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更新日
2025-08-26

クラウドファンディングのやり方は? 仕組みや種類、基本を徹底解説!

STORES マガジン編集部
クラウドファンディングのやり方は? 仕組みや種類、基本を徹底解説!

資金調達の形として注目される「クラウドファンディング」。個人や企業がアイデアや思いを発信し、それに共感した人々から資金を集める仕組みは、多くのプロジェクトを現実のものにしてきました。

しかし、初めて挑戦する方にとっては「どう始めればいいの?」「どんな種類があるの?」と疑問も多いはずです。

この記事では、クラウドファンディングの基本的な仕組みから種類、実践のポイントまで、わかりやすく解説します。これからプロジェクトを立ち上げたい方は、ぜひ参考にしてください。

クラウドファンディングとは?

クラウドファンディング(Crowdfunding)は、「群衆(クラウド/Crowd)」と「資金調達(ファンディング/Funding)」を組み合わせた造語で、インターネットを通じて不特定多数の人々から少額ずつ資金を集める仕組みです。

従来の資金調達のように、銀行からの融資やベンチャーキャピタルによる出資といった形式に頼らず、「共感」によって資金を集められる点が大きな特徴です。

クラウドファンディングでは、「新しい商品やサービスを作りたい」「社会課題を解決したい」といった想いやアイデアを持つ個人や団体(=起案者・実行者)が、専用のクラウドファンディングサイト上にプロジェクトページを立ち上げ、支援を呼びかけます。

そして、その想いやビジョンに共感した人々(=支援者)が、応援の気持ちを込めて資金を提供します。

近年では、手軽に始められるうえに、SNSとの相性もよく「拡散性が高い」ことから注目を集めており、資金調達の手段にとどまらず、市場の反応を試すテストマーケティングやファンづくりの手段としても活用されることが増えています。

クラウドファンディングにおける基本的な流れとやり方

クラウドファンディングの流れは、利用サイトによって異なります。ここでは、ネットショップがクラウドファンディングを利用するシチュエーションにおける基本的な流れとポイントを解説します。まずは、大筋を理解しておきましょう。

クラウドファンディングサイトを選ぶ

クラウドファンディングをスタートするには、まず専用サービスを選びます。いくつかのサービスをチェックしてみると、すでに起案しているショップがどのような商品・サービスをリターンにしているか把握でき、イメージが湧きやすくなるでしょう。

現時点でクラウドファンディングの利用時期が未定でも、クラウドファンディングのサービスに目を通すことは大切です。どのようなショップの、どのような商品が支援を集めているのかが把握でき、マーケティングの勉強にもなります。

リターン商品の決定

利用サービスが決まったら、リターン対象商品を検討しましょう。売れ行きがあまりよくない商品より、よい口コミが集まり拡散が期待できる商品がおすすめです。

プロジェクトページの作成、公開

リターン商品が決まったら、プロジェクトの掲載準備を始めます。制作者や運営者の想いが伝わるキャッチコピーやメッセージを考えましょう。その際、注目度の高いプロジェクトや自分のプロジェクトと似ているページを参考にして勉強すると、いいアイデアを思いつくかもしれません(ただし、盗用はNGです!)。準備ができたら申請し審査結果を待ちます。問題がなければページを公開して、資金調達がスタートです。

プロモーション活動

募集期間中はさまざまなプロモーション活動を行いながら、プロジェクトページを拡散しましょう。SNSはもちろん、リアルイベントを通じたPRをはじめ、友人・仲間など親しい人にも周知するなど、さまざまな形で宣伝しましょう。

支援者には、定期的な活動報告が重要です。現状の集まった金額や支援者の数などの進捗状況を報告しましょう。プロジェクトがどのように進んでいるか理解できることで、支援者の方は安心できます。
また、支援するか迷っている方にも活動報告があることで信頼につながり、新たな支援者となってくれるかもしれません。

募集終了、リターンの送付

集まった資金でプロジェクトを実行し、リターン商品の発送をします。発送は簡易包装ではなく、感謝の気持ちが伝わるていねいな梱包がおすすめです。

また、リターン商品には、SNSアカウントのQRコード付きのメッセージカードをつけ、アクセスを促しましょう。そしてブログやSNSで、資金が正しく使われたことを報告することが大切です。そうすることでプロジェクト終了後も、商品を購入してくれるなど引き続きショップを支援してくれるかもしれません。

クラウドファンディングの種類と仕組み

クラウドファンディングには、下記の種類があります。

購入型クラウドファンディング

最も一般的な形式で、支援者が製品やサービスを購入する形で資金を提供します。アイデア段階の商品やイベントなどのプロジェクトに対して利用されることが多いです。

寄付型クラウドファンディング

寄付型クラウドファンディングは、支援者がリターンを求めず、社会貢献や公益性の高い活動に対して資金を提供する形式です。主に慈善活動や災害支援などで活用されます。

融資型クラウドファンディング

支援者が事業者にお金を貸し付け、一定期間後に元本と利息を受け取る形式です。貸金業法や金融商品取引法の登録などがあるため、ベンチャー企業や中小企業の資金調達に適しています。

株式投資型クラウドファンディング

企業が自社の株式を小口で支援者に提供し、出資を募る形式です。非上場企業の未公開株に少額から投資できる特徴があります。

ファンド型クラウドファンディング

特定の事業に対して出資を募り、売上や利益など成果に応じたリターンを得る形式です。主に不動産、エネルギー、農業などの分野で活用されています。

ふるさと納税型クラウドファンディング

自治体がプロジェクトを立ち上げ、共感した支援者からふるさと納税として寄付を募る形式です。税控除や返礼品が受けられ、地域活性化を目的としています。

ここからは、ネットショップ運営者の方が挑戦しやすい「購入型」「寄付型」「融資型」「投資型」の4つを詳しく説明します。

購入型クラウドファンディングとは?

購入型クラウドファンディングとは、資金提供をした支援者に、商品やサービスをリターンする仕組みで、個人・企業・任意団体とさまざまな起案者が実行しています。

ネットショップ運営者の方が購入型のクラウドファンディングを利用した場合、支援者には販売している商品を届けることが可能です。また、実行者がイベント主催者などの場合は、入場チケットなどの権利をリターンにすることもあります。

寄付型クラウドファンディングとは?

名前の通り、購入販売ではなく寄付という形で起案者を応援する仕組みです。一般的な寄付との違いは、お互いの顔やお金の使い道がネット上で「見える化」されていることです。

起案者は多くの場合SNSで活動報告しますので、支援者はSNSを通じてお金がどのように使われているかを把握できます。

融資型クラウドファンディングとは?

融資型クラウドファンディングは、事業者(起案者)が支援者(投資家)から資金を借り受け、その資金をもとにビジネスを展開し、後日利息付きで返済する形式です。

投資家は「貸付」という形で参加するため、一定期間後に利息とともに元本の返済を受けることが期待されます。

金融商品の扱いになるため、サービス提供会社には第二種金融商品取引業や金融商品取引法の登録が必要です。利回りの目安は3〜12%程度で、ハイリスク・ハイリターンな傾向があり、元本保証はされません。

投資型クラウドファンディングとは?

投資型クラウドファンディングは、支援者が資金を出して企業の事業成長を後押しし、その見返りとして金銭的リターンを得ることを目的とした資金調達手法です。

原則として起案できるのは法人に限られ、事業者には金融商品取引法に基づいた登録(第一種少額電子募集取扱業または第二種金融商品取引業)が必要です。

支援者へのリスク説明も義務付けられており、元本保証がないことを理解したうえでの参加が求められます。

投資型には主に「株式投資型」と「ファンド型」の2種類があります。

株式投資型は、非上場企業が自社株式をクラウドファンディングで小口販売し、将来的な成長や上場による値上がり益を投資家が期待する仕組みです。

ファンド型は、特定の事業に対して出資を募り、売上などに応じた分配金や、サービス提供などをリターンとして支援者に提供する仕組みです。

ネットショップにおすすめなのは?

支援者へのリターンのない寄付型の場合、寄付を募るだけの理由が必要です。例を挙げると、「災害で店の存続が困難になった」「限界集落で伝統工芸品を引き継ぎたい」など。そのため、寄付型は社会貢献度の高いプロジェクトが多くなっています。

一方、商品やサービスを支援者にリターンする購入型は、商品の事前購入ともいえ、一般のネットショップでも気軽に挑戦しやすいでしょう。

ネットショップがクラウドファンディングに挑戦するメリット

購入型クラウドファンディングは、ネットショップに適しているといえます。
ここでは、ネットショップがクラウドファンディングに挑戦するメリットを解説します。

資金調達をおこなえる

いうまでもなく資金調達はクラウドファンディングの本来の目的ですが、ネットショップ運営でも重要なメリットです。「お客さまの期待に応える新商品を販売したいけど資金が足りない…」と悩んでいる場合など、上手に活用することで資金調達と商品販売が同時に実現する機会を生むことが可能になります。

多くの人にショップの存在を知ってもらえる

企業や団体を応援したい人がたくさん訪れるクラウドファンディングのサイトを利用すれば、通常のお客さまとは別の経路で自社商品を見つけてもらえる可能性がアップします。
また、クラウドファンディング参加者は、興味・関心のある分野に感度が高いです。よいものは拡散されやすい傾向があり、ショップの知名度・認知度上昇も期待できます。

ファンを増やせる

クラウドファンディングへの挑戦は、顧客を増やすきっかけ作りにもなります。「応援したい」という想いの強い支援者は、ショップのファンになる可能性が高いです。
支援者が商品に満足し、ショップの運営理念に共感してくれれば、その支援者は将来的なリピーターになってくれるかもしれません。

テストマーケティングができる

挑戦中や開発中といったプロセスにある商品は、コメントやメッセージを通じて支援者から率直な感想や意見を集めやすいです。
集めた声からお客さまのニーズや評価をうまく収集すると、今後の商品開発やマーケティングに非常に役立つでしょう。

クラウドファンディングのデメリット・リスクは?

クラウドファンディングでは、プロジェクトが成立した場合、約束どおりにリターンするのが起案者の義務です。そのため、リターン商品が用意できない、あるいは、予定より遅れるといったことになると、謝罪や返金対応などが必要になります。

そのような状況になると、クラウドファンディングを利用するメリットが台無しになってしまいます。ネットショップの集客や売上げアップのためにクラウドファンディングを使うときは、実行可能な計画を立て、確実に商品を届け、支援者からの信頼を失わないことが大切です。

クラウドファンディングを成功させる3つのコツ!

クラウドファンディングを成功に導くには、魅力的な企画内容だけでなく、「共感を得る工夫」や「事前の準備」などが重要です。多くの支援を集めるためには、プロジェクトの設計段階から丁寧な戦略が必要になります。

ここでは特に効果的な3つのポイントを紹介します。

魅力があるリターンを用意する

支援者が「応援したい」と感じる大きな理由のひとつがリターンの内容です。単なる商品提供ではなく、「支援することでどんな体験が得られるのか」「どんな特別感があるのか」を明確に伝えることが重要です。

また、5,000円以下・10,000円以上など複数の金額帯で選択肢を用意し、さまざまな支援者にアプローチできる仕組みにしておきましょう。画像やエピソードを添えることで、リターンの魅力がより伝わりやすくなります。

始める前にプロジェクトを宣伝する

クラウドファンディングを始めたからといって、自然と支援が集まるわけではありません。成功の鍵は「開始前の宣伝活動」にあります。SNSやブログ、リアルのネットワークなどを活用し、プロジェクトの存在を早期に周知しましょう。

公開直後に支援が集中すれば、「注目のプロジェクト」として掲載される確率も高まり、多くの支援者を巻き込む好循環が生まれます。

共感できる・応援したくなるプロジェクトにする

クラウドファンディングでは、商品の魅力だけでなく、「なぜこのプロジェクトをやるのか」「実現したい未来は何か」といった背景や想いが共感を呼びます。同じ課題を抱える人々や、似た夢を持つ人に届けるストーリーをていねいに構築しましょう。

プロジェクト実行者の人柄や熱意が伝わることで、「この人を応援したい」という気持ちが自然と芽生え、支援につながります。個人の夢でも、共感の設計次第で大きな支援が得られます。

おすすめのクラウドファンディングサイト3選

クラウドファンディングを始める際は、目的やプロジェクトの性質に合ったプラットフォーム選びが成功のカギです。ここでは、支援者数やサポート体制、分野の特化性などから選ばれる人気のサイトを3つを紹介いたします。

CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

CAMPFIREは、日本最大級のクラウドファンディングプラットフォームで、これまでに約10万件以上のプロジェクトが立ち上げられ、総額1,000億円以上の資金を集めています(2025年1月時点)。

個人・企業・自治体といった幅広い起案者が利用しており、掲載は無料。成功時に支払う手数料は17%です。審査が簡易でスピーディーにプロジェクトを公開できる点が魅力です。

Makuake(マクアケ)

Makuakeは、特に新商品や革新的なサービスの実現に強みを持っているクラウドファンディングサイトです。プロジェクトの累計応援購入総額は1,100億円以上で、うち1,000万円超の調達事例は1,800件超にのぼります。

手数料は応援購入額の20%(税込・決済手数料込み)。運営側によるプロジェクト設計やPRのサポートが手厚く、集客力に優れたプラットフォームです。

GREEN FUNDING(グリーンファンディング)

GREEN FUNDINGは、TSUTAYAを展開するCCCグループの株式会社ワンモアが運営するプラットフォームで、映画・音楽・アートなどのクリエイティブ領域に特化しています。支援者への訴求力を高めるために、蔦屋書店や蔦屋家電店での展示、販売イベントといった独自のマーケティング支援が利用可能です。

プロジェクトが目標金額を達成した場合のみ、手数料が発生します。プロジェクト終了後の販路展開までを見据えた運営が強みです。

まとめ

資金調達はもちろん、ファンの獲得も期待できるクラウドファンディングは、ネットショップのマーケティングにぜひ取り入れたい仕組みです。

さまざまな種類があるクラウドファンディングの中でも、ネットショップに最も適しているのは、非投資タイプの購入型。この仕組みのメリットを確実に得るためには、プロジェクトをきちんと実行できるだけのしっかりした計画が必要です。

将来クラウドファンディングに挑戦されたい方は、定期的にいくつかのサイトに目を通し、人気プロジェクトをチェックしておきましょう!

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