④コードをコピーし STORES に設定
「コードをコピー」のボタンをクリックし、ベースコードをコピーしたら、STORES ネットショップ 管理画面に貼り付け保存時ます。
※STORES ネットショップ 側の設定はこちらの記事 の「2. ダッシュボードの広告タグをONにします」よりご確認ください。

⑤詳細の設定
「自動詳細マッチをオンにする」に必ずチェックを入れてください。

⑥イベント設定ツールよりURLを登録
「イベントを追加」をたっぷし、ストアのURLを登録します。
ステップ8:キャンペーンの作成
①キャンペーンの作成
広告マネージャから作成をクリックします。
※広告マネージャについてはMetaのオフィシャルサイトもご確認ください。

②キャンペーンの詳細設定
広告のタイプや目的を設定します。
ネットショップへの集客の場合は、
- 広告タイプ:オークション
- 目的:トラフィック または 売上
を選ぶようにしましょう。

③詳細設定その2
必要箇所を入力していきましょう。
ステップ9:広告の設定
広告の詳細を設定します。
ステップ10:広告の作成
実際に配信する写真や動画・テキストの設定をします。
※目的が「トラフィック」の場合の写真となっています。目的が「売上」の場合は一部異なる場合もございますのでご注意ください。

ステップ11:広告の配信
内容を確認し、「公開する」を押します。広告の審査が行われ、通過すると広告の出稿が開始されます。
新規顧客の集客に向けて、ぜひチャレンジしてみましょう。
※Facebook ビジネスマネージャに関する詳細設定についてご不明点がある場合はMeta社へご確認ください。