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フィボナッチ紳士洋品店

フィボナッチ紳士洋品店
フィボナッチ紳士洋品店
店主 郷間(ごうま)さま

今回は、東京都墨田区の鐘ヶ淵駅の近くに店を構える「フィボナッチ紳士洋品店」の店主 郷間(ごうま)さまにお話を伺いました。

導入サービス

STORES 決済、STORES ネットショップ

導入の背景

  • 高単価の商品を扱うため、クレジットカード決済の導入が必須だった
  • コロナ禍で来店客が少なくなり、売上確保のためにネットショップを開始した

導入後の効果

  • STORES 決済 が国内主要QRコード決済に対応したため、別サービスの契約が不要になり、入金管理なども一本化できる
  • STORES ネットショップ で生まれた売上を元手にして、オーダースーツの「新ライン」の取り扱いをスタートすることができた
  • STORES 決済 も STORES ネットショップ も、freeeの会計サービスとデータが自動連携しているため、店舗運営の効率化につながっている

お客さまとともに、ファッションの「楽しさ」を分かち合う紳士洋品店   

―― フィボナッチ紳士洋品店さまについて教えてください。  

東京都墨田区の鐘ヶ淵駅の近くに店を構える紳士洋品店です。革靴をはじめ、スーツ・コート・シャツ・ネクタイなど、日本製のオーセンティックな紳士洋品を提案しています。

店名は数学者の「レオナルド・フィボナッチ」からいただきました。ファッションの世界にも、着丈やバランスなどの「黄金比」があると思い、私の考える「黄金比」をお客さまに提供したいなという思いで名付けました。

また、このお店を通して「良いものを長く使う文化を残していきたい」と考えています。これは、私が高校生の時に大きな影響を受けた「渋カジ」「アメカジ」にルーツがあります。例えば、ジーンズは経年変化を楽しんだり、穴が空いてもつぎはぎを当てて何十年も穿いていたりと「長く使うことが、かっこいい」ものだと思うんです。ただ、今では大量生産の安価なものが使い捨てにされているという現実もあります。そんな時代だからこそ、当店では「良いものを長く使う文化」を残すことを大切にしています。

―― なぜオーダーを中心としたお店にされたのですか? 

例えばセレクトショップとして、既製品を販売するのであれば、私の店じゃなくても同じものを買えるわけです。しかし1人で店を続けていくには、私自身が売り物になり「この人に選んでもらいたい」「アドバイスをもらいたい」ということを強みにしていくしかないと思っていました。だからこそ、現在の「生地とデザインの無限の組み合わせの中から、お客さまにご提案して、満足していただく」スタイルしかないと思い、現在に至っていますね。

―― お店にはどんなお客さまがいらっしゃいますか。 

当店にいらっしゃるお客さまは、「その洋服を着ている自分が満たされるか」を求めている方が多いです。マニアックな方もいれば、初めてオーダースーツを作るという方もいらっしゃいますが、共通して「洋服が好き」もしくは「好きになりたい」という方がほとんどですね。

また、一番多いのは40代のお客さまですが、最年少だと中学生のお客さまもいらっしゃいますよ。お母さまと一緒に来店されて、制服の下に着るシャツをご注文いただきました。そのお客さまは、お祖父さまの影響でクラシックなファッションに興味を持ったそうで「大人になったらこんなトレンチコートを作りたいなぁ」といろんなアイテムをご覧になって楽しんでくださいましたね。

こんなふうに、私自身はお客さまと一緒に「楽しい」気持ちの共有ができることを大切にしています。一方的に「これ、面白いでしょう?」といって押し付けるのではありません。その結果かもしれないですが、結婚式や入学式のために当店でオーダーいただいたスーツや革靴を着用した際のお写真を送ってくださるお客さまが少なくありません。そんなふうにお客さまとファッションを通して「楽しさ」の共有ができた時は、やはり嬉しくなりますね。

キャッシュレス決済も、ネットショップも「STORES」で

―― STORES サービスの利用までの経緯を教えてください。

当店では、キャッシュレス決済の STORES 決済 と、STORES ネットショップ を導入しています。

STORES 決済 は2017年の開業時に導入しました。当店では単価の高い商品を取り扱うので、現金だけではなく、クレジットカードが利用できることは必要でしたね。当時はインターネット上でいくつかのサービスを検索し、最終的に STORES 決済 を選びました。

ネットショップは、2020年の新型コロナがきっかけで開始しました。もともと実店舗の運営が軌道に乗ったらネットショップも始めたいと思っていましたが、緊急事態宣言が発令され、お客さんのご来店も少なくなり、時間ができたので準備を始めました。また、先に利用していた「STORES 決済」の会社が、「STORES ネットショップ」も提供していると知っていたので、ネットショップを始めるなら STORES のサービスを使おうと思っていましたね。

STORES を使い続ける理由は、「freee」の会計サービスとのデータ自動連携

―― STORES を導入してのご感想をお聞かせください。

STORES 決済 については、全く不満なく使っています。また、STORES 決済 が国内の主要QRコード決済(※1)に対応したので、別の決済サービスを契約する必要もなくなりました。複数の決済サービスを契約していると、締め日や支払い日が異なるので入金管理が面倒なんです。これをできる限り一本化させたかったので嬉しいですね。

次に、STORES ネットショップについては、とにかく「わかりやすくて使いやすい」に尽きますね。管理画面をぱっと見て、分からないところがほとんどなく、ページのレイアウト変更なども、ビジュアルで直感的に把握できるので簡単です。一人で実店舗を運営しながら、同時にネットショップも運営するには、操作が簡単であることも重要ですので、その点で助かっていますね。

また、STORES 決済・STORES ネットショップ の両方がfreeeの会計サービスとデータ連携していることも、使い続けている理由の一つなんです。たとえ他のサービスの方が決済手数料が安かったとしても、よく使う他のサービスと自動でデータ連携されているほうが業務負担が減りますし、店舗運営上は大きな価値です。実はここが一番助かっていますね。

―― STORES を利用しての効果や成果をお聞かせください。

今では、STORES ネットショップ を通しての売上が、全売上の1割ほどを占めています。この売上を元手に「ビスポークライン」という新ラインの取り扱いをスタートすることができました。ビスポークラインとは「小規模の工房で作る、手縫いのスーツ」を指します。工場で縫製するマシンメイドとは異なり、手作業・手縫いでしか表現できないシルエットや着心地を実現する最高級品質のオーダースーツです。このラインを始めるにあたり、型紙を起こしたり数着のサンプル制作するために一定の資金が必要だったのですが、店舗売上に加えて、ネットショップでの売上があったからこそ挑戦することができましたね。

「一生、店を続けていくこと」で、日本のものづくりや職人を応援していきたい

―― これからの目標をお聞かせください。

直近の目標は、時代の変化にあわせて「ビジネスカジュアル」の提案に力を入れていくことです。

ここ数年はリモートワークの普及や猛暑の影響で、スーツの着用機会が減り、ビジネスパーソンのファッションは「カジュアル」に変化しつつあります。ただ、そういった変化が、ファッションをより多様にし、より楽しめる機会に繋がり得るはずなのに、実際には「ネクタイを外して、上着を脱いで、白い半袖のYシャツになっただけ」のようにも見え、この変化を「楽しめている」とは思えないのです。

実際に、当店のお客さまも「色々挑戦してみたいけど、どうしたら良いか分からない」とおっしゃる方もいらっしゃいます。だからこそ当店では、ビジネスパーソンが「装い」を楽しめるように、例えばツイードやコーデュロイのようなカジュアルな素材をお仕事用のジャケットに取り入れてみるなど、新しい「ビジネスカジュアル」の提案をして行きたいと考えています。

―― 長期的な展望をお聞かせください。

長期的には「一生、この店を続けていくこと」に尽きますね。以前、日本の靴メーカーで働いていたこともあり、「日本のものづくり」を残していきたいという思いが強くあるのです。しかし、年々国産の洋服などは、作り手の数が減少しています(※2)。この状況が続き、日本製の洋服や靴が作られなくなったら、私はこの仕事を辞めるしかないと思うんです。

だからこそ、店を一生続けて行くことを通して、お客さまに日本で作られたものの良さを伝え、さらには作り手の応援もしていく。これが私の長期的な目標ですね。

―― 最後に、お店を続ける中で、大切にして行きたいことをお聞かせください。

私自身がファッションに救われ人生を楽しくしてもらったので、今度はお客さまに「楽しさ」を伝える、ということですね。もちろん世の中にはいろいろな楽しみがあるので、ファッションじゃなくても良いと思うんです。ただ、私はファッションによって人生が充実しているので、お客さまにとっても、ファッションが人生を豊かにするような役割を持ってくれたら嬉しいなと願いながら、これからもお店を続けて行きたいと思います。

フィボナッチ紳士洋品店さまのネットショップ:https://fibo.stores.jp/

フィボナッチ紳士洋品店さまのポッドキャスト「装いの話」:https://podcastpedia.net/program/a4c0edb2ca410439358565bbd152295d 

※1「QRコード」は、株式会社デンソーウェーブの商標または登録商標です。

※2 参考:製造産業局 生活製品課「繊維産業の現状と2030年に向けた繊維産業の展望(繊維ビジョン)の概要」(2022年7月27日)

https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/textile_nw/pdf/001_05_00.pdf

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