更新日
2025-07-04

ネットショップの集客方法9選(有料・無料)!集客を成功させるコツも解説

STORES Magazine編集部
ネットショップの集客方法9選(有料・無料)!集客を成功させるコツも解説

ネットショップは、実店舗と比べると集客に工夫が必要です。

実店舗では主に近隣エリアの競合を気にすればよいのに対して、インターネットの場合は全国のショップと競わなければならないからです。

物理的な店舗がなく、通りすがりの来店が期待できない点も集客の難易度を上げています。ネットショップの場合、お客さまを集めるために能動的に動かなければ人が来ず、確実に廃業してしまうリスクが高いです。一方で、どこにいても購入できるため、集客がうまくいけば全国からの購入が見込めます。

そこでこの記事では、ネットショップの集客方法を9つ紹介します。集客を成功させるコツもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

ネットショップにおすすめの有料集客方法5つ

まず、有料の集客方法を5つ紹介します。

リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahooの検索結果に表示される広告で、設定したキーワードが検索されると広告が表示されます。例えば、「ブランド名 Tシャツ 購入」で検索する人は、そのブランド名のTシャツを購入しようとしている可能性が高く、自分のショップに誘導できる可能性が高いでしょう。

SEOで特定のキーワードを上位表示させるのは難易度が高いですが、リスティング広告なら、お金を支払うことですぐに上位表示が可能になります(自然検索結果とは区別されて表示される)。

ただし、成果を出しやすいキーワードは競争が激しく、クリックあたりの単価が高くなりがちです。人気のキーワードは1クリック数千円になることも珍しくありません。そのため、費用を抑えつつ成果を出すには、広告運用の知識や技術が必要です。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、Webサイトを閲覧したり、スマートフォンアプリを利用したりするときに表示される画像の広告です。設定したキーワードに関連するサイトなどで表示されます。クリック課金と表示回数に応じて課金されるインプレッション課金があります。

リスティング広告は購入など行動を起こす寸前の顕在層にアピールできるのに対して、ディスプレイ広告は潜在層にアピールします。リスティング広告よりもクリック単価が低く、表示機会が多いのがメリットで、ニッチなキーワードにも対応できます。

潜在層にアプローチする性質上、ディスプレイ広告のコンバージョン率はリスティング広告よりも低くなります。まずはリスティング広告で顕在層を十分に集め、その後、ディスプレイ広告で潜在層にリーチを広げていくのがおすすめです。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は、自分の商品をアフィリエイターに宣伝してもらう手法です。費用は完全成果型で、成果が発生しなければ費用も発生しないのがメリットです。また、自分で広告を作らなくてよいのも長所でしょう。

一方で、広告の内容を自分でコントロールできないのがデメリットです。アフィリエイターの紹介の仕方によっては、商品イメージを悪化させたりクレームの原因になったりすることもあります。最低限、守ってほしいルールや禁止事項をアフィリエイターに周知することはできますが、それが実際に遵守されるかどうかはわかりません。

また、商品をアフィリエイターに広告してもらうには、商品や販売ページが魅力的であり、かつ報酬条件が優れている必要があります。紹介しても売れる見込みがない、売れても報酬が少ないといった商品を積極的に広告してくれるアフィリエイターは少ないです。

商品を魅力的に紹介するページ(セールスレター)を作り、各種素材(画像や商品紹介テキストのサンプルなど)を用意し、アフィリエイターが販促しやすい環境を整える必要があります。

SNS広告

SNSは無料でも運用できますが、有料の広告も出せます。無料でSNSを運用する場合は成果が出るまでに時間がかかりますが、有料広告を使えば短期間で集客可能です。

SNS広告は、投稿の間に自然に入るため広告と気付かれにくく、見てもらいやすいのが特徴です。広告のターゲティング精度の高さも特徴で、例えばFacebook広告であれば、年齢や性別、地域はもちろん、趣味嗜好などで絞り込むこともできます。少額から出稿でき、低コストで始められる点も大きなメリットです。

一方で、ターゲットの設定が不適切な場合、広告に効果がなく費用対効果が下がる可能性があります。また、SNSをメインで利用しているのは若者のため、高い年齢層にアプローチしにくいのもデメリットです。

YouTube広告

YouTubeは月間アクティブユーザーが6,500万人以上とユーザー数が多いため、YouTube広告は幅広い層への訴求が可能です。YouTube広告のメリットは、スキップされた場合は課金されず、費用対効果が高いことなどが挙げられます。また、動画のため文字や画像と比べて情報量が多いことや、最初の数秒は必ず見てもらえる点も長所です。

デメリットは、動画制作にノウハウが必要で習得に時間がかかることが挙げられます。スキップされるまでの最初の数秒でユーザーの興味をつかむ必要があるため、シナリオ構成のスキルや知識も要求されます。さらに、ユーザーに好まれない動画を作ると、ショップのイメージが下がる可能性がある点にも注意が必要です。

以下、有料集客それぞれのメリットやデメリットを表にまとめました。参考にしてください。

集客手段 内容 メリット デメリット
リスティング広告 検索結果画面に表示 確実に上位表示可能 人気キーワードは単価が高い
ディスプレイ広告 Webサイトなどに画像で表示 表示機会が多く、単価も安め 潜在層へのアプローチなのでコンバージョン率は低い
アフィリエイト広告 アフィリエイターに宣伝してもらう 完全成果型の報酬体系 自分で広告をコントロールできない
SNS広告 投稿と投稿の間に入る ターゲティング精度が高く少額から出稿できる 高い年齢層にはアプローチしにくい
YouTube広告 YouTubeの再生前などに流れる 文字や画像と比べて情報量が多い 制作にノウハウが必要

ネットショップにおすすめの無料集客方法4つ

次に、無料の集客方法を4つ紹介します。

SEO

SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、GoogleやYahooの検索結果で上位に表示させる施策のことです。有料集客でリスティング広告を説明しましたが、SEOでは費用をかけずに検索結果で上位表示させます。

SEOで上位表示させるためには、Webサイトの専門性やオリジナル性、信憑性の高さ、情報量、最新性などが必要です。ネットショップの場合は、表示させたいキーワードを意識した商品名や説明文にしたり、取り扱い商品を充実させてページ数を増やしたりすることが代表的なSEOとして挙げられます。

SEOがうまくいくと無料で上位表示できるのがメリットです。一方で、成果を出すには短くても数ヵ月はかかりますし、成功する保証もありません。

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングとは、ユーザーに対して価値のあるコンテンツを提供して、目的の行動を促すことです。ネットショップの場合、ブログ運営がコンテンツマーケティングとして挙げられます。

ネットショップのブログ運用では、商品の紹介だけでなく、ユーザーが望んでいる情報を提供する必要があります。例えば、アパレルの場合だと着こなし方やコーディネートの提案などが挙げられるでしょう。

コンテンツが検索エンジンで露出すればユーザーとの接点を増やせますし、ただのモノ売りではない専門家・アドバイザーとしてのポジショニングにより信頼も生まれます。

ただ、優れたコンテンツの作成には時間と工数がかかります。ショップ運営のかたわらブログを定期更新する負担は覚悟しなければいけません。また、コンテンツマーケティングもSEOと同じく即効性がなく、長期的に継続する必要があります。

SNS

ネットショップを運営するのであれば、SNS運用は必須です。ブログ運営を行なっているのであれば、更新記事を知らせるなど、ブログを補完する目的でも使えます。拡散力が強く、いわゆるバズった状態になれば、思わぬ集客も可能です。

一方で、SNSはブログ以上に継続的に投稿を続ける必要があります。また、フォロワーに対してきちんとしたコミュニケーションを取ることも求められます。面倒だからと無視していては、ショップのファンを減らす結果につながるでしょう。さらに、SNSには炎上リスクもあるため、投稿内容には注意が必要です。

口コミ・レビュー

口コミやレビューのメリットは、実際のユーザーの声であるため、ほかのユーザーから共感を得やすいことです。また、同じ悩みをもつ人の解決の場ともなっています。

昔の口コミは狭い範囲でとどまっていましたが、インターネットの登場後は広く拡散するようになり、影響力を増しています。

一方で、商品やサービスの不備で炎上するリスクがあるのがデメリットです。また、古い口コミしかないと「最近はあまり売れていない?ということは粗悪な商品なのかも?」といったマイナスイメージを与える可能性もあります。

以下、無料集客それぞれのメリットやデメリットを表にまとめました。参考にしてください。

集客手段 内容 メリット デメリット
SEO 検索エンジンで上位表示させる施策 上位表示すれば無料で集客できる 即効性がない
コンテンツマーケティング ブログなどでユーザーに有益な情報を提供 ユーザーとの接点を増やせる、信頼される コンテンツ作成の時間・工数が重い負担になる
SNS ショップの更新情報などを投稿 拡散すると集客増につながる 更新が面倒、不用意な投稿による炎上リスク
口コミ・レビュー ユーザーに感想を投稿してもらう リアルなユーザーの声のため共感を得やすい 商品や対応に不備があった際の炎上リスク

有料集客は短期、無料集客は長期で取り組む

有料集客と無料集客には、それぞれ短所と長所がありますが、有料集客は基本的に短期での集客を、無料集客は長期での集客を目標にすべきです。

有料集客は費用をかければ確実に広告が露出するため、すぐに集客につながります。ネットショップ開業初期は少しでも早く安定した売上を確保したいので、まずは短期間で成果が出る有料広告を実施しましょう。

そのうえで、SEOやSNS運用などの無料集客に長期的な視点で取り組んでいくのがおすすめです。

本当の意味での「無料」集客は存在しない

この記事でも「無料」集客としてSEOやSNSを紹介しましたが、「無料」は半分正解で半分間違いです。

たしかに有料集客のように直接費用がかかるわけではなく、SEOにより自分のショップページが上位表示されたり、SNSアカウントのフォロワー数が伸びたりすれば、費用をかけずに安定集客ができます。

しかし、そこに至るまでに多くの時間が必要です。ショップを運営している以上、時給0円ではありませんから、無料集客とはいっても、時間的・人的コストは確実にかかっていることを意識する必要があります。

集客する目的は売上増であるべき

集客をする場合に陥りがちなのが、目的がズレることです。

ネットショップを運営するのであれば、目的は売上増であるべきですが、集客に力を入れると、「人を集めること」が目的になりがちです。例えばリスティング広告やSEOなどで、顧客にはなり得ない人が検索するキーワードを出稿したり対策したりするケースです。

仮に集客が成功していても売上につながらず、時間や費用が無駄になりかねません。

商品の魅力やページのクリエイティブの質が重要

有料集客でも無料集客でも、見込み客をネットショップの特定ページへ連れてくるまでしかできません。

商品が売れるかどうかは、商品自体の魅力や商品ページのクリエイティブ(コピーや画像など)の質にかかってきます。商品が粗悪なものだったり、商品ページの出来栄えが微妙だったり(情報量が足りない、写真が素人っぽいなど)すれば、いくらネットショップに人を連れてきても売上は上がりません。

商品力や販売力を確保することが何よりも重要であり、その土台があるからこそ、集客施策がしっかりと売上増につながります。コピーや写真など、ページのクリエイティブ作成時のポイントについては、以下の記事が参考になるのでぜひチェックしてみてください。

【ネットショップの売上アップ】売れる商品説明文とは?買いたくなる魅力的な文章の書き方を解説

ネットショップで使う写真の撮り方!背景や洋服撮影のコツも解説

ネットショップにおすすめの集客方法まとめ

ネットショップの集客方法には、有料のものと無料のものがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

基本的には有料集客は短期目的、無料集客は長期目的で取り組むのがおすすめです。

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